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1章 自分の姿
自分は、何に転生したのか。
これは、うん?
何だ?
鳥なのに羽がない。
人間ではないのに足がある。
なんだ、この生物は。
生き物なのか。
それも危うい。
「火を放てー!!!!!」
何人もの住人が馬に乗り、駆けて行った。
大自然の中を布の薄い服の男達が駆け抜けて行く。
一体、ここは、どこの時代何だ。
「おい、あいつ見ろよ。変な鳥だぜ。」
「なんだ? 手無いのか? 羽もねぇ。なんだよ、恥ずかしい。」
「鳥なら鳥らしくしろよな。」
あははは、と笑って行く子供達。
頭は、武士のようにちょんまげ姿だった。
この頃から差別はあったのか。
あの老婆の言葉を思い出す。
『幸せにはなれない。例え転生したとしても。』
僕は、確かに鳥を願った。
青い鳥を願った。
誰もが思い浮かべるような美しい鳥を。
だけど、この姿はあまりにも不器用すぎた。




