きつねさんのけつい(2)
今回クライマックスです。
ロングバージョンとともにお楽しみいただいてもよろしいかと思います*^^*
13.きつねさんのきもち
山小屋のなかにもどってきつねさんは、おおきくためいきをつきました。
「からすさんは、やさしいね。
ぼくたちをしんぱいして、ああいってくれたんだね」
そうして黒いうさぎのぬいぐるみに、いつものように話しかけました。
「ぼくは、まだまだよわいどうぶつだもの。
うさぎさんとてあわせして、まともに勝てたこともなかった。
なのに、そのうさぎさんに勝ったまものと、うさぎさんが合体、なんてことになったなら……」
ぶるりとからだがふるえて、思わずぬいぐるみをむねに抱きかかえました。
「うちでおとなしく、うさぎさんが連れもどされるのをまつべきなんだよね。
でも、……」
けれどきつねさんは、なんだかなっとくがいきません。
ちいさなぬいぐるみをそっとまどべにおいて、きつねさんはかたりかけます。
「でも。そう。
ぼくには、せきにんがあるよ。
ぼくのせいなんだ。
ぼくが、『かみさまの山にいっておいで』なんていったから、こんなことになったんだ。
ぼくがもし、うさぎさんをとめてたら。きっとこんなことにはならなかった」
ぬいぐるみの青い目が、きつねさんをみあげています。
『そんなことないよ』きれいな石でできた青い目は、そういってくれているようでした。
14.きつねさんのけつい(2)
どうぶつの国には、つよいどうぶつがいっぱいいます。
ちからじまんのくまさんや、すばしっこいねこさん。
根性のあるいぬさん、うまく化けれるたぬきさん。
みんな、やさしいどうぶつたちです。きっと、けがなんかさせないように、うさぎさんをとめてくれることでしょう。
きつねさんはなにも、しんぱいしなくていいのです。
ただ、このぬいぐるみとまっていれば。それでいいのです。
「それでも、」
いつしかきつねさんは、さけびごえをあげていました。
「ぼくだってうさぎさんがしんぱいなんだ!
うさぎさんに、あいたいよ!
よわいなら、つよくなる。
たびをしながらでも、つよくなって、だれよりもつよくなって。
きっとぼくが、うさぎさんをみつけて、もとにもどしてあげるんだ!」
そのときです。
山小屋のまどに、きらきらと金色のひかりがさしこみました。
「うわあ、きれい……」
きつねさんはほうっと、ためいきをつきました。
ねむれない夜をすごしてひとり、のぼる朝日をみつめたことは、今日までなんどもありました。
けれど、きもちをさだめたいま。そのひかりは、これよりもなんばいもなんばいも美しく、きつねさんのこころにしみいってきます。
そのとき、きつねさんのむなもとから、あらたに金色のひかりがうまれました。
それをみてきつねさんは、あっとこえをあげます。
ただし、こんどは、うれしいこえです。
「そうだ、これ……
このペンダント。
これがあれば、うさぎさんがどっちにいるかわかる!
ようし、いこう!
まっててね、うさぎさん!!」
きつねさんはぽんととびあがると、さっそくたびのしたくにかかったのでした。
当初、ここでロングバージョンのメロディできつねさんが歌う! というアイデアを温めてましたが、力不足でお蔵入りしておりました……
が! 『仙道企画その5』にてリベンジがかないました!
それが<a href="https://www.youtube.com/watch?v=umsIRqma2Yk"><img src="https://40366.mitemin.net/userpageimage/viewimageicon/icode/i723133/" alt="あかつきのけつい(日向 るきあ様)">こちらです</a>!
リンクがうまくできませんでしたが……ぜひご覧いただけると嬉しいです!
作曲、背景、動画作成は、仙道アリマサ先生によるものでございます。




