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チート剣士のツンデレ親友

 

「全くハルもアーサー様本当にひどいわ。普通はあそこでモロに喰らうべきでしょ?!」


「いやいや・・・」


「アリカちゃんそれはどうかと・・・」


 ソファーに座っているアリカは不満そうにアーサーとハルに言った。しかし、わざわざよけられるものをよけないとかないわとか思う二人。


「それでさっき中断されちゃったんですけど、今回はどのようなご用件で?」


「それはだな」


「この前の件に決まってる、ハル」


 ハルの隣に座って何故か寄りかかっているアリスはそういった。


「さすがアリスよくわかっているじゃないか」


「あれから連絡がないから急に来るならそれしかないでしょ」


 少しイライラとしているアリスの顔がわかったハルは焦っていたが、そのほかにも焦っている理由があった。


「・・・ねえ、『魔王の娘』さん・・・ハルになにベタベタしてるの?」


 なぜかより一層イライラとしていたのはアリカであった。


「アリカ・・・なぜそんなに怒っていらっしゃる?」


「べっつにー馬鹿ハル」


「バカバカ言うなって」


「ハル君許してやってくれ」


「え?」


 話に割り込んできたのはアーサーであった。


「アリカちゃん、ハル君にあえて嬉しいんだよね。なのにアリスがハルくんにベタベタとくっついてるから・・・」


「ななななんあなに言ってるんですか!!アーサー様!!!こんな馬鹿別に・・・」


 明らかに動揺するアリカ。周りのメンバーはなぜかまたかという顔でハルを見ている。


「え?でも、最初の時ハルがハルが・・・って泣きじゃっくってウチ入ってきた気が・・・」


「ししししてません!誰がこんな奴!別に心配なんかしてないし!」


「でも、ハル君が生きてるって知った時かなり浮かれてたよね?俺あの時初めてアリカちゃんのスキップみた・・・」


「し、してないです!」


 顔を真っ赤にしながらアリカは叫ぶ。そして、ハルに向かって言う。


「別にあんたのことなんて心配してないんだからね!!」


「あーうん、そっか・・・」


 ハルがはっきりとそこまで言われると若干へこみ始めるなーという顔になっていると


「な、なによ・・・そんなに私に心配して・・・欲しかったの?」


「ん、いやまあアリカに心配してもらえるなら嬉しいよ」


「!!!」


 ハルの一言を聞くと急にハルには顔を向けずそっぽを向いてしまった。


「・・・アリカまた怒ってる?」


「・・・」


「・・・昔からこうやって怒られるんですけどどうしたらいいですかね?」


「・・・それは大丈夫だと思うよ、ハル君」


 無言になるアリカを見てハルが少し困った様子でアーサーに尋ねる。アーサーは少しアリカの顔を見て苦笑いで言った。まあ、なぜなら


(もーばかハルったら・・・そんな私に言われると嬉しいなんて♡あーやばいにやける!!!!)


 ニヤケ顔全開のアリカであったからだ。ハル、アリカ以外のそこにいたメンバーは思う。


(((((ベタなツンデレ・・・・・・・)))))

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