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帰ってきた日常?

 

「ハル・・・」


(・・・声が聞こえる・・・もう少しだけ・・・)


「ハル」


「・・・もう少しだけ・・・・」


「・・・ちゅーするよ」


「すみません!起きます!!」


 アリスのまさかのキス宣言にさすがのハルも起きないわけにはいかなかった。アリスは日に日に起きてこないと本当にキスしてこようとする。


「・・・アリス・・・冗談でも洒落にならないよ・・・・」


「・・・・本気なのに」


「え?」


「なんでもない」


 アリスが不機嫌に少しなったのをハルは不思議に思っていた。


「そういえばクレアさんは?」


「今朝ごはん作ってる。だからハルを呼びに来た」


「なるほど・・・でもあれからもう十日ですか・・・」


「うん、周りもだいぶ落ち着いた」


 あのチーム・バイスを壊滅させてからもう十日たっていた。壊滅させた直後はニュースになるぐらい騒がしいことになっていたのだ。いったいあのチームを壊滅させたのは誰だとか。壊滅させたのはたったの3人だったとか。まあ、3人て言うところはあっていたのだが。


「そういえば、あれからアーサーさんから何にも連絡ないですね?」


「連絡がない方がいい。あの人に巻き込まれると大変」


「あははは・・・」


 あの戦いが終わった後、アーサーは




「今日は楽しかったぜ、ハール君。じゃ、今度あの約束果たしてもらうからね!じゃねい!!!!!」





 とあっさりと帰ってしまったのである。


「あの男は本当に意味が分からない・・・」


「まあ、まだ何にもないんで気にしないでいきましょう」


「そうね」


 思い出しただけでもテンションが下がっていたアリスにフォローを入れるハルであった。


「お!起きたね、ハル君!」


「はい・・・いつも遅くてすみません・・・」


「いいのいいの!成長期なんだし」


「成長期って・・・」


 クレアの言い方がとても不思議で苦笑いしてしまったハルであったが、


「だってハル君本当に強くなってたもん!ガレスとの戦いすごかったなあ・・・」


「あれは剣のおかげですよ」


「いやいや、実力でしょー!!!!だってガレスへの最後の一撃すごかったもん。それに」


「それに?」


 急に顔を赤くしたクレアが気になって聞くハルであったが、


「・・・なんでもない!!」


 クレアは顔を赤くしたまま言った。それを不思議そうに見てくるハルだったがクレアは何も言えなかった。





(最後の手を出してくれたハル君かっこよかったなんて言えるわけないでしょー!!!!!!!)





 そのことが頭から離れないクレアは朝食を食べ始めるまで顔を赤くしたままであった。

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