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モンスター託児所のジール  作者: ネジマキノ ショウコウ
第五章 流れに巻き込まれるジール編
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六十六 増えた謎

私は驚きで固まっていた。


井戸の水を汲んだ桶を見て固まっていた。


その桶の水の中に映っていたのは私。


いや、正確には私の知っている顔が映っていた。


そう、アルファの顔だ。


何で私はこんな美人になってるのか…何だか元の自分に戻った時、ちょっと落ち込んでしまいそうである。


いや、私の方が美人ではないけど可愛い…いや、もうやめておこう。虚しくなるだけだ。


とりあえず、顔を洗い男の元に戻る。今度こそ成功させてやる!





何十回も空間魔法を試しても、何も起きない。


日も暮れて辺りが少し暗くなってきた。


今日はもうここまでと言わんばかりに男が私を抱きしめ「お疲れ様」と耳元で囁く。


「ま、まだやれるわ!続けましょ!」


そんな私の頭を優しく撫でた後、男は「無理してできるようになるものじゃないよ」と答え、家に入って行った。


確かにもう体は疲れ果てて立っているのがやっとだ。


でも、早く覚えなくてはならない。


気の焦る私だが、魔力が尽きる事によって仕方なく家に入った。





家の中では男が体を拭いていた。そう言えば私もかなり汗をかいた。


神の衣の発動をずっと維持しながらの空間魔法は集中力と体力を消費して体温が上昇していた。


しかも夏が近いのだろう。少し動くだけで汗が出てきた。男の体を拭く気持ちはわかるのだが、せめて部屋の隅でやって欲しい。


全裸の男を私は見たいと思わないのでやめてほしい。


ため息をつき、私がベッドの方に向かうと、男がスッと私の腰に手を回し、体を密着させてきた。


「リウス、俺が君を拭いてあげるよ」


この男、優しいんだかイヤラシイのかわからない。少なくとも私はあなたの嫁ではない。


あ、でも見た目は嫁なのか。


「だ、大丈夫。自分で拭くから」


慌てて断るものの、男は下心しかないような笑みで近寄ってくる。


「ダーメ。俺が拭きたいんだから♪」


考えてみればこうなるのは仕方ない。


私は話や物語でしか知らないが、新婚とは常にこのような人から見て気恥ずかしい行為をするものだと聞いたり、書いてあったりした。


ここも例外ではないようだ。


にしても、昼間あんなに魔力や生命エネルギー使ってこの元気、どこから湧き上がってくるのだろうか?


「ほーら、捕まえちゃうぞ~♪」


勢いよく来た男に捕まえられてベッドに押し倒される。押し倒された私は思わず目を閉じてしまった。





気が付くと朝日が窓から入ってきていた。


ベッドに横たわる私。


相変わらず隣に昨日の男がいて、私と共に生まれたままの姿。


昨日の繰り返しかと思ったのだが、唯一違うところがあった。


股の間が…ヒリヒリする。


…何があったかは想像しないようにしよう。


それにしても目を閉じた後、いきなり朝か。


この不思議な時間経過はアルファが夢の中と言っていたのが実感できる体験であった。


正直、夜の新婚体験は必要ないのでこれは助かる。


私はさっさと着替えると外の畑から野菜を少し収穫し、台所で洗うと器に盛りつけた。


しかし、男は全く起きてこない。


「もう朝だよ、起きてよ」


私は優しく男を揺さぶった。


「ん…おはよう、リウス♪」


男は私の手を引いて私の体を抱き寄せるといきなりキスをして私の口を塞いだ。


慌てて離れると男は申し訳なさそうに頭の後ろを搔きながら、苦笑いを浮かべた。


「リウス、ごめんな。まさか俺が先にダウンするとは思わなかったよ。お前、もう一回戦くらいやりたかっただろ?」


最初は言葉の意味が分からなかったが、時間差で少しずつ理解が追い付いてきた。


アルファ、あなた、一体夜どんなことしてるのよ…この男が参ってしまっているって…いや、そこを追求してもアルファは答えないだろうし、聞くと後悔するに違いない。


「さあ、ご飯食べたら空間魔法の修行するわよ!」


私の気合の入った声に圧倒されたのか、男はコクコクと頷くと野菜を食べ始めた。


「しかし…お前は本当に凄いよ。俺が五年かかった神の衣の習得も一ヵ月だもんな。空間魔法もあっと言う間に身に付けるんだろうな」


男の言葉に私も驚いた。


この男は決して弱くも、才能もないわけではない。努力家で、魔法に対しても真摯に取り組んでいるように見えた。


そうでなければ空間魔法も使うことはできないだろうし、私に教えるなんて無理だと思う。


そんな男に称賛されるアルファ。


アルファ、凄い人だったんだ。だから、私に与えた神の衣の力も凄いんだ。


「お前は本物だよ。このエピオン・サイサリスの名において噓偽りなくお前の才能が本物だと保証しよう」


思わず持っていたフォークを落とした。


エピオン・サイサリス…。


「あなた…エピオン王…なの?」


私の言葉にひと時の沈黙が流れた。


「王…俺が?それは面白いな!魔法研究が好きすぎて仕事もせず、その結果として父親に家を追い出された俺が王か。そうだな、王になるために国でも作るのも面白いかもな」


男は腹を抱えて大笑いをした。


しかし、私は笑えなかった。


エピオン・サイサリスの名をエルフの中で名乗る者は決していない。


それだけエピオン王に尊敬と敬意を持ち、同じ名を名乗るなど恐れ多いと思うし、そうなって欲しいとエピオン王にあやかって近い名を付ける場合はあるが、同じ名を付けることは絶対にありえない。


つまり…アルファの旦那は…エピオン王!?となるとアルファはルギス妃なの!?


いや、ルギス妃はそこまで魔法に秀でたとは史記に記されてはいない。政治の手腕はあれど、武勲や武勇は何一つない。エピオン王を立てて、あえて歴史の表に武勲を残さなかったのだろうか?


「どうした?ちょっと大げさだったか?」


驚きと思考を巡らせるのに必死な私をエピオンはどう捉えたのか、頭の後ろを掻きながら笑顔で話を続けた。


「ごめんごめん。でも、俺は嬉しいんだ。リウスは俺の話を理解してくれるし、こんな俺と一緒になってくれた。その上俺より魔法が得意。なんだか自分事のように嬉しいんだよ」


この人が私の知るエピオン王なら、どうしてこんなところにいるのだろうか?いや、もしかして王になる前のエピオン王なのだろうか?


私が別の質問をしようと口を開こうとした時、急に口が動かなくなってしまった。


聞きたい。どうしてこんなところにエピオン王がいて、どうしてアルファがエピオン王の嫁としているのか?


だが、それを聞こうとしても口を開くことはできなかった。


それどころか次の瞬間、私の視界は真っ白な世界へと強制的に連れていかれてしまった。


「約束、忘れたの!?」


後ろから少しご立腹な声が聞こえた。誰かの確認の必要は無い。アルファである。


「あ…いや、だって…気にするなと言うのが無理だよ。エピオン王でしょ、あの人?」


私は振り返りアルファに聞いてみた。


「答えません。早く空間魔法覚えてよ!あのね、私だって…あの人とあなたが楽しそうにしてるの見るの…辛いんだから…」


嫉妬なのかな?と思ったが、語尾は何だか悲しそうに聞こえた。


嫉妬なら私に怒りをぶつけるだけなのだろうが、辛そうに見えるのは…辛そうに聞こえるのは…どういう心境なのだろうか?


「いい?次にあの人の所に行くのは最後だから。これで空間魔法を覚えられなかったら…本当にあなた、死んじゃうんだからね!それに、早くしないとヴァーサにみんな殺されちゃうよ!」


危うく自分のすべきことを見失う所であった。


そうだ、早くみんなの所へ戻らなくては!


「えっとアルファ、一ついいかな?」


「何?答えられることならいいわ」


私はいたずらっぽい笑みを浮かべた。


「アルファの方が私より美人だけど、胸は私の方が大きいんだね」


これは私がアルファになった時、感じた違和感の一つであった。


でも、アルファの場合、全体のバランス良いから大きくない方が良いのかもしれないが、私より少し小さいだけで、ちゃんとボリュームはある。


私の言葉に呆れたアルファだが、やがてクスクスと笑い出すと「早く行きなさい」と穏やかな口調で嬉しそうに私に言ってきた。


「行ってくる。今度はちゃんと空間魔法を覚えてここに戻ってくるね」


それを最後に、私の意識は先ほどの朝食のテーブルに戻ってきていた。






「おい、大丈夫か、リウス!?」


心配そうに私を覗き込むエピオンに私は驚き飛び退いてしまった。


「元気そう…だな。でも、いきなり意識失うとか…大丈夫か?今日の空間魔法の練習は」


「やるわ!さぁ!やりましょ!」


エピオンの返事を待たずに私は勢い良くドアを開け、外に出た。





時間は砂漠の水のように消えて行った。


どんなにやってもできない。


悔しいのが「惜しい」と思える事すら無いのだ。


昔、初めて師匠に魔法を教えてもらった時も何度かやって「惜しい」という感覚があった。


そこを皮切りに、何度も繰り返し魔法が使えるようになった思い出がある。


だが、今回はまるでダメだ。


何も起きないし、手応えがなさ過ぎる。


魔力の量?構え方?呼吸?集中の仕方?


ヒントになるものが全く無い。


日がもう西に傾きかけているのに…。


「悪くないんだが…何がダメなんだ?神の衣のコントロールはちゃんとできてるから使えそうなんだがなぁ」


頭を抱えて悩むエピオン。私も同じように悩む。


しかし、私は少しその様子を客観的に見たところを考えるとつい吹き出してしまった。


「どうしたんだ、リウス?」


「だって、同じ格好で悩んでるんだよ?それって面白いなぁって思ってさ」


「確かにそうだな」


二人の笑い声が辺りに響く。


ここに来て、空間魔法にばかり気を取られていたが、このエピオンという男は本当にリウスを愛していることに気付かされる。


エピオンのリウスへの態度は単なる愛情だけではなく、魔法の才能において敬意のようなものまで感じる。


そして、こうやって共に同じ目標に向かって歩む。


大変な事なんだが、こうやって支えてくれる人がいると不思議と頑張れる。


こんな気持ち、初めては味わったかもしれない。


私は井戸に行き、水を汲むと近くにあった二つのカップに水を入れて片方をエピオンに差し出した。


「ありがとう、リウス」


エピオンは私の持ってきた水を受け取ると、喉を鳴らし飲み干した。


「いやぁ、リウスのくれた水はウマイ!」


その大袈裟な動作に思わず笑みがこぼれてしまう。


「まだいる?持ってこようか?」


私は手を差し出して空のカップを受け取ろうとした。


「…なあ、リウス。一つ聞いていいか?」


急に真面目な声に私は首を傾げた。


「何?」


エピオンは私の手を軽く持つと私の顔を見で言った。


「リウスは魔法を使う時、どっちの手に魔力を集める事が多いんだ?」


その言葉で私はハッとした。


先程までエピオンと握っていた手は左手である。


だが、私は普段魔法は右手に魔力を集中して発動させる事が多い。


「もしかしたら、握る手を変えたら使えるかもしれないな。空間魔法は神の衣を使うとは言え魔法だ。普段魔法を使う手の方が発動させやすいかもしれないな」


エピオンは直ぐに私の右手を取る。


私も頷き、構えてみる。


「行くぞ!」


エピオンの神の衣のエネルギーを少し押し返して…三メートル先の空間に!


ピキッ!


私もエピオンも音のする方を見た。


そこには…宙に浮いた少しの亀裂が見える!


「やったな!これで空間魔法、使えるぞ!後は神の衣のエネルギーのバランスを取りながら今の感覚を発動させるだけだ!」


嬉しさの余り抱きついてきたエピオンを私も抱き返した。


ありがとう、エピオン。あなたは…私の空間魔法の先生です!


「さて、今日はこのくらいで帰ろうか」


いつの間にか太陽はオレンジ色の夕日へと変わっていた。私は満面の笑みでエピオンに頷くと家のドアに手をかけた。


「エピオン、お前空間魔法を簡単に教えすぎだ。少しは考えろ」


不意に後ろから声がした。


その声に私は…耳を疑った。


「久しぶりに会ったっていうのに…相変わらず手厳しいな、お前は」


言葉からエピオンはこの声の主とは親しい関係なのが分かる。


私はゆっくりとドアノブから手を離し振り返った。


その時、目に入ってきた者に私は声を失っている自分にすら気が付かないほど驚きを隠しきれなかった。


あの古びたローブ。後ろに括ってある銀髪。鋭い眼光。肌にシワがないものの、この人は…いや、この悪魔は…。


「し…しょう?」


私はその悪魔に向かって歩き出した。


すると、目の前が真っ白になり、私の前にアルファが現れた。


「どうやら空間魔法、会得できたとようね」


アルファの言葉は私の耳に入っては来たものの、まるで風の音のように耳に音を響かせる程度でしかなかった。


「今…師匠がいた…」


何気なく呟いた私にアルファがバツの悪そうな顔をしていた。


「直ぐに記憶から離脱させられないのが、記憶体験の欠点なのなよね…」


考える前に私の口から言葉が出た。


「ねぇ!師匠とエピオンって知り合い…てかアルファ、いえ、リウス、あなたも師匠と知り合いなの!?」


私の問いには何も答えず大きなため息を付くアルファ…いや、エピオンの妻リウス。


エピオン王は史記だと三千年以上前に死んでいる。


それより前となると、あのエピオン王の若さと史実からすると、エピオン王は二千年は生きていたらしいのでもっと昔の話だ。


となると、私が体験した事はエピオン王の若さからすると、どう少なく見積もっても四千年以上前の出来事と推測できる。


けど…リウスの名は史記にはどこにも出てこない。エピオン王の正妃はルギスだけである。


じゃあ、このリウスって…何者なの?


「詮索、しない約束でしょ〜」


頬を膨らましむくれるリウス。うん、女性の私が見ても可愛い。でも今はそれどころじゃない。


「どうして教えてくれないの?あなたが私の心の中にいて、私は師匠に育てられて…どういう事なの?史記にもあなたは出てこないし、肖像画の正妃ルギスは全く違うし」


「私は話せないわ。もし、聞きたい事があるなら、この場を切り抜けてゼフィに聞くといいわ」


リウスの一言で私は我に返った。


今するべき事は、ここから脱出して、ヴァーサを倒す事。ここから出る事ができなければ、ヴァーサを止める事ができなければ、何を聞いても同じだ。


「じゃあそうする。それと、リウス」


私はリウスの元に歩み寄るとリウスをギュッと抱きしめた。


「ありがとう、リウス。あなたが何者かわからないけど…いつも助けてくれてありがとう!」


私の背中にリウスの腕が回され、しっかりと抱きしめられた。


「いいのよ。あなたの…あなたの力になれる…それは私にとって嬉しい事だから」


少しずつ白い空間が薄れていく。気のせいかリウスが鼻をすする音が聞こえてた気がする。


辺りから白の色は消え、再び漆黒。


ここは私がヴァーサに飛ばされた空間だ。


早速空間魔法を使うために神の衣を使おうとして考えた。


「生命エネルギーがノイエ・クレイドだから、神の衣だからゴッド・クレイドになるのかな?」


やはり、名前は大切なのでここでしっかり決めておこう。


体内で魔力と生命エネルギーバランスを取り叫ぶ。


「ゴッド・クレイド!」


私の体が黄色のオーラを包まれた。ここからである!


「…いや、待って!あれってエルフが二人いなきゃダメな?じゃないの!?これじゃあ…」


無駄だと思った時、不意に気配を感じた。


とても温かな気配。


「そっか、リウスも使えるから…だから私が使えたら私の中のリウスと私の二人で空間魔法も使えるってことか」


体にリウスの神の衣のオーラがゆっくりと入ってくる。


それを感じながら、私は手にリウスの神の衣の力を感じ、バランスを取り目を見開く!


「ディメンションブレイド!」


私の声と同時に空間に切り裂いた跡が付く。その先に見えるのは…ヴァーサの背中だ!


「女の子をこんなとこに放置した償い、しっかりさせてあげるからね!」


私は空間の切れ目に体を捩じ込む。


すると、案外するりと抜ける事ができた。





抜け出した先には必死に持ち堪えているベラと天界の神がいた。二人とも肩を大きく動かし息をしている。かろうじて大きな傷は無いようだ。


アルビオがその二人を守るかのようにヴァーサの前に立ちはだかりヴァーサと睨み合っているようだ。


どうやら思ったより時間は過ぎてはないようだ。


「もう諦めろ、バカな神様たち♪」


余裕を見せるヴァーサの向こう側にイアランが横たわっていた。


体はうつぶせになっており、傷などはよく見えないが全く動く気配がない。


傍でホワイトウルフがヴァーサに向かって構え、その身を呈してイアランを守ろうとしていた。


「イアラン!」


死なないで、イアラン!


私は即座に飛び出しイアランの元に向かう。ヴァーサはお構いなしに最短であるヴァーサの真横を駆け抜けた。


「ジール…だと!?」


少し声が上ずるヴァーサと「遅いぞ」と嬉しそうな声のベラに返答をせず、イアランの回復を急いだ。


「イアラン!しっかりして!」


私の回復魔法でイアランはゆっくり目を開け私を見た。


「ジール、無事だったのか。良かった…」


力ない笑みだが、その笑みを見て私は思わずギュッと抱きしめた。


「良かった…動かないから死んじゃってるかと思ったんだから!」


涙交じりの私の声を聞いてイアランも私を抱き返してくれた。


「こうやって抱きしめてくれるなら死にかけるのも悪くないかな」


「バカ!」


私はイアランを引きはがすと平手で頬を叩いた。少し赤みがかった頬を少し嬉しそうにさするイアランに、ちょっとは真剣になれ!と怒りの感情が芽生えた。


「どうやって…戻ってきたんだ…。普通空間魔法はエルフ一人では使えない…はず…」


明らかにうろたえているヴァーサの声に私は立ち上がりヴァーサに向き直り、睨みつけて答えた。


「一応感謝すべきなのかな?あなたのお陰で空間魔法も、神の衣も使いこなせるようになったんですものね!」


大きく息を吸い込み、魔力と生命エネルギーのバランスを取ると私は威圧するかのように言葉を放った。


「ゴッド・クレイド!」


私が気合のこもった声で叫ぶと、私の体が大きな黄色のオーラに包まれていった。


「さあ、第二回戦始めましょうか」


私の声に応じてベラとアルビオ、天界の神も構えを取る。


しかし、ヴァーサの計算外を見せて精神的に一時的な優位を得たものの、決して余裕があるわけではない。ヴァーサは間違いなく単体の私よりはるかに強いのだ。


そう、ここからが、本当の戦いの始まりである!

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