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2章 誰かいて欲しい
どうしたらいいのか。
自分でも分からなかった。
出来れば、もう人間に戻りたい程だった。
だが、課題は、1ヶ月ある。
1ヶ月この姿でこの世界で過ごさなければならない。
何と苦痛か。
新しい世界に来たということは、知らない世界で1ヶ月過ごすことに繋がる。
僕は、何の躊躇いもなかったが、甘かった。
例え元の世界でいじめの標的にされていたとしても、守るべき人はいたじゃないか。
『翔、私があなたを守るからね。』
唯一の肉親である母親である。
迷惑をこれ以上かけたくなくてあの扉の前に気付けばいた。
だから、後悔しないと思ったのに。
この姿は、ないよな。
どうしろって言うんだよ。
すると、後ろから何かに突かれた。
「うわあ!」
「と、鳥が喋った!!!」
小さなそばかす顔の女の子だった。




