十五 世の中は良い方へと流れて…
あれから数日が過ぎ、師匠も戻ってきた。残念ながら一人であり、その後を追いかけてきたかのようにアルビオが戻ってきた。
ホント色々あった。
少なくともここの住人は増えた。子供二人に子供の姿をした者が一人、それに死神。
ウィン様も時々託児所を手伝ってくれる。案外子供達に人気なのが、ウィン様の剣術指南。
てっきりスパルタかと思いきや、優しく、しかも丁寧な指導でここに合わせてくれる。
そのおかげでもあって、子供の教育のためと預けたがる魔物が増えてきたのだ。
それにアルビオは本当に信頼できる仕事仲間となった。私と仕事を二分しても全く気にならないほどに。
知識や経験からする昔話をしてくれる分、私より上手く子供達の相手をしてくれている。
私の日常は、昔より活気付いている。
その夜、久々に師匠から呼ばれた。ワインを飲みながらこうして話すのも遠い昔だったような気もする。
「一応お前の耳にも入れとくべきだと思ったから話すのだが、今回の事件はレパルドの命で終わらせることができた」
「それは『良かった』と言うべき…ですか?」
それを聞いた師匠はニヤリとした。まるで意味が分からない。
「レパルド…やはりアイツと知恵比べはしたく無いものだな」
まだ話が見えない。私は師匠に説明を求めた。
話を聞き終わると、私はレパルドの凄さを思い知った。
どうやら、レパルドの命は殺されなくとも余命数日ほどだったらしい。
そして、体を動かすことすら苦痛なのに、自らの体に魔法印を付けて無理やり体を動かしここに来たという。
私の前でコケたのも、体のコントロールを失敗したためであり、わざと私の胸が目当てのように演じたらしい。
「レパルドのヤツ、ああ見えて女に不自由したことがない。そんな男が今更お前の胸を目当てにコケたフリをするのは考えにくいだろ?」
あ、案外モテる人だったんだ、レパルドって。
「レパルドの二つ名は『人類の叡智』だし、更にもう一つの名が」
師匠はため息を一つ挟む。
「『難攻不落の【シロ】堕とし、だからな』」
シロ?城?話の流れからでも意味が分からない。どんな意味があるか聞きたい気もするが、聞いてはいけない気もする。
「…まあ、戦闘時以外、レパルドの横に女がいなかったことはないからな」
人は見かけによらないものである。でも、最後にイアランへ向けた言葉を聞く限り、器も大きく、優しい人だったのかもしれない。
そういう所に惹かれる女性がいてもおかしくはないが…師匠の言い方、大げさでないなら…普通にモテるレベルではないのだが?
師匠が軽く咳ばらいをして場を仕切りなおす。
「まあ、その、イアランには気を付けることだ。アイツの弟子だからな」
ちょっと歯切れの悪い師匠に疑問はあるが、私は絶っっっ対イアランなんかにホレたりしませんけどね!
「レパルドは自分の寿命をも戦略のコマとして使い、邪神様に駆け引きをしてきた」
また師匠がため息をつく。
「レパルドのヤツ、後任のゴッドキラーは…イアランを指名した」
私はワインを噴出した!
「あ、ごめんなさい…」
師匠の顔が私の噴出した赤ワインまみれである。だが、すぐに師匠は魔法でキレイに汚れを消し去ると話を続けた。
「イアランにさせることによって、今回の責任を本人にも取らせると言ってきた」
そこまで普通考えられるものだろうか?その頭の回転の良さ、本当に人間なのだろうか?
「邪神様はその策略を笑って快諾したというわけだ。あの方はこういう常軌を逸した者をすぐに気に入るからな」
呆れてるように言ってはいるものの、師匠も少し嬉しそうに見えるのは気のせいだろうか?
「これで、イアランはターンズ国から追い出されないだけではなく、国政にも強い発言をできるようになるわけだ」
それって、レパルドはイアランの命を救うだけでなく…イアランの夢までも…。
「明日、正式にイアランがゴッドキラーに就任する。その席に私とオーキスは参加する。留守は頼んだ」
今度イアランと会う時、その時はゴッドキラーなのか。かなりの出世だよね。
そう思うとふとレパルドの言ってた「男を見る目」というのを思い出した。
顔もエルフの血を継いでるから悪くはないし、優秀な召喚士だし、ゴッドキラーになるくらいだし確かに悪くは…。
いやいやいや!
あいつは人のこと考えないし、無神経だし、無謀なとこあるしあれはダメに決まってる!!
私は残ったワインを飲み干すと師匠に「今日はもう寝ます」と言って自分の部屋へと戻り布団に潜り込んだ。
私にはもっとまともな人が絶対現れるんだから!!
なぜかイライラしてしまったが、私はベッドに入るといつの間にか眠りについていた。
翌日、日が落ちてしばらくして師匠と師範が帰ってきた。
てっきりイアランがゴッドキラーになったことを自慢をするために付いてきてるのでは?と思ったのだが、それは無かったようだ。
「お疲れ様です、師匠、師範」
私はお出迎えをする。二人はこういう行事は苦手であり、疲れ切って帰ってくる。
「こういうの、サボると邪神様に呼び出しされそうだから行くけど…何百、何千年やっても慣れないんだよなぁ」
居間のテーブルのそばの椅子にどっかと師範は腰を下ろす。
「今お茶入れますね」
私は台所に行き、お湯を沸かす。今日は紅茶と茶菓子に私の作ったリンゴのドライフルーツを用意した。
クアンタとヘキサに声をかける。ウィン様は汗を流すと出ていったので、そのうち来るだろう。アルビオは気まぐれなので来たら来た時に用意をすればいい。
トレーにカップを人数分用意して居間に戻る。
「あ、ジール、俺は砂糖じゃなくハチミツがいいからね」
思わずトレーを落としそうになる。やっぱり来た。ホント、ここはお前の家じゃないって何度言えば分かるのだろうか?
「あのな、イアラン、ゴッドキラーはあまり他の界のゴッドキラーと接触するのはだな」
師範の呆れた声を楽しそうにイアランがさえぎる。
「あ、人間界の神様には許可もらってるんで大丈夫ですよ」
イアランはゴッドキラーでも変わることは無さそうだ。
「後、ジールについては好きにしろと言われたので結婚しても問題ないから♪」
神に許可取ってまでここに来るなよ…。
「ゼフィとオーキスに付いてくるって思ってたのに…って寂しがってたんじゃない?ゴッドキラー就任したのに私に何も言って来ない…ってさ」
寂しくはないけど、少し当たっているのが妙に悔しい。
「俺もゴッドキラーになったし、神に許可得てるし、結婚しよ、ジール♪」
「その言葉、これだけ繰り返されると何も響かないもんね」
結局ゴッドキラーになってもコイツは何も変わらないのかもしれない。と、半分バカにしていたのだが…。
「あ、俺もここに休みの日に手伝いに来ていい?給料はジールのキスでいいよ♪」
「キスはしないけど、無償でいいならご自由に。新米ゴッドキラーに暇があるならね」
私は茶葉の入ったポットを取りに行く。仕方ないのでイアランのカップも用意した。
「あ、そうだ、これあげる。ジール甘いもの好きなんでしょ?」
渡されたにはイチゴが三つほど入りそうな蓋の付いた透明のガラス容器。中には星のような白やピンクなど色とりどりの宝石のようなものが入っている。
「こんぺいとうって言うんだって。ターンズで最近流行ってるらしいよ」
「…コンペイ…島?なんか言いにくくて…その響きは好きになれないんだけどな」
そう言いながらもつい、見てしまう私。甘いものと聞いて喜ばないわかないじゃない♪
…いや、これはイアランがくれたものだ。はしゃいではダメだ。落ち着け私!
「じゃあ茶菓子としてみんなで食べて見ましょ」
私はドライフルーツの横にこんぺいとうの容器の蓋を開けて一つ摘まんでみる。思ったより間近で見るとキレイである。
それを口に入れると甘さが口の中で広がる。上品な甘さである!私は思わず言ってしまう。
「甘くてクセになりそう♪」
もう遅い。後悔をした。当然イアランがそんな私を見逃すはずがなく…。
「そんなに喜んでくれるなんて嬉しいよ♪また買ってくるからね♡」
あぁ、もうコイツと接するのは止めよう…。なんかこれ以上接していると上手く逃げ道ふさがれて逃げれなくなりそうな気がしてきた。
「さっさと紅茶飲んだら帰りなさいよ、ゴッドキラーさん!」
「いや、今日はここに泊まるよ」
最悪である。何でコイツはこうも無神経なのだろう。
「ジール、今日は私がイアランを呼んだ。少し聞きたいこともあってな。食事は私が用意するからお前は紅茶を飲んでゆっくりしてればいい」
まさかの師匠から声をかけたパターン!?勘弁して欲しいけど、師匠のご飯は好きなので少しは許すかな。
「ゼフィのご飯、私好きだよ♪」
嬉しそうなヘキサ。その気持ち、分かるよ♪
「バカエルフの飯よりまともだから俺も助かる」
相変わらず口の減らないクアンタ。そんなこと言ってるけど、師匠の時のご飯、残したことないの私は知ってますからね~。
「俺はジールの愛の手作りご飯が良かったな」
はいはい黙ろうか、イアラン。客なんだから大人しくしてなさいよ、ホントに。
こうしてにぎやかな食事は、戻ってきたウィン様と共に楽しく頂いたのであった。
その夜、イアランは師匠とワインを飲みながら二人で話を始めた。何となく私は同席したような形になったが、追い払われることはなかったので、そのまま私も付き合うことにした。
「では、本題に入ろうか、ゼフィ」
私の用意したナッツを一つ口に入れるイアラン。どうやら気に入ったご様子で、すぐに二つ目を食べ出す。
「俺が一番したい話は【俺にジールを下さい】ってゼフィにお願いすることなんだけどね♪」
なんだけどね♪じゃない!しかも今言ってるじゃない!
「それはジールが決めることで私が決めることでは無い」
そうだけど、師匠、ちょっと不機嫌に見えるけど大丈夫かな?暴れたりしないよね?
「お前に聞きたいことは、これからターンズをどうするんだ?ということだ」
それは確かに重要だ。魔の森に近いターンズがどう動くかによってこの森の安全が脅かされる。
そうなるとまたターンズ相手に戦いが始まることになる。
だが、イアランは全く違う角度から話を始めた。
「実は『脱魔法石』を進めていこうかと思っている」
魔法石…それはエルフから抽出さらた魔力を封印する石。その石から魔力を抽出して様々なものに使う。
火を起こしたり、冷やし続けたり、明かりを灯したりと。
だが、その便利な代償がエルフ狩りでありエルフ牧場と呼ばれるエルフを家畜のように繁殖させ、魔力を搾り取る施設をも作らせた。
もし、イアランの言う「脱魔法石」が普及すればエルフ狩りもなく無くなり、不幸なハーフエルフも減る可能性がある。
「それを帰ってすぐターンズ国王に進言した。代わりになるエネルギーにアテはあるしね」
「それは何!?」
私もとても興味がある。それがホントに実現すればエルフも、ハーフエルフも救われる!
「ジールとの愛…かな♪」
私は何も言わずに顔面を殴った!しかも生命エネルギー5%で殴った!見事にイアランは壁に飛んで行った。
殴られたところをさすりながら立ち上がるイアラン。やはり防御結界は張っていたか。もっと強くやるべきだったか。
「いや、ウソと言い切れないよ。だって、ジールのお陰でヒントもらえたし、しかも俺の頑張るエネルギー源なんだからさ♡」
師匠は呆れ顔である。どう見ても「何でコイツがゴッドキラーなんだ?」みたいな顔である。私も同感である。
「さてと、愛の一発もらったところで本題に戻ろうか」
イアランは座り直すと懐から石を取り出した。
「包魔石さ」
取り出された石は少し光っている。これがどういうものなのかは分からないが、見たことはない。
「これは石に光の魔法をコーティングしているんだ。魔法石は確かに色々使えるが、この包魔石は用途が限定される」
こちらを見てニヤリとイアランが微笑んでくる。そういうのいらないから止めて欲しい…。
「ジールのオーラを見て思いついたんだよ♪石に魔力を注入するのではなく、コーティングするってのはね♪」
その発想は思いつきそうではあるが、誰かがやったという話を聞いたことが無い。
だが、用途が限定されては意味がないのでは?と言おうとする私を察してイアランは話を続けた。
「魔法石は作るためのコストが高いし、時間がかかる。でもこれは魔法石のコストの半分以下だし、作るのは魔法石より簡単に作れる。」
更にもう一つイアランは包魔石を出す。それには呪印があった。
「こうやって呪印を入れることによって」
石を軽くつつくと、光が強くなって明るくなった。
「こういう調節も可能になる。問題は耐久性なんだ。まだこれ、一日ほどしか使えない。家の明かりにしては不便だろ?」
それはちょっと不便である。でも、耐久性さえクリアできれば夢のような道具である。
「俺、がんばったでしょ?だってジールと元のエルフのまま、街の中でデートしたいと思ってるからね」
最後の言わなきゃ感心して終われたのに…でも、凄い発明である。
実はイアラン、とんでもなく優秀?いや、まあ、師匠と師範二人を相手にしても生き残ってるし、ゴッドキラーになるのも全く何の問題なさそうだったし。
少し見直すべきなのかもしれないけど、もう少し様子見かなぁ…。だってマイナス点が多すぎて採点基準にならないからなぁ…。
いや、ちょっと待って!なんか最近おかしいよ、これ!?イアランのことを何で恋愛対象の評価基準で見てるの!?
まさか…私、何かの策にもうハマってるとか!?
いや、私はまだ好きになっていない!大丈夫!大丈夫!…大丈夫。
「顔色赤いよ、ジール。疲れてるなら先に寝ててもいいんだよ?」
イアランが私をのぞき込む。気にしないようにしようとすればするほど変に意識してしまう…。
「あ、いや、お話続けて!」
とりあえず話を進めてもらおう。そうすれば気がまぎれる…はず!
「そう?無理しなくていいからね」
…何かちょっと優しい。本当に心配してくれてるように見える。少しは見直し…てなんかない!絶対無い!
「…というわけで、俺一人の知恵では限界があるだろうから、何か耐久性が上がりそうな方法があればと相談したくてさ。ターンズ国王も予算を出してくれることになったんで何とか完成させたいんだ」
「その石の話を就任式でされた時、私も興味が出てきて今日来てもらったわけだからな。私で良ければ協力はしよう」
私が一人葛藤している間に二人の話は進んでいた。そこからしばらくは師匠とイアランのアイデアの出し合でしばらく時間が過ぎた。
それでもいい案は出てこない。そもそもこんな石に長時間使える魔力を簡単に入れようってことが無茶だ。
強力な魔法も詠唱が長かったり、大きな魔法陣が必要だったりするわけで、そんな小さな一つ一つの石では…。
「ねえ、その石、単体じゃなくつなげたりできないの?で、光るのを一つだけにして、残りの石は予備エネルギーになったりしたら…」
「つなぐ…か。いや、それ、案外アリかもしれない」
イアランは石を半分に魔法でキレイに真っ二つに割り台を作るとその上に同じ光を放つ石を置いてみた。
すると、少しではあるが、先ほどより明るく辺りを照らしだした。
「そうか、上手く重ねたり繋いだり並べられるなら少し耐久性や威力が増すかもしれない!さすがジール!」
イアランが嬉しさのあまり私を抱きしめる。コイツ、何度こういうことをすれば…。
「これでエルフやハーフエルフを救うために前進できたよ!」
私は固めた拳を緩めた。イアランは今、変な下心ではなく本当に喜びのあまり感極まって私を抱きしめてきたようだ。
でなければ、いつものふざけたセリフの一つでも出てきている。
ただ…何か師匠がちょっと恐い雰囲気を出してるように見えたのは気のせいだろうか?
イアランは深夜なのにすぐに帰った。この発見をもっと発展させたいとのことらしい。
ただ、去り際に「今度はジールの部屋で一泊するからね♪」とイアランらしいセリフを聞いてなぜか安心してしまった。
さっきの喜んだ顔は思った以上に見とれてしまった自分がいたからである。
「イアランは天然のようだな。レパルドより厄介そうだな…」
師匠が大きくため息を吐く。どうやら疲れ果てたようである。
「師匠、イアランの天然って何ですか?」
私の問いに少し困った顔をする師匠。こんな顔、初めて見た…。
「ジール、お前、イアランに惚れだしているだろ?」
いや、師匠、何か変な言葉が聞こえた気がするのですが、空耳かな?
「そ、そんなことありませんよ!」
即座に返答。何を言ってるの、師匠は!?
「じゃあ聞くが…イアランのこと、妙に意識し始めてないか?」
人は図星だと、即答できな時がある。私は必死に言葉を探す。
ヤバい、いい言葉が見つからない…。
「お前が誰を好きになろうが私が何かを言う資格は無い」
「い、いえ、私は別にイアランが好きとかそういうんじゃなくて…」
あれ、私は何を焦っているんだ?焦る理由は無いはず!そう、当然ない!
「ただ、イアランだとお前は振り回されるから大変だぞ」
「だから、違います!絶対違います!」
師匠は私に近づき肩を優しく叩くと、優しい顔を見せた。
「イアランが悪いと言ってるんじゃあない。アイツは申し分ない優秀なゴッドキラーだ。それに素晴らしい夢を持ち、実現しようとしている」
まあ、確かにそこは認めている。
「ただ…イアランがハーフエルフで無ければ良かったんだがな」
もしかして師匠はハーフエルフがキライ…は無いか。それ以上に種族で好き嫌いを言ってるところは見たことが無い。一体どういう意味なのだろうか?
「ハーフエルフが大きな力を持つことを歓迎しないヤツは必ず現れる。その時、イアランはどう対処するかによっては…」
それはあるかも知れない。少なくともハーフエルフと言うだけで差別されるこの時代。
当然、そんな種族が頂点とも言えるゴッドキラーになるのを快く思わない者はいるだろう。
「それと、イアランを部屋に連れ込むのはいいが、クアンタやヘキサへの配慮は忘れるなよ」
ダメだ…師匠まで変なこと言い出した…。まさか、イアラン、そこまで計算してたり…はしてないことを私は強く強く願って部屋に戻った。
あれから週間、イアランは全く姿を見せなかった。
別に寂しいわけでないんだけど、気合入れすぎて無理して体調崩してなければいいのだが、イアランならやりかねない。
夕飯を済ますと私も少し魔法工学を学ぶようにしようと思い、師匠に言って本を貸してもらい寝る前に読むようになった。
読んでみると魔法工学はとても面白く、つい夜更かしをしてしまうので今日は少し読んでベッドに入った
ベッドへ横たわるとすぐにウトウトとしてしまった。疲れたのもあるが、本を読まない時なら寝てる時間というのもある。
しかし、私は声をかけられ目を覚ます。
「寝ているところ、すまぬな」
こんな時間にアルビオが来るのは二度目ではあるが珍しい。
「アルビオ様、どうされました?」
今日は入口から部屋に入ってはこない。何の用だろうか?
「これから、お前にとって感情を掻き乱すことが起きる。だが、そんな時こそ己を見失うことないようにな」
アルビオは仮面を付けると廊下の闇に消えていった。
「あの仮面つけたってことは…誰かの魂を狩りに行くってことか…」
私の知ってる誰かの命が尽きる。それは誰かわからないが、問題の片付いた今、もしかすると事故や病気で誰かが命を落とす可能性がある。
でも、それは悲しくとも自然の摂理でもある。自然死なら確かに悲しいが時間が解決してくれるであろう。
「アルビオ、ホント優しいな♪」
私は再びベッドで横になった。
今度はまだ日が昇る前に起こされた。こんな時間に起こしに来たのは今まで私を起こしに来たことがない師範であった。
「ジール、起きろ!まずは起きろ!」
私をゆする師範。でも変な時間に起きたお陰で頭がボーッとしている。何事だろうか?
「いいか、落ち着いて聞いてくれ」
いつになく真剣な顔の師範に私の頭はクリアになっていく。これは何か大きな事件があったに違いないのは空気でわかる。
「イアランが…殺された」
「へ?何?師範、何?」
私は耳を疑った。それと同時にアルビオの言葉が思い出される。
師範の言葉と現実とアルビオの言葉が重なった時、私の視界は白くなり、意識が途絶えたのであった。
第一章 クアンタ護衛編 完
初めましてな人ばかりでしょうから自己紹介からさせていただきます。
私はネジマキノ ショウコウと申します。何の変哲もない、決して転生しそうに無いありふれた中年男性でございます。今回のあとがきに関して
注意事項
・あとがきは案外あるので、飛ばして他の作品を読んでいただいてOKです。
・結構取り留めのないことが予測されます。あなたの大きな器で許してあげて下さい。
・覚悟ができた方は読み進んでください。苦情は…私のメンタルが簡単に壊れちゃいますので勘弁していただけると助かります
まずはここまで読んでくれた方、本当にありがとうございます!感謝以外の言葉が出てこないくらい感情が高ぶり感激しております!
ホント、読んで下さったあなたの手をしっかり握りしめてその後しっかりハグしたいくらい…あ、気持ちですよ、ホントにしませんから。したら感謝を伝えるではなくトラウマを植え付けてしまいますよね…。
正直驚いたのがPV数と読みに来てくれた人数です。このあとがきを書いてる時点で、PVが208、ユニーク延べ人数118です!
以前書いていたヤツは(もう消しましたが)7年でPV1578、ユニーク延べ人数871。これから考えると月当たりユニーク人数はもう超えたんです!
ホント嬉しくて朝、昼、晩、夜中とアクセス解析見てニヤニヤしてるヤバイ奴に大変身ですw
これがどれだけ有り難い事なんだろうと思い、がんばって読んで下さった方に楽しんでもらえるように試行錯誤ばかりしております。
このご時世、みんな忙しく時間が無い中、私のつたない文章を読んでくれる。しかも案外新しい投稿をしたらその日に読んでくれる人がいるのを見ると、あなたの貴重な時間をここに使ってくださりありがとうございますしか出てきません!
っとあまり本編に関係ない事ばかり話してもせっかくここまで読んで下さった人に申し訳ないので本編のことについても触れていきます。
私は今回の作品はすでに頭の中でアニメ化してたりします(大丈夫!変なもの使用してるとかではありません!不治の病である中二病と妄想癖が悪化しているだけです!)
そうやってしっかりとした映像にして妄想しながら、いかに読みやすく、少ない言葉にして、物語を読者さんに想像してもらおうかと必死に脳内アニメ制作をしています。
どのくらいしっかりしているかと言うと、声優さんまで決めて脳内再生しています。どんな感じかと言うと
主題歌はポルノグラフィティさん(かなり初期からのファンなので)もしくはGLAYさん(私も好きなんですが嫁が好きなので)
ここから自分のイメージを膨らませていき
ゼフィは大塚明夫さん。渋い落ち着いた大人の雰囲気がピッタリなんですよ。落ち着いてジールとワインを飲む姿とか絵になりそうです。
オーキスは石田彰さん。ふざけた感じでもやるときはちゃんとやる童顔の優男で強い…そんなオーキスに合うんです。
ウィンは沢城みゆきさん、強くてキレイで美人。でもちょっと天然なとこを考えると沢城さんかなと。でも本当はもう一人の声優さんと悩んでいたんです。それが「田中敦子さん」です。先日(2024年8月20日)に訃報が…。誰か分からないという人には葬送のフリーレンでフリーレンの師匠フランメを演じてた方です。私も未だ現実味が無いんです。今はただご冥福を祈りつつ、多くのキャラクターに命を吹き込んで下さってありがとうございます!という気持ちでいっぱいです。
クアンタは神谷浩史さん。子供でありながら恵まれない過去を持つ闇を持つクアンタのイメージにあうんですよね。
ヘキサは田村ゆかりさん。カワイく幼いヘキサにピッタリで、クアンタを守ってる時のセリフなんか可愛らしく言ってくれるのではと思ってます。
イアランは福山潤さん。天然でジールを落としていくなら声でも惹き込んでもらいたいし、後半のジールの結婚しよ♪を言って欲しいと。
アルビオは井上喜久子さん。井上喜久子さんってカワイイ声のイメージが先行しますが、少し低めの声だ少し悪そうなイメージになったりして死神もいいなぁと思ったんです。
さて、ここまでくると「あれ?」と思った方がいるかもしれません。
主人公のジールは?と
実は決まってません。
理由は普段のジールと理性が緩んだジール、この二つを併せ持つ声優さんって見てみたい人はいるんですが、どうしても今やってる、自分の把握している声だと、どちらか片寄るんですよね。
ジールって大人の女性ですが幼さが少しあり、理性が緩んでしまえば乱れた一人の女。大人というより崩れて堕ちていく感じの女性…具体的に言葉にするとちょっと卑猥なんですが、淫乱で快楽を求め堕ち行く哀れな女のイメージになんです。
表面ジールはしてもらいたい人は多いんですが、裏面ジールは…。あんなセリフを色っぽく言わせていいのかな?とか思ってしまいます。
できるだけ言葉は選んで、言葉自体は変なものを選んでは無いのですが、さすがに…ねぇ(聞いたら夜眠れなくなる人いそうw)
と言うわけで主人公なのに声無し、もしくは架空の人の声になってたりします。多重人格設定にすればよかったかなぁと思いながら、ちゃんと自覚ある方が話としては面白いと思い多重人格は止めたんですが裏目に出たかな?
だから、仕事中でもふと映像を描いて、良ければ採用したりしています。
でも、ホントにアニメ化したら嬉しすぎてショック死しそうですw
後、キャラクターの名前、気が付いた人はちょっとニヤリとしたかもしれませんね。
キャラの名前は基本的に機動戦士ガンダムシリーズのモビルスーツからとってます。ホントはそのつもり無かったんですが、新たに生きていくエルフとして考えたとき何かいい言葉がないかなぁと思ったんです。
私はガンダムシリーズで0083大好きなのもあって昔、ノイエ・ジールってモビルスーツの名前に意味あるのかな?と思ったんで調べたんです。するとノイエってドイツ語で新しいという意味であり、ジールは目標という意味があるんです。(違ったらごめんなさいです)
それで「これだ!」と思い主人公の名前が決まりました。名前が目標って変ですが、村を全滅させられて、悪魔に拾われて目標を見失いそうなのに日々生きている。となると、ストーリーが進むにつれて「目標」を見つけていくのでは?と思いジールにしました。
そうなるとゼフィやオーキス、ジールの本当の名であるサリスも決まりました。ゼフィはゼフィランサス(ガンダム試作一号機)、サリスはサイサリス(ガンダム試作二号機)、オーキスはそのまま(ガンダム試作三号機)となりました。
これはただノイエ・ジールから発想して文字をいじったというだけではなく、この名前は先々意味を持つことになるのでホントこのメインキャラクターにはピッタリでした。
中でもお気に入りはウィン。ゆえにやらかしたのがツインバスターソードです。しかも通称ゼロ。
これは新機動戦記ガンダムWに出てくるウイングゼロがツインバスターライフルを使うので、何とかこの物語でも…と思いツインバスターソードが生まれました。
本来バスターソードは一般的なゲームとかでは両手剣であり、いくらウィンがエルフの中でも長身としても170cmくらい。振り回せるの?となるのが普通ですね。
確かに現実のバスターソードの歴史的記述をを見ても両手剣と片手剣の間とは言え女性が両手に持ち振り回すのはどうかと思いましたが、それくらいインパクト欲しかったので結果オーライです。
まあ、私はウィンは好きなんでカッコよく強い美人は何でもアリ。でも天然なところがあるので許してあげてくださいw
さて、今後ですが、悩んでます。
続きを書いていこうか?もしくは、間の話を入れるか?で迷ってます。
この物語はジール目線で進んで行ってるので、ジールが見たり、体験したりしないことは読者も知らないとなっちゃうんですよね。
例えば
・ジールがオーキスを殴ったウワサ、なんであんなに速く広まったの?
・クアンタとヘキサ、いつの間に仲良くなったの?
・ゼフィとウィン、何ですぐに帰ってこなかったの?
・どうしてイアランはあんなにスライムばかり召喚するの?
などなど補足欲しいなぁってとこ、結構あると思うんで、別エピソードとして短編みたいに作るとより世界が広がって楽しめるのかな?とか思ってるんです。
まあ、まずは続きをとは思ってますが、もっと読んでくれる人が増えたら考えてみます。
ここまで読んで下さった方、大丈夫ですか?
疲れてませんか?
スマホの方はスマホネックならないように一度首のストレッチしてくださいね!
PCを座って見てる方も少し立って足の血流促してくださいね!
あと少しで終わる…と思いますので。
さて、急遽小説になろうの使い方を理解して急に今回の物語を1章、クアンタ護衛編としましたが、すみません、まだ慣れてないのでこれからもこういうことあるかもしれませんが、それは先に謝っておきます。
おじさん、がんばって使い方覚えていくので温かい目で見守って下さい。
別エピソードで思い出したんですが、もし読んでくれる人が増えてきたらXをやってみるのもいいかなぁと考えてます。
投稿は制作やキャラの話をしつつ…練習して自分でキャラデザインまで出来たら最高なんだけど、今AI生成画像が凄くて、そっちで作るチャレンジするのもいいのかなぁと。
実は結構テクノロジー好きで、最近はchatGPTやパープレキシティは便利なんで使ってます。個人的にはもっと多くの人がAIに触れて上手く使って、自分の時間が増えたらいいなぁとは思ってます。
残念ながらまだ日本はあまり使われてないみたいですね。この状況、私はスマホの最初のころを思い出します。スマホ、最初あんなにバカにされてたのに、今や手放せないもんですからね。
あ、この物語はAI使ってませんよ。理由は簡単。AIを使うのは効率化が必要な仕事だなぁと。でも最近はAIマンガも高性能でイイもの出来てますし、AIマンガからアニメ化もあるみたいなので、そのうちAI作品ネイティブな子供たちも出てきそうですね。
漫画家さんも紙とペンからペンタブになったりしてますから、上手く付き合っていきたいものです。
ダラダラ長話になってしまいました。
へ?こんだけあとがき書くくらいなら次を書け?
御最もです!
では、この辺にして第一章のあとがきの〆にさせていただきます。
次は第二章の最後でこんな感じのあとがきやりますので良ければ付き合ってください。
では、皆さんの人生の楽しみの一つになれるように精進いたしますのでよろしくお願いいたします!
2024年8月 ネジマキノ ショウコウ




