僕の親友はレア職業?
「なんで、僕だけこんな・・・」
僕が自分のステータスに嘆いていると、
「まあ、そのなんだ・・・元気出せ、ハル?」
「やめて、カイ、そんな微妙な顔しないで?!」
困った顔で心配してくるのはカイ・ブリーグンス。僕がこっちに来た時に新設にしてくれた家のやつで親友でもある。イケメンでもある。
「しかし、なんでこんなにもひどいのかねー」
「そんなの僕が聞きたいよ・・・」
「日頃の行いが悪かったんじゃないのー」
僕ら二人が話しているとその中ににやにやしながら女の子が一人。
「な、そんなことないだろ!・・・多分」
「どうかねー」
「アリカ、あんまりハルをいじめんなって」
「わかってるよーカイ。そこまでへこんでるハル初めて見たからさ」
「ひどいよーアリカー」
「ほんとにごめんごめん、許してー」
そう少し申し訳なさそうにいう美少女はアリカ・アルカス。この子も僕の親友である。
「わかったよーだからさっさともらってきな、二人とも」
「おう、行ってくる」
「待っててねー」
ふうと僕はため息をついてしまった。
(しっかし、あの二人はいったい何になるんだろうなあ。カイは正義感が強く、剣術も巧み・・・騎士とかかな、アリカは知識が豊富だからそれこそ魔法使いかなあ・・・)
そんなことを僕が考えていると
おおおおおおおおおおお!
ステータスの取得場で歓声が上がった。
ステータスはカードになっておりその場にいるものは取得したものが何になったのかが分かる。
僕がそこに行くとたくさんの人に囲まれている親友がいた。
「二人ともこれは?」
困った顔をしてカイとアリカはこう言った。
「それが」
「私たち」
「勇者」
「大魔術師」
「「になったらしい」」
「・・・・・・・・・・・・・・・は?」
「これを見てくれ」
そう言ってカイがステータスカードを僕に渡した。
名前:カイ・ブリーグンス
種族:人間≪ヒューマン≫
職業:勇者
力 :600
技術 :600
生命力:600
俊敏性:600
魔力 :600
名前:アリカ・アルカス
種族:人間≪ヒューマン≫
職業:大魔術師
力 :400
技術 :500
生命力:400
俊敏性:400
魔力 :1300
「「どう思う?」」
僕はこういうしかなかった。
「・・・・・・・・ありえねえ」