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モンスター託児所のジール  作者: ネジマキノ ショウコウ
第六章 全てが一つに繋がる編
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七十五 研究

「私にこの子を預けて欲しい」


師匠の言う意味が二人には理解できなかった。当然エピオンは「どういうことだ?」と半信半疑の声で質問する。


「今、ハイムという神の体を作った者と不老不死や永遠の若き肉体というテーマで研究をしている。その時に生み出された技術で『遺体を死んだ直後のまま半永久的に保存する技術』がある。それを使ってサリスを保存する」


それは聞いたこともない技術であった。


その当時なら当然だろうが、私も知らかった。しかも師匠が不老不死研究をしていたなど私は聞いたこともない。


「今は生き返らせるのが無理でも、研究が進めばできないというわけではないはずだ。魂を生きているものから取り出すのは死神がやっている。つまり、逆のことができるなら、サリスを生き返らせることも可能かもしれないというわけだ」


師匠の言葉に困惑し、エピオンとリウスは互いを見合う。


「それはどのくらいの期間、かかりそうなの?」


不安そうにリウスが尋ねた。


「正直わからない。私もこの研究既に数百年続けているが…まだ何か手応えがあるわけではない。だから、奇跡に近い可能性と言ったんだ。最後はお前たちがどうすか?だな」


希望かと思いきや、そんなできるかどうかも分からないものにすがるなんて正気の沙汰ではない。


私なら…諦める。


私の里でも、子供が病や怪我、魔物に襲われたなどして命を落としていた。それが自然の摂理だからだ。


強い生命が生き残り、弱い生命は消えていく。


そうやって子供を亡くした親は自分の気持ちを諭していたのを何度か見たことがあった。


「ゼフィ…お願い。もしかしたら…私たちがこの世からいなくなった後に生き返るかもしれないけど…それでも、この子に生きていてほしい。この子にこの世を…私たちにのように閉鎖された場所ではなく、外の世界を見て…自分で生きる道を選んでほしい。そのために、その奇跡に…私はすがりたい」


自然の摂理に逆らってまで奇跡を信じるなんて、親って愚かなんだと思う。


しかし、その考えとは裏腹にいつの間か私の頬に涙が伝っていた。


「エピオンもそれでいいのか?」


師匠がエピオンに顔を向けた。


だが、エピオンは直ぐに答えなかった。


「まあ、そうだろうな。さっきぶん殴って、ぶん投げた相手にお願いなんかしにくいのは当然か」


何か言い返そうとしたエピオンだったが、一つため息をつき、その場に土下座した。


「頼む。恥だろうが何だろうがサリスが助かるなら何でもする!これは父親として、お前の友として頼みたい、サリスを…助けてほしい!」


そんなエピオンに何も言わず、師匠は命が尽きた赤ちゃんの前へと歩み寄った。


「お前の土下座なんか興味はない。くだらないことはやめろ」


そんなことを言いつつ、師匠は赤ちゃんの体を触ったり、肌の色を観察したりして二人に向き直った。


「時間が無い。今すぐ連れて行くが…いいな?」


別れを惜しむかのようにリウスが赤ちゃんの頬を軽く撫でる。


「サリス、きっと…あなたは生き返るから…その時はお話しましょう」


反応の無い赤ちゃんに涙を流し微笑むリウス。その後ろからエピオンも小さな赤ちゃんの手に触れる。


「リウスとお前を待っているかな。必ず…生きて帰ってこい、サリス…」


名残惜しむ二人に師匠は「そろそろ行くぞ」と声をかけ、近くにあった子供用の毛布で赤ちゃんをくるむと外へと出て行ってしまった。


師匠と赤ちゃんが家から出ていくと、リウスはエピオンにしがみつき大声で泣きだした。エピオンはリウスを優しく抱きしめながら、その目に一筋の涙を流していた。





「あれ!?ここは…師匠の家…」


私は、水晶に触れる前にいた師匠の家の部屋に戻ってきていた。


「お前が二人の子供なのは分かったか?」


また、謎が増えたが、あの赤ちゃんが私なら二人の子供ということになるのだが…。


時代の計算の問題も私は赤ちゃんのまま保存されていたというなら説明がつく。


ただ、なぜ、私が生き返ったかは分からなかった。


今でも蘇生魔法は存在しない。


だが…私の中で何か引っかかる。


それが何なのか、今は分からない。


もしかして、師匠は蘇生魔法を使えるのだろうか?


「師匠が私を…生き返らせてくれたんですか?」


もし、蘇生魔法を見つけたのなら、師匠は神に匹敵することになる。生と死の采配は神のみに与えられたものだ。それに抗えるのなら…それはもはや神と言えるだろう。


「残念だが…そうではない」


師匠は別の水晶を召喚する。


「これをお前が見るのは…酷かもしれないが、見てみるか?」


師匠の「酷かもしれない」という言葉の意味は分からない。だが、もう真実を知るために前に進むしかない。


覚悟を決め、私は再び水晶に触れた。





再び訪れるリウスとエピオンの家。先程見た景色からどのくらい時間が過ぎたのだろうか?


家の周りの雑草が伸び放題で、畑は手入れすらされていない。


屋根の板は少し取れかけた部分もあり、ここにまだ、あのふたりが住んでいるかと疑ってしまうくらい荒れていた。


私はまた、さっきやったようにドアをすり抜ける。


すると、部屋にはベッドに寝ていたのであろう、リウスが少し体を起こし、エピオンが器のスープのようなものをリウスの口に運んでいた。


「ありがとう…エピオン。あなたには世話になってばかり…ゴホッゴホッ!」


リウスの顔色は生気がなく、今死んでしまってもおかしくないほどであった。


私の知る、あの美しくも可愛らしい、健康的なリウスの影はなく、痩せ細っており、虚な目をしてエピオンを見ている。


咳き込むリウスの背中を優しくさするエピオンだが、エピオンも顔色が良くない。


こちらは病というより、リウスを看病して疲れている感じに見えた。


そういえば、話によると赤ちゃんが亡くなって半年後にリウスが亡くなると言っていた。


もしかして、これがその時の様子なのだろうか?


「エピオン…私そんなに長くないと思うのよ…」


「いや、必ず良くなる!また二人で魔法を研究して、新しい魔法を作れるようになるさ!」


リウスの悲しそうな声を無理矢理遮ってリウスを元気付けるエピオン。


だが、私から見ても、リウスはもう長くなさそうに見えた。


「お前ら…大丈夫なのか!?」


振り返るといつの間にか師匠がいた。


そういう言葉が出るのは分かる。


二人を見ていると生きている感じがしない。


このまま、リウスが死んでしまうとエピオンも後を追いそうな空気があった。


「ゼフィ…サリスは…どうなの?」


リウスの言葉に師匠は「それなんだが…」と言葉を詰まらせた。


「ダメ…だった…のか?」


エピオンの目に涙が浮かぶ。


「いや、維持はできている。だが、一つ問題が出てきたんだ」


「どんな問題なんだ!?」


まだ希望があることを知りエピオンは即座に聞き返す。


「お前らの子供は天才だ。…いや、才があり過ぎた。だから問題が起きたと言える」


「回りくどいことはいい。何が問題なんだ!」


焦らすつもりではなかったのだろうが、直接的ではない返答に苛立つエピオン。


だが、師匠は「順を追って説明する」と言いエピオンを(なだ)めた。


「遺体の維持は、ハイムの時間魔法を基本として、生命の時間を最大限遅らせることにより、死んだ直後の肉体を維持することになる」


時間…魔法?そんな魔法は聞いたことない。言葉からして時間を操る魔法なのだろうが、そんな魔法使えるならハイムは神なのではなかろうか!?


「この時間魔法はハイムの指定したものの時間を進ませるか遅らせることができる。戻す事はできないのだがな」


どうやらエピオンも知らない魔法らしい。エピオンの目が探究心で輝き出した。


「そんな不思議な魔法があるのか…それは一度見てみたいものだ」


「問題を話していいか?」


師匠の言葉でエピオンも慌て頷く。


「いくら時間を遅くしても何もしなければ遺体は腐敗する。ゆえに、人工的に身体を…そうだな、気絶したとき、意識が無くとも身体は機能しているような状態にして身体の状態を維持するのだが、ここでサリスに予想外のことが起きた」


エピオンもリウスも師匠の次の言葉を真剣な面持ちで待つ。私もその側で同じように師匠を見つめ、次の言葉を待った。


「生まれて間もないのに魔力の量が常軌を逸していたのだろうな。今、人工的に生命活動をさせると、魂のない体から魔力が溢れて、生命維持を阻害しているのだ」


それはこの世界ではあり得ないことであった。


魔力は通常、潜在的な凄い能力があっても、訓練で引き出される。


なぜなら、コントロールできない魔力は周囲を破壊したり、無駄に魔力を放出したりすれば災害や、自分の生命をも脅かすことになるからだ。


だから、近くに魔力をコントロールできる者が見てあげて、少しずつ魔力の上限を上げていく。


たまに、その行程を踏まずに魔力暴走による事故が起き、時には周囲の人が、時には自分自身がその命を落とすことがある。


「どうにかして、サリスに魂を…魔力をコントロールできる意思を与えなくてはならない。このままだと二、三年で遺体の腐敗が始まってしまう」


無茶苦茶である。


死んだ者を生き返らせることすら無茶苦茶なのに、生き返らせるまでの間、その体の持つ魔力をコントロールするなんて…しかも、膨大な魔力をコントロールするなど普通の人には無理な話である。


「ゼフィ…どうすれば…いいの?」


先程苦しそうにしていたリウスが必死に、すがるように師匠の目を見て言った。


「成人なら体が魔力をコントロールするのに適応しているので、生命活動をしていても意識せず自然と魔力は抑えられるが…子供でここまで魔力が強いと、結界を張って抑えるしかない。だが、それが時間魔法に影響する。すると今度は遺体の状態が…」


「つまり…どうしようもないってこと…なのか?」


説明の途中でエピオンが恐る恐る声を挟んだ。


師匠は何も言わずに黙っていた。


そんな師匠の前にエピオンは歩み寄り、師匠の両肩に手を置き、まるで迷子の子供が助けを求めるような顔をして言った。


「何とかしてくれよ…ゼフィ。お前は…天才…なんだろ?邪神より優れた力を…持っているんだろ…神より優れているんだ…なんとかしてくれよ…」


師匠はエピオンから目を逸らすと「すまない」と一言返した。


ドサッ。


二人の後ろから音がした。


振り返る師匠とエピオン。


「リウス!」


先程体をベッドで起こしていたリウスが横になり、苦しそうに大きく呼吸をしている。


二人は駆け寄ると、慌てて回復魔法でリウスの治療を試みた。


しかし、まるで効果が無い。


リウスの顔色から血の気が引いていく。


「リウス!しっかりしろ!」


声をかけるエピオンだが、リウスは呼吸をするのさえ辛そうでエピオンに返事をする事もできない。


「ゼフィ!助けてくれ!俺の魔法のどれを試しても効かないんだ!」


「む、無茶苦茶言うな!回復魔法はお前の方が上だ!私ではとても無理だ!」


二人は言い争いを始めるかに思えたが、何者かの足音で二人は互いに言葉を止めてしまった。


私も足音の方を向く。


「お前がここいにいるとはな」


声の主を見て私は驚き、エピオンとゼフィは絶句し固まる。


「そこのエルフの魂を貰いに来た。どけろ」


漆黒のドレスに漆黒の髪。顔には黒い線で涙のような印が目の辺りに描かれている白い仮面を付けた女性。


「アルビオ…」


私は思わずアルビオに触ろうとしたが、すり抜けてしまった。


アルビオはゆっくりとリウスに向かい歩き出す。


「し、死神…」


師匠の言葉にエピオンがアルビオの前に立ち塞がる。


「やめろ!リウスに近づくな!」


エピオンは神の衣を使い、アルビオを殴った。


まるで人形のように吹き飛んで行き、アルビオは壁を突き抜け家の外に追い出された。


「エピオン、やめろ!」


必死に止める師匠を払い、再び何事もなかったかのようにアルビオが二人の目の前に戻ってきた。


「驚いた。どう言う理屈かわからぬが、我にダメージを与えるとは」


淡々と話しながら、アルビオは手に大鎌を召喚した。


「だが、今回お前に用はない。そこのエルフの魂を」


「消えろ、死神!」


再び拳を振り上げるエピオン。


「待って…」


今にも消えそうな声であったが、エピオンは拳を止めた。


「死神…様。一つ…教えて」


エピオンは慌ててリウスに近寄るとリウスの顔を覗き込んだ。


「大丈夫だ!俺が死神を追い返す!だから」


「私の…魂って…死神様に刈られたら…どうなるの?」


リウスはエピオンの言葉を遮り、必死に自分の言葉をアルビオに伝えた。


「消える。だが、命あるもの全てがそうだ。恐れることはない」


感情の無い声でアルビオが答えが返す。きっと言い慣れてるのかもしれない。言葉には全く澱みがなかった。


「私の魂…を他に移す…とか…できないんです…か?」


リウスの言葉に師匠とエピオンは驚きを隠せなかった。


二人は何かを理解したのだろう。そのまま黙ってリウスの次の言葉を待った。


「私には…娘がいます。…今は…ゼフィが何とかしてくれて…いて、でも…今大変なことに…なって。…もし、私が…サリスの中に入って…魔力を…コントロールすることが…できたら…サリスが…助かるかも…しれないんです…」


「無理な話だ。諦めろ」


容赦なく断るアルビオ。だが、リウスはまだ食い下がる。


「無理は…承知です。でも…私も…簡単に…引き下がれません…」


大きな鎌を振り上げたアルビオ。エピオンが再びアルビオに向けて拳を放つが、今度は空を切った。


アルビオがエピオンの拳を無駄な動き無く避けたのだ。


次の瞬間、師匠がアルビオの前に立ち塞がった。


「どけろ。仕事の邪魔だ」


「私の命を半分捧げよう!それで…リウスの願いを聞き入れてもらえないだろうか!」


師匠は地面に両ひざを付け、頭を地面にこすりつけてアルビオに頼んだ。それを見てエピオンもその横に同じ姿勢になり叫ぶ。


「俺の命を使ってくれ!ゼフィはサリスを助けてもうために力を使ってくれている!リウスが自らの魂を使おうとしている!俺にできるのはこれくらいしかない!お願いだ、死神様!俺の…俺の命でリウスの願いを叶えてやってください!」


思わず両手を口に当て、涙を流していた。


私のために…師匠が…エピオンが…リウスが…ここまでしてくれている。


ここで何をしても変わらないことは分かっている。だが、私は叫んだ。


「アルビオ!」


当然アルビオは私の方を向くことはない。


だが、アルビオはそんな皆の気持ちを払うかのような言葉を放つ。


「お前らの願いは聞けぬ。諦めろ」


次の瞬間、アルビオはリウスに近寄り、アルビオの鎌がリウスの体を切り抜けた。


「リウス!」


エピオンの悲痛な叫びが部屋を壊さんばかりに響く。


師匠は自分の無力さを嘆いてなのか、何度も地面を叩いている。


そんな二人を、まるでそこに存在しないかのようにアルビオは(きびす)を返し、ドアに向かって歩き出す。


だが、ドアの前でアルビオはその歩みを止めた。


「ゼフィ。お前は研究を続けろ」


何を言われたのか分からない師匠は間の抜けた「は?」という返事で答えた。


「共に労働の喜びを分かち合えぬのは…つまらぬからな」


それだけ言うとアルビオは出て行ってしまった。


もしかして…今のアルビオは…私と過ごした記憶を持つアルビオなの!?


そういえばアルビオは以前言っていた。アルビオには時間という概念はなく、目的を果たすためだけに行動ができる、と。


つまり、私と過ごしたアルビオがここに来たとしてもおかしくはない。


ということは…リウスの魂を私に入れたのは…アルビオなの!?


考えてみれば私の事を何かと気にかけてくれていたし、イアランも助けてくれた。


死神という立場を考えると私にかなり肩入れしている。


アルビオは…最初から全て知っていて、私に力を貸してくれたのだろうか?


だとしたら…なぜ?


「リウス…リウス…リウス…」


冷たくなったリウスの手を自分の涙で濡らすエピオン。


そんなエピオンの後ろで師匠も声こそ出していないものの、頬を涙が伝っていた。


師匠は必死にローブの裾で涙を拭くとエピオンの肩に手を置いた。


「エピオン。リウスの遺体も預からせてくれないか?きっと…きっと…リウスとサリスを…生き返らせる!だから頼む!」


ゆっくりと師匠を見るエピオン。その目はまだ、真っ赤に腫れていた。


「なぁ…ゼフィ。どうしてこんなことに…なってしまったんだ?」


師匠は質問の意図が分からず、黙ってエピオンの次の言葉を待った。


「もし…サリスや…リウスが…治せる魔法や設備があれば…こんなことにならなかったと思うんだ…」


エピオンは師匠の手をぎゅっと力強く握った。


「リウスを…頼む。俺は…」


大きく息を吸うエピオン。その目は腫れたままだったが、意志の強さを宿した瞳であった。


「俺は…こんな悲劇が二度と起きないように…もっと人を治せる魔法を作れるように…俺は仲間を集め、魔法を研究する所を作る!」


エピオンの言葉に師匠は少し嬉しそうに頬を緩めた。


「じゃあ国でも作ればいいさ。どこにも負けない、どこよりも優れている、魔法を研究し発展させられる国でも作ればいい。お前なら…その秀でた魔法と生命エネルギーの才を持つお前なら、その気になれば王にでもなれるさ」


エピオンは師匠に向き直ると力強く頷いた。


「じゃあリウスは私が引き受けた。たまには会いに来てやってくれ」


そう言うと師匠はリウスの体の状態を調べ出した。


「そうするよ。すまないな、俺の嫁と娘を任せてしまって」


エピオンの言葉を鼻で笑うと師匠がリウスに何か魔法をかけた。


「挫折してもいいぞ。その時は私がリウスとサリスをダメな父親、夫の代わりに世話してやるよ」


「お、お前!ざ、挫折なんかしないからな!リウスにもサリスにも手を出すなよ!」


まるで男の子のじゃれ合いである。


そんなことを言いながら、師匠とエピオンは拳と拳を合わせる。


「お前が国王になったら…美味いワインを奢れよ」


「あぁ。最高の赤ワインを樽で何個も用意してやる。その時はどちらが相手を先に酔い潰すか勝負だ!」


師匠とエピオン。


二人を見ていると、親友という言葉では言い表せない絆を感じる。


…それにしても。


エピオンって…私とリウスの病がきっかけで国を作ったんだ。


そう考えると嬉しいやら凄いと驚かされるやらで。


どちらにせよ、かなり話が見えてきた。どうやら私はリウスとエピオンの子供で、何らかの理由で時代を飛んで生き返ったらしい。


少しずつ分かりかけてきた真実に、私の心は…リウスとエピオンに愛されていたことを知り、安らぎに似た感覚に包まれたのであった。

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