周りから抜け出したくて
よくもこんなところに・・・
『勇者』と『大魔術師』についてれば自分もうまくいくと思ってるのかもねー
「そんなことない」
ははは、だってそうだろ!レア職業についてればなんとかなると思ってるなんてほんとバカで能無しだよなあ!!
「うるさい」
・・・お前はなんでそうなんだ。
「うるさい・・・!」
ひそひそひそひそひそひそひそひそひそ
「うるさいうるさい・・・!」
ひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそ
「 」
「!!!!!!!!!!!!!!!」
今までの忌々しい過去が戻ってきて、僕は・・・・
「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
泣き叫ぶしかなかった。
(・・・ここは・・・・)
逃げるしかなく、泣き疲れていた僕は、ふらふらとたどり着いたのは、
(ここダンジョンの入口か・・・・)
ダンジョン、モンスターが大量に発生する謎の遺跡。ここで戦闘系の職業は収入を得る。いまだ最深部は見つからず、現在は第50階層までが発見されている。しかし、ソロでは、第3階層に入った時点で命を落とすものが多いと言われている。
「兄ちゃん、どうしたんだい。装備もなしで。剣ならやるぞ?」
そう声をかけてきたのはダンジョン帰りの戦闘系職業の男の人だった。
(・・・ソロでは第3階層で無理・・・・・けど)
「・・・・ありがとうございます」
「いいってことよ、まあ、第1階層で楽しんでおけよ?」
そんな優しい声は僕には聞こえず、
(これから必要とされるわけがなんだから・・・・最後くらい無理してみるかな・・・・)
僕は剣を持ってダンジョンの入口をくぐった。