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異世界で異能力者始めてみました  作者: 乃月
1ルート目
13/99

1ルート目 12:少女回想

暗い暗い闇の中にいた。

どこだろうと考える少女、神崎千尋。

「だれかぁ……いないのぉ……」

こだまする声。そして、返答のない空間が孤独感を益々強くする。

「一人は嫌だよお……。お願い。返事をして……」

ふと少年の事を思い出す。葵奏多という少年を。あれ程までに親しくしてくれた人はいなかった。

みんながみんな神崎家であることを知ると、逃げていく。または媚びる。

しかし、彼は違った。神崎家と知っても、優しくしてくれた。

最初は媚を売ってるものだと思っていた。しかし、彼からはそれを感じなかった。

「カナタ……。何してるのかな……」

しかし、まだ出会って一週間ほどの少年が、自分を助けるはずがない。

それに相手はとても強い。不意であったとは言え、手も足も出なかった。

そんな相手に多少体が強い一般人が勝てるはずはない。

孤独を抱えながら考えていた。

するとその時、


闇の中に一筋の光が見えた。か細かったが、力強く感じた。なぜなのかは分からないが。

その光の筋から声がする。


「あの子はどこだ!てめえがさらったのか!!」

彼だ。何故来たんだろう。勝てるはずもない相手に挑むなど。

「来ちゃだめ!逃げて。お願い……アナタまで喪いたくない…」

「諦めるのは性に合わねぇ!!」

彼は叫ぶ。しかし、そんな事をしても勝てるわけではない。

少年の叫びが聞こえる。

「お願い……死なないで…」


「間に合ってよかった。本当に」

この声はきっと特零(特殊零番隊)の隊長の声だろう。彼は強い。

「良かった。間に合ってくれて」

そこで、彼女の閉じ込められている部屋の扉が開いた。

「発見した!直ちに治療施設へ!いますぐだ!!」

と言う声がした。

運ばれるままに、治療の施設へとつく。

そこからの記憶はない。



目覚めるとそこは大きな部屋だった。この病棟で一番いい部屋のはずだ。

「はぁ……生きてる……」

自分がまだ生きてることを知り安堵する。

「そういえば彼、カナタは!!」

周りを見渡す。いるはずがないではないかここは個室だ。

彼が無事なのか心配になる。龍仙璽家の長男である龍仙璽 翔輝がいたのならば無事のはずだ。



コンコンと、病室のドアを叩く音がした。

「どうぞ」

短く応答する。もしかしたら彼なのではないかと期待する。

しかし、期待は裏切られ。

「ご無事で何よりです。神崎様」

というこの病棟の院長。彼も神崎家に媚を売っている一人だ。

つくづく嫌になる。この家系が。

早く少年に会いたいと思いながら、彼の話を聞き流す。

「ということです。お分かりいただけましたか?」

「え、えぇぇ……わかったわ」

「それでは……」

そう言い残して院長は病室を出で行く。

早く彼に会いたいなと思いながら彼女はその後をついていく


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