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プロローグ
働いて働いて働く
毎日毎日、ほとんど寝る暇もなく
こんなに仕事漬けになったのは何年前の事だったか
彼氏にフラれたときか
好きだったラノベの推しが死んだときか
父が亡くなったときか
きっと、全てだろう
何か、すごく嫌なことがあった
それを忘れたくて仕事に没頭した
「好き」という感情
「楽しい」という感情
「嬉しい」という感情
「悲しい」「寂しい」「辛い」
全ての感情がいつしか消えていったように思う
ただ言われたことをこなすだけ
ロボットのように
生きる気力は無くなっていた
死ぬ気力さえも湧いてこない
だから、気がつかなかった
信号が赤だったことに
横から車が迫っていることに
後ろから叫び声が聞こえたことに
そうして、私の人生の幕はあっさりと閉じた




