オタク趣味は最強の武器?〜テスト中に推しの絵を描いたら鬼先生が覚醒しだした件〜
初投稿です。
よろしくお願いします。
「やってやったぞ〜!」
この俺、佐藤優真はこのテストで伝説を作り上げたのだ。ちょうどテストが終わったタイミング。他の奴らはどこが間違っていた。次の教科なんだっけ。とか言っているが、この俺は違う!
「ま〜た何かやったの?それもテストで」
こいつは綾瀬友奈高校に上がった時同じ趣味、アニメオタクという点で意気投合したのだ。
「聞いて驚け!俺はこのテスト時間まるごと使い、解答用紙の裏に今話題のアイリスちゃんを書いてやったのだ」
「馬鹿じゃないの。今のテストってあの鬼厳しい植松先生でしょ。赤点確定ご苦労さま〜。」
相変わらずのひっで―言葉だ。だが!俺には効かないんだな。
「大丈夫さ。リカバリーは完璧なのさ。なにせ、準備し続けていたからな!」
「準備......だと!」
ふっふっふのふ。甘い甘いなぁ!聴衆が驚いていやがる。だが、俺の準備を聞けば驚きから驚きんゲストに変わるだろう・・・・
「まずは提出物はしっかりと提出していただろ。」
「まあ、当然ね。」
「職員室でのお茶くみ、肩もみもやったな。」
「うん?」
「先生の朝ご飯、お弁当、夕ご飯を作ったな。ここ一ヶ月。ほら完璧だろ。」
「バッカじゃないの。その努力、他のことに捧げなさいよ。」
「だって、赤点回避はご機嫌取りが100パーだってどっかの偉い人が言っていただもん。」
「もんって。その人本当にテスト受けたことがあるの?まあいいや、どうなったかはテスト返しでわかるでしょ。」
めっちゃ普通に流されたんだが!俺の!超理論が!まあいいだろう。テスト返しの時にすべてが明らかになるだろうからな!
◆テスト返しの日◆
「席につけ―。今からテスト返すぞー。」
さぁいよいよやってきたぞ。運命のテスト返しの日が。植松がテストを返してってる。さぁ皆の衆聞いて驚け。
「佐藤優真!」
さぁ来たぞ。なんか渡すときに「あっやべ。」みたいな顔していたな。まぁいいや。どれどれ、テストの点数は・・・・
0点・・・
スゥ―――まあいい。ビッグポイントは別にある。さあ裏面へ。いざ鎌倉。ペラッ・・・・・・・
「ねえ。さっきテストの解答用紙を見てからずーーーっと固まっているけどどうかした?」
ハッ。ヤバいあまりの衝撃に気を失っていた。しっかしまああんな事が書かれているとは思いもしなかったんだもんなー。絵の横に赤ペンで書かれていたのが・・・・
≪さすが、アイリスたん。このクリクリお目々にほんのり色づいた唇。さぁすが。8話のアイリスたんが主人公に告白するシーン完全再現。この絵うますぎない!?この恥じらいながらも頑張る姿。こんなの見せつけられてふる男子とかいないだろ。ワイ、こんな告られされたら即OK以外不可避ないんだが!?はぁ、可愛よすぎてワイ死んじゃいそう。≫(このあとめっちゃ小文字でずーと続いてく。数えたら1万字あった。卒論かよ!)
「えっ。なにこれ!?これほんとに植松先生が書いたの!?こんな文章を!?めっちゃ校則に厳しい、あの植松先生が!?」
俺も見た時はめっちゃ驚いた。殴られたような衝撃を受けた。殴られたな。精神的に.....
◆とある校舎裏◆
「先生ぇ〜〜。これは一体どういうことなんすかね〜〜。こんなオタク文章まさか先生が書いたんですか?」
「くっ 採点時こんな素晴らしすぎるアイリスたんの絵があるわけ無いと思っていたが、アイリスたんは正義、アイリスたんに間違いはないと見落としてしまった・・・」
「普通気づきますよねぇ〜。まぁいいや。ところでセンセー。これをみんなの前にさらしたらどうなると思いますか?」
「私に何をさせる気だ!教師を相手に交渉できると思っているのか!」
「先生と俺の中じゃないですか〜。」((・∀・)ニヤニヤ)
「こいつ。こんなに言ってもちっともへこたれないだと!」
「先生と俺の仲なんで、後でしっかりとこの解答用紙は捨てますよ。代わりに先生がやるべきオシゴトがあるじゃないですか。簡単なオシゴトが!」
「たしかにそうだな。アイリスたんの同士として人は一脱いでやろう。」( ー`дー´)キリッ
◆数日後◆
「やっば〜。赤点ギリギリだった〜。優真はどうだったの。まぁ絵を書いてたんだし赤点かな〜。」
ふっふっふのふ。俺の超理論は少しの破綻もないのさっ。
「これが目に入らぬか〜!」
「えっ!赤点再試の対象者に優真が載っていない!?一体何をしたの?」
「一つ言うのならば、植松先生はとても話の分かる先生だったぞ!」
あの後、アイリスちゃんについて語っていくうちに植松先生に妙に気に入られたんだよな・・・
「テストのことは任せとけ( ー`дー´)キリッ」とか言っていたけど・・・何をどうしたんだか?
「今回でわかっただろ。アイリスちゃんは世界と俺のテストを救ってくれることが!!」
「はいはい。でもたまたまなんじゃないの〜?」
そんなことはないさ。次は、アゼリアちゃんで東島先生だ。
首の長くして待ってろよ東島先生!