お祝い
「これって・・・」
ハルが驚いてみた先には、そこにはクラッカーをもったクレアとイシュがいた。そしてその後ろにはたくさんの料理がおいてあって、
『ハル君!ミーちゃん!チーム・安らぎの宿木参加おめでとう会』
と書いてあった。
「ふふ、どう驚いてるかなーハル君!ミーちゃん!!!!」
そう笑顔でクレアは言った。そこには少し呆れ顔をしているイシュの姿があった。
「あの、これってもしかして」
「うん!今まで忙しくてできなかったんだけど、入ってくれた二人に歓迎会を開こうと思ってたんだ!どう驚いた?」
「そうそう、おかげで飾り付けに僕も加えられたのさ。全く困ったものだよ」
「いや、片手にチキン持ちながら言われても説得力が・・・」
クラッカーを持ちながら少し不服そうな顔をするイシュであったが、片手には、クレア特製のチキンも持っていた。
「これは報酬だよ。クレアの作る料理はおいしいからね」
「といいながらも結構私に料理持って来いと言う」
「いいじゃないか。装備を僕がただでメンテしてやっているんだから。もぐ」
アリスに抗議しながら食べているその姿はなかなかおもしろい様子であった。
「あの・・・いいんですか」
ハルと同じように戸惑っているという様子ではなく、少し暗い顔をしているミケルが不安そうに尋ねた。
「んー何がミーちゃん」
「私、ハルさんよりも期間短いですし・・・それにこんなにお世話になっていいのかと・・・」
「当たり前じゃない」
不安そうに聞いてきたミケルに答えたのは、アリスであった。
「どんな事情があろうとも、この何週間でミケルがどういう子かわかった。だから私たちはミケルを仲間だと思っているの」
「!!!!」
その言葉を聞くとミケルは驚いていたようだった。しかし、その驚きは喜びだけではないように見えた。
「そういうこと!じゃあ、改めまして!」
「「これからもよろしく、ハル、ミケル!!」」
そう笑顔でアリスとクレアは言った。
「ありがとうございます!アリス!クレアさん!!」
ハルは喜んでそう言った。
「・・・ありがとうございます」
ミケルも少し遅れ気味だったが、笑顔になってそう言った。
「では、食べましょう!!!」
「おー!!!!!」
そして、小さなチームの夜の歓迎会は幕を開けたのであった。




