表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/8

囚われた

 オレは学校の廊下で、おしりあたりをサワサワした。

 

 

 すると、友達に

「お漏らし?」

 って聞かれてね。

 

 

「オレ…やっぱり垂れてる?」

 って質問したんですよ。

 

 そしたら、

「えっ?ガチ⁉︎」

 と、笑われましたね…。

 

 そんなことないよって…言ってくれ。

 

 垂れてないよって…言ってくれ。

 ってなりましたが、みた感じは大丈夫っぽいけど、気になるならジャージに着替えたら?ってアドバイスもらいました。

 

 いや、どこも濡れてないんよ。

 

 なら気のせいじゃんって終わりました。

 

 垂れてないんです。

 

 ただ…

 

 夢花が好きなんです。

 

 どうしたらいいんですか?

 

 

 廊下から、夢花のクラスが見えます。

 

 

 夢花は、またあの男子とゲームの話でもしているんでしょう。

 

 

 とても楽しそうです。

 

 オレは、男友達といるけどね。

 

 …

 

 どの季節も不正解のタラシは、見向きもされません。

 

 季節…タラシ…

 

 垂れる春夏秋冬…

 

 

 ゔーん…

 

 

 わからないので友達に問題を出してみた。

 

「問題です!タラシの季節とは?」

 ってさ。

 

 すると悩んだ友達は、

「タラシ…遊び人のタラシってこと?なら…夏‼︎タラシって、遊び人だよね?夏じゃね?海にいそうだし」

 って、イキイキとこたえてくれた。

 

 夏…

 

 てか、タラシって…よくないイメージだった。

 

 そりゃそうだけど…

 

 オレってタラシじゃないよね?

 

 夢花以外にも、他の女子とも話すけどさ…

 

 話すだけじゃん?

 

 

 なら、夢花のほうがタラシになるんじゃん?

 

 一緒にゲームとかしてさ?

 

 

 さすがに、女子と話さないのは難しいけど、でも夢花とは、元に戻りたい。

 

 

 てか、ずっと一緒にいてほしい。

 

 

 もうさ、オレは思いきって告白しちゃおうかな?

 

 

 

「で、正解なの?」

「オレもわからない」

「はぁ?なんだよそれ?」

 って、友達は笑った。

 だからオレも、だよなぁって言いながら、笑った。

 

 

 オレの友達は、よく笑う元気なお子さんです。

 

 

 

 

 そんな放課後…夢花に告白しようと思います。

 

 放課後、待ち伏せしてもよかったけど、夢花は友達と帰るから、家の近くのコンビニで待っていた。

 

 

 とくに買うものもなく、店内をウロウロして、ひたすら外を監視。

 

 

 夢花を見逃すと、待っていた意味がなくなってしまう。

 

 まだかな…

 

 まだかな?

 

 

 しばらく外を見ていると、レジから男性が出てきてオレに話しかけてきた。

 

 もしかしてきみ、ここでバイトしたいの?って。

 

 えっ?ってびっくりしていると、その男性は、ガラスの貼り紙を指差した。

 

 

 さっきから、この貼り紙を熱心にみていたよね?と。

 

 …

 

 あ、はい。

 

 と、思わず返事していた。

 

 すると、男性がにっこりして

「今度、履歴書持っておいで」

 と…

 

 履歴書持参と、いきなりの面接の日取りが決まった。

 

 

 …

 

 バイト…いつか始めようと思っていたけど…

 

 

 ま、いいかとコンビニを出たところ夢花が現れた。

 

 

「夢花!」

 

 夢花は、オレの声だと気づいて嫌そうに振り向いた。

 

「夢花、オレ夢花が好きだ」

 と、いいきった‼︎

 

 すると夢花は、

「いい加減にしな。二度と話しかけんな」

 って、冷たい顔でいいはなった。

 

 すごい一撃…

 

 ドッカーンって、打ちのめされました。

 

 

 話しかけんなって…

 

 なんでだよぅ…

 

 困ったオレは、夢花に近寄ることすらできなかった。

 

 のに…

 

 二週間後…

 

 

 いま、オレはコンビニのレジの中で夢花とおじさんと三人でいる。

 

 

 囚われの身…

 

 

 てか、夢花もここでバイトをするらしい…

 

 

 オレに以前話しかけてくれたのは、ここの店長だったっぽい。

 

 店長…

 

 オレはとっても気まずいです。

 

 しかし、なんにも知らない店長は…

 

「君たち同じ学年で一緒の高校だよね?しばらくシフト一緒にしてみようか、わからなかったらなんでも相談してね。」

 と、同じ学年と高校ってことでひとくくりにされてしまった。

 

 

 とりあえずバイト中は、夢花と話してもオッケーになった。

 

 

 なので、バイトの先輩に教えてもらってフライを揚げているときオレは

「モモ好きー」

 って言ったんですよ。

 

 

 そしたら、夢花に

「は?」

 と、睨まれました…

 

 夢花は、最近…怒りっぽいですね。

 

 

 もも肉が好きって言っただけなのに…そんな怒らんでもってなりますよね?

 

 なんなんですかね?

 

 どうしましょう…

 

 

 続く。

 

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ