親友勇者とその従者、アンド・・・
「まあ、とりあえずアリカちゃんはほっっといて・・・」
「いいんですか?」
未だ後ろを向いているアリカを心配してハルは言うがほかのみんなはいい、いいと首をふるほかのみなさん。ちなみにここにいるメンバーで分かっていないのはハルだけ。
「で、とりあえず話をしようと思うんだが・・・俺はいつになったら話が出来るんだろうか」
話しだそうとするアーサーだったが、一旦諦めている。まあなぜかというとまたベルが鳴ったから。
「また僕が行ってきます」
「いってらっしゃい」
アリスがくっついていたのを離してもらい、ハルはまた玄関の扉を開けた。そこにいたのは
「すみません!ここにうちのリーダーが来ているらしいんですけど・・・って」
「いましたか!カイ様!!」
「・・・久しぶり。カイ」
親友その2、勇者、カイ・ブリークンスであった。その後ろにはザ・魔法使いっぽい金髪に近い小柄な女の子がいた。ものすごい気まずい雰囲気になってしまったカイとハルであった。後ろの魔法使いの女の子は二人をみてあたふたしている。そこで口火を切ったのは、
「・・・本当にここにいたんだ」
「悪い・・・心配かけたか?」
「まあな。まあ、生きてたんならいいよ」
「・・・悪い」
「あーでさ・・・」
「・・・来てるよ」
さっきの雰囲気とは、変わって苦笑いする二人。そこに
「ちょっと!ハル、お客様ほっておいてどこに行って・・・んの・・・あ・・・?」
さっきの状態から復活したアリカがひょっこりと顔を出す。
「やあ、アリカ」
「・・・ごめんなさい!人違いで」
アリカを見た瞬間満面スマイルをするカイ。その顔をみて全力で逃げようとするアリカ。
「逃がすか」
その瞬間カイは目にも止まらぬ速さで近づく。
「いやあああああ!」
「勝手に行動すんなってあれほど言われてんの忘れてんのか・・・」
「すみません!」
その様子を見ていたアーサーはというと
「なんかお忙しいようなので俺はここで・・・」
「リーダー」
「・・・はい」
「俺からは何もないらしいけど、隊長が後でお話があるそうです」
「まじ?」
「はい」
「・・・たまには息抜きを」
「あんたいっつもフラフラ息抜きしてんじゃないすっか!!!」
「・・・うう」
『英雄』が怒られているという状態だった。というか全く威厳が感じられない。威厳どこいった。
「あの・・・おふたりは?」
クレアがやっと状況が落ち着いたので聞いてみる。それに気づいたカイは慌てて答える。
「あ、すみません!紹介が遅れました!!チーム・英雄の王国のメンバー、カイ・ブリークンス。職業は『勇者』です!!よろしくお願いします!・・・あ、ラピアも自己紹介!」
「あ!はいいいいい!えと!」
その声に驚きながらあたふたする少女。そのままの調子で自己紹介をし始めようとする。
「ち、チーム・英雄の王国!メムバー見習いのラピア・アムステル。カイしゃまの従者をしている『魔法使い』でしゅ!!」
カミカミであった。
「落ち着いて」
そこで即座にフォローを入れるアリス。しかし、ラピアはさらに慌てる。
「すすすすすみません!!!!!あの有名な『魔王の娘』様にフォローさせてしまうなんて!!!!!」
「大丈夫」
「ちょっと・・・ラピア。私の時より慌ててない?」
「すみません!」
「おい、アリカ!!ラピアさんをいじめんなってというか説教は終わってないぞ」
「あ、忘れた・・・」
「この光景どこかで・・・」
ちらりとクレアの方を見るハル。
「なに、ハル君?」
「いえ!何でもないです!!」
「俺は今のうちに・・・」
ガシ
「え?」
アーサーは逃げようとしたが誰かに腕を掴まれる。そこにいたのは、
「どこに行こうとしてるのですか?王様?」
「・・・あらー・・・ミネルバちゃん」
満面の笑みの女騎士が登場。冷や汗かきまくる『英雄』。
「・・・・なんなのでしょうか、これ?」
一人落ち着いてこの場にいたミーシャはポツリといった。つかなんだこのカオス。




