表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
空を飛びたい  作者: 黒猫
6/12

5章 イーブス会

「これが、私の友達よ!!」





そう言って案内されたのが木の木陰。




そこに、ソワソワしている青年と眼鏡をかけている理知的な少女がいた。





「お、おかえり、アリシャ。その子は誰だい?」





少し怯えて僕を見ている青年。



年は、15、6ぐらいだろうか。



ひょろりと長い体を疼くめて僕を目だけで見ている。



かなり、怖いのかもしれない。




「彼はね。あれ、名前なんだっけ?」




「翔だよ、翔。」





僕は、あえて名前は、変えなかった。



変えることに意味はないと思ったからだ。





「翔、いい名前ね。」





眼鏡の少女が僕をチラリと見る。



だが、すぐ、本に目を向けた。



長い黒髪が本にもつきそうだ。



どこか儚げで、透明で美しい顔をしていた。






「ところで、アリ。あいつらには会えたのか? あの3人。」



あの3人?





すると、アリシャは、鼻息を荒げ、僕を見た。




「彼が会ったらしいわ! 彼に話を聞いて作戦を練るわよ! 私達は、いじめられるために生まれて来たんじゃありません!」





いじめ?





「ねぇ、ここは、何の集まりなんだ?」






すると、眼鏡の美少女が僕を見た。





そして、口を開く。




「あなた、羽がないわね。でも、足はある。私達もそう。私は、顔は綺麗だって言われるけど性格は無だなとバカにされる。人間ロボットって言われるわ。ここにいる彼もそう。彼は、アレクは、人見知りなの。ほら、目を見て話せないでしょ。」





言われてみれば。



彼は、片目だけ前髪で隠している。



片方の目は、芝生を向いている。



さっきは、確かに目があったような気がしたが完璧にはあっていなかったな。





「彼も、こういったことから、よく人にからかわれるの。何で、正面から人が見れないんだって。」




すると、アリシャがはしゃぎながら、アレクの元へと駆け寄った。



「そういう時は、こっちから目をあわせたらいいのよ。そうしたら、見てることに繋がるわ。出来ない人は、無理しなくてもいいもの。」




ニコニコしている。




そんな彼女を、眼鏡の少女は、呆れながらも笑っていた。




恐らく彼女のこういったところに惚れているのかもしれない。





そう思った。






「私達は、いじめられた子達の集まり。イーブス会よ。火を持ち獣を狩ることもしない。学校にも勿論行かない。この世界では、犯罪者。だって、社会に逆らっているんですもの。でも、楽しいわ。それは、私達が、自由でいられるから。ありのままの自分でいられるから。それが、ここでは、共有出来る。仲間がいるから。」







眼鏡の少女の本に名前が書いてあるのが分かった。アリス。





名は、アリスというのか。





物語にいそうな名前だ。







アリス、アレク、アリシャ。



みんな、あがつく。




僕は、しょうだな。





「そういうとこだよ、魅力的な鳥君。翔は、飛べない鳥だけどいいところがたくさんある。見つけよう!そして、見返そう!!私達、もっと強くなれるよ! あり並に強くなれるよ! だって、心を何度も叩かれてるんだもん! 誰よりも強い! 最強な人間だよ!!」





アリシャは、僕に一つの花を渡した。



ひまわりだ。







「ようそこ、イーブス会に。私は、部長さんのアリだよ。みんなで、居場所を見つけよう。君の居場所もね。」







僕は、これから起こる物語に胸が高鳴った。





自由に近づける気がしたからだ。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ