どうしてこんなことに・・・
「うーん・・・身体痛い」
身体が痛いので目が覚めたハルは、なぜか床で寝ていた。
「なんで・・・俺・・・」
ボーっとしながらも周りを見渡してみると、周りには歓迎パーティーの散らかっているごみや暴れたような跡、床にはアリスとクレアが寝ていた。二人とも頭を抱えて寝ていた。
「二人ともなんで上に羽織ってもなくて・・・あ・・・」
(思い出した・・・昨日・・・)
この状況が起きたのは、歓迎パーティーも終わりにさしかかっていた時のこと・・・・・
「イシュさん、それなに?」
ハルはイシュが食べながら持っているものが目に入った。それは、瓶が黒くていまいち中身が分からないが飲み物のようだった。
「ああ、これかい?まあ、僕も一応大人だからね。まあ、要するに」
「「ひっく!」」
「え・・・?」
イシュが、言いかけたようとしたとき後ろから何かベタな声が聞こえてきた。
「あのまさかそれって・・・」
「まあ要するに酒だよ」
「何持ってきているんですか!」
「まあ頑張って」
「頑張るって何を?」
そう言われてハルは、最初訳が分からなかったが、
「ハル」
「え!アリス!?」
後ろから何かが乗っかってきたのだ。まあ、何かって言うかアリスなのだが。
「ハル―」
「な、んですか、アリス?」
「かまって」
抱きついてくるアリスはどんどん迫ってくる。
「あのアリス?どいてください??」
「いや」
「あの!く、クレアさんどうにかしてく・・・ださい?」
クレアに助けを求めようとしてそっちの方を見たが、
「ひっく!」
「うえ?」
そこには明らかにおかしいクレア。というか焦点合ってない。クレアはだんだん近づいてくる。
「あのクレアさん?」
「アリスだけずるい」
「はい??」
「いつもいつも朝起こすのはなぜかアリスだし、なぜか私にはさん付けだし・・・・」
「いやそれは」
というか、そんなこと思ってたんですか?とかハルは思ってしまった。
「私も名前で呼んで」
「いや名前で呼んでるじゃないですか・・・」
「さん付けしている」
「い、イシュさん!」
じりじりと寄ってくるクレア。しかし、後ろにはアリス。そんな中いつの間にかイシュはいなくなっていた。そして、イシュがいたところには一枚の紙。
『頑張れ』
「あの人―!」
「さあ、名前で呼んで」
「・・・・クレア」
「♪」
ハルが呼び捨てにしてくるのを聞くと満面の笑みでこっちを見てきてさらに迫ってくる。なぜか服がはだけている。
「クレアずるい」
「ちょ!アリス」
それを見ていたアリスがどんどん寄ってくる。こちらも同様なぜか服がはだけてる。
「ふ、二人とも・・・・」
「ハル」
「ハル君♪」
どんどん近づいてくる二人。
「俺!ちょっと外に!」
「逃がさない。チェーン・ロック」
アリスの詠唱とともに絡まってくる鎖。
「ま、まじか。ちょーーー!!!」
あきらかに焦点の合っていない二人を見て逃げようとするが鎖が壊れなくて動けないハル。
「「ふふふ」」
「か、勘弁してくれー!!!!!!!!」
「・・・でその後動けない体で必死に動き回ってたら二人が力尽きたんだった・・・・」
昨日の惨事を思い出していたハルは、呆気にとられるしかなかった。
「はあ・・・なんか飲んでこよ・・・」
思い出したら冷や汗をかいてしまったハルは調理場に向かった。
「なんというかあの二人には酒は禁止だなあ・・・」
そんなことを考えながら、調理場に入っていくと
「あ、おはようございます、ハルさん」
昨日の歓迎会のもう一人の主役ミケルが立っていた。




