バイス戦(1)
「はああああああ!」
「おーあんなに速いのか。ゴーレム戦の話って本当だったんだな。うわー早くステータス見て―!」
掛け声とともにすごいスピードで斬っていくハルを見てアーサーは喜んでいた。それを見ていた他のバイスのメンバーがその姿を見て訳が分からないような顔をしていた。
「てめえ、お前もあいつらと来たってことは仲間なんだろ!よそ見しててもいいのかあ?」
「ん、ああ、すまんハル君見るのに夢中でお前ら気づかなかった」
「なんだと!」
へらへらと挑発口調で言うアーサーに一人の男が怒りをあらわにしていた。そして、男は剣をアーサーに向かって振り下ろすが、
「あーなんか舐めてないか?」
「な!剣がな・・・ぶで!!!!!!!!!!」
その剣は真っ二つに折れていた。それに気を取られていた男がアーサーの蹴りで吹き飛ぶ。
「・・・やっぱり俺がガレスやりに行こうかなー」
「貴様ー!ファイアタワー!」
一人の魔法使いが魔法でアーサーの周りを火の海にする。だが、
「ほいっと」
バキバキバキバキ!
「がああああ!」
「あー一応鞘でだから安心しろよ。よくて全治2週間くらいだからさ」
魔法から何事もなかったかのように魔法使いに向かっていき、魔法使いのあばらを音が鳴るようにたたいて、笑顔でそういうアーサーに恐怖を覚えて後ずさりする者もいれば動けなくなっていたものもいた。そして、一人が指を指して震えていた。
「こ、こいつよく見れば・・・『英雄』アーサー・アルヴェンスじゃないか・・・!」
「あーやっと気づいたか・・・」
呆れ顔になりながらも一人気づいたものがいて感心していたアーサーだったが、
「なんで『英雄』が・・・」
「あの化け物、いったい何もんなんだよー!」
おびえていくバイスのメンバーだったが、アーサーは淡々とこういった。
「おまえらのような奴らがいると俺も嫌気がさすからな。それと、ハル君に興味が湧いてきてお手伝いって感じ。これじゃあ、剣の使いやすさも試せないんだがなーあ、あとおまえらな?一つ言っとく」
「「「ひ!!!!」」」
膨れ上がる魔力にビビってしまって動けない男たちはアーサーの言葉を聞くしかなかった。
「俺の仲間にしようとしたやつ侮辱するなんて百万年はえーんだよ。・・・・覚悟しろよ?」
いつもは見せないような恐ろしい笑みでアーサーはここにいる敵に向かって進んでいった。




