メガネ監査委員とチーム・安らぎの宿木
「あーるじさまー!!!」
「ゲフウウウウ!!!!!」
ハルは朝からなぜかダイビングボディプレスを食らっていた。
「あはは、おはようございます!主様!!」
「・・・おはよう、ミーシャ」
「はい!」
「なんでいきなりボディプレス・・・?」
「なんとなくです!」
「なんとなく・・・!」
(その体の大きさでやられるとダメージハンパないんだが・・・)
「はい!!!」
「元気いいね・・・」
元気よくハルの腹の上に乗って返事をしていた。あれから数週間ハルたちはチームのホームに戻ってきていた。体の傷も完全に治っていた。
「まあ、強いて言うなら誘惑してダメなら衝撃をです!」
「物理的な衝撃はやめてくれ!」
「はい!そして、クレア様が朝食の時間ですので降りてきてくださいとのことです!」
「・・・了解。・・・精神的衝撃もあるんだけどね・・・」
下から見るとなお迫力があるものが揺れていたのをガッツリ見てしまったのを思い出して赤くなる。
「・・・あれから全然アーサーさん来ないな」
そして、またあの51階層到達を宣言したアーサーからまだなにもなかった。
「・・・とりあえず降りよう」
ハルは2階から降りていく。現在ホームの部屋割りは1階にアリス、クレア、ミーシャ。2階がハルとなっている。一応男女で分けているらしい。
「その割にはしょっちゅう俺の部屋には3人とも入ってくるんだよなー」
「それは、ハルくんが起きないからでしょ」
「あ、クレアさんおはようございます」
エプロン姿で声をかけてきたのはクレアであった。未だに朝の料理当番はクレアである。この前にミーシャにやらせようとしたが・・・なぜか料理だけはできなかった。まあ、アリスほどではないのだが。
「そこに座っといて」
「了解です」
「おふぁほう、ふぇル」
「・・・アリス口の中に食べ物入っていて何言っているだかわからないんだが・・・」
「おはよう、ハルって言ってるんだと思いますよ」
「ああ、なるほど。よくわかったね、ミーシャ」
「口の動きでなんとなくです!」
「えらいえらい」
「えへーーーー」
ご褒美と言わんばかりにミーシャの頭を撫でるハル。パンを食べ終わったアリスはハルとミーシャの光景を見て、
「ずるい、私も」
「いや、アリスは何もしてない」
「いいから」
「・・・はいはい」
「・・・♪」
「君たちはいつもこんなことをやっているのか?」
「い、いやそういうわけじゃ・・・」
そうハルを責めるように声をかけるのは
「・・・いいじゃん、リアナ」
リアナ・ルイヘンであった。パンにチーズとハムを挟んで食べている。
「・・・というかここ最近毎日来てる」
「!!そ、それはだなあ、・・・・ハル・タラリスを見に来ている・・・っではなくて現状報告のためだ!!」
「・・・またライバル」
「??」
普通に観察に来ているだけだと思っているハルは首をかしげる。
「主様どんだけ鈍感なんですか?」
「え?」
よくわからないハルはまた戸惑う。すると、玄関の方から呼び鈴が鳴っていた。
「ハルくん!私今手が離せないから出てもらってもいい?」
「了解です」
「・・・クレアはなぜか嫁的雰囲気醸し出す・・・」
「な、何言ってるのよ!!!ハルくん早く行ってきて!」
「は、はい」
赤くなるクレア。それを気にせず玄関に向かっていく。
「いったい誰だろ、こんな朝早く」
ハルがそんなことを考えていると扉の向こうにいたのは
「おう!おはよう、ハルくん!!」
「アーサーさん・・・」
『英雄』アーサー・アルヴェンスだった。
「朝早くから済まないな」
「どうしたんですか?こんな朝早くに・・・」
「ああー実はなあ・・・」
アーサーが何か言おうとした瞬間。
「みーーーーーーつーーーーーーーーーーけーーーーーーーーーーーーたーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」
アーサーの後ろから叫ぶ女の声。そしてその声の主の足が飛んでくる。
「あ、避けて」
「了解です」
「え」
ヒョイ
ガラガラボフーン!!!!!
「・・・」
その女は、玄関の真正面にある本棚に突っ込み埋まっている。
「で、用件なんだけど」
「はい」
「いや助けなさいよ!!!!ハル!!!!」
振り向くと本の中から出てきたのは、
「・・・久しぶり・・・・アリカ」
「ええ!久しぶり!!!馬鹿ハル!!!!」
かなり怒ったハルの幼馴染、アリカ・アルカスだった。




