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シリウル  作者: 高市黒人
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地と知

 なぜ我々がこの惑星に生まれてきたのかも分からない。そして、隣の惑星にいる人々もなぜ、自分は生まれてきたのだろうという顔をしているような気がした。いったい誰が、どんな気持ちで我々を生み出したのだろうか。

 遠くで輝く星たちを眺めるように私は地面に倒れていた。何も考えなくていいように、その星たちを優雅に支配するようなまなざしで。なぜなら、彼らは私を肯定するように優しい光で包み込んだからだ。

 きっと、私は何かの生き物から生まれ変わったのだろうと思うが、その前世の記憶など存在しえない。しかし、その存在しえないという思想こそが何かに意味を持つのだろうと思う。

 生き物である以上、生きることを考え、死ぬことを考える。その繰り返しが生きているということであり、いつか終わりが来るということは何かの始まりではないかという希望を持つことでもあるのかもしれない。

 この惑星と他の惑星の違いにどんな違いがあるのか分からないが、私がこの星に生まれたのは何かの意味がきっとあって、他の星ではだめであった理由があるのではないかと思う。

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