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英雄

 

「どうだい?防具の方もばっちりだっただろう?」


「イシュさんいったい何者なんですか?」


 ブライトバスターをもらったハルはそれに続いて防具をもらっていた。そのサイズはピッタリ過ぎてハルは驚いていた。


「あっははは。この後の客が防具がほしいと言ってきたからね。ついでで作ったものだからね」


「いや、そういうことじゃなくて・・・」


「ハル気にしない方がいい。イシュはただの変人。この防具もイシュに作ってもらったけど・・・」


「けど?」


「・・・胸のサイズまでピッタリだった・・・」


「・・・」


 何とも言えない雰囲気になってしまったなかでも平然と笑っているイシュにハルは固まってしまった。


「それよりもイシュ。もしかして防具の注文ってまさかあいつ?」


「ああ、よくわかったね」


「この時間に買いに来るなんてあいつしかいない・・・」


「会っていくかい?」


「嫌」


「あいつって誰ですか?」


 ハルが二人の会話についていけなくなって誰の事か聞こうと思ったその時、


「だいぶ嫌われているねー俺も」


「お、噂をすれば」


「イシュー取りにきたぜ」


「あいよー」


 そこには身長は180くらいの優男風の男が立っていた。その男は見た目では分からないがその場にいるだけで強いという感覚に襲われるようなそんな雰囲気を出していた。


「アリスー久々だな」


「私は会いたくなかった。私はあなたの事苦手」


「なんだよー今のチームの場所提供したの俺だろー」


「それはそうなんだけど・・・」


「クレアの事に関してはまだどうにもな・・・俺はむしろ楽しくていいと思うんだが・・・」


「私のせいだからしょうがない」


「いっそのこと俺も」


「それはだめ。あなたはそういうことを言うから本当に苦手」


「そうかあ、それはすまん。ところで」


 そう話を一回切ってこちらの方を見た優男風の男はハルの方をみた。


「それが噂のハル・クラリス君かな?」


「・・・なんで知ってほしくないやつに限って情報が周るの・・・」


「部下がゴーレムソロ撃破の話を今さっき持ってきてな。特徴がそっくりでな。それに」


「それに?」


「ハル・クラリスの友人が俺のチームに入ったからな」


「!それって!」


 ハルは真っ先にあの二人を思い出した。


「あの二人は有望な人材でな。早速俺らの会議に参加してもらっているんだ。その時にな。その容姿聞いた時の二人驚きようったら。思い出しても笑いそうになるよ」


「あの・・・二人は元気ですか?」


 ハルは逃げた自分がこんなこと聞くのもなんだと思ったのだが、聞かずにはいられなかった。


「・・・元気だよ。あ、特にアリカはすごかったなー」


「え」


「次会ったらまずは蹴りいれてやるってさ」


「・・・」


 安心と同時にアリカにはなるべく会いたくないなーとか思ったハルであったが、気になったことがあった。この男はアルカ、カイの事をひよっこのように言う。いったいこの男は何者なのかと。そんな様子に気づいたのかその男はハルに向かってこう言った。


「自己紹介が遅れたな。俺の名前はアーサー・アルヴェンス。




 チーム・英雄の王国のリーダー。





 職業は




 英雄だ。




 」



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