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スキル

「スキルっているのはね、みんな必ず持っている特殊な能力なの」


「特殊な?」


「そう例えば、・・・結局アリスの話もしないといけなくるんだけど・・・魔法使いで言えば2重詠唱が結構多いかな。魔法って詠唱に条件があるのは知ってる?」


 これは前に習ったことがある。確か・・・


「確か魔法は普通は同時使用ができない・・・でしたっけ?」


 ハルが恐る恐るそういってみるとクレアはにことこちらを見ていった。


「その通り!と言いたいところだけどそれだけだと三角かな。正しくはリキャストタイムって言うんだけどね」


「リキャストタイム?」


「そう、必ず魔法にはかけた後に次に魔法を使えるまでの時間があるの。それがリキャストタイム。このリキャストタイムが終わらないと次の魔法は発動できない。まあ、遅くても30秒間くらいなんだけどね。その30秒間がダンジョンでは命取りになったりするんだけどね。でもね、2重詠唱って言うのは」


「そのリキャストタイムを気にせずに2つ目の魔法を発動できる?」


「その通り!よしよし理解が速いねー!」


 そういうとクレアはハルの頭を撫ではじめた。


「ちょ!クレアさん頭そんな撫でないで!」


「いいじゃないのー減るもんじゃなし!」


「いやそういう問題でもなくてですね!というかアリスもこっちおいでってポーズやめてください。何する気ですか!?」


「私も撫でる」


「ちょ!話、話を続けましょう!!?」


 そういってハルはクレアから離れた。クレア、アリスは少し残念そうに


「えー楽しかったのにー」


「私もやりたかった・・・」


「あーもう。からかわないで―!!」


「あはは、ごめんね。じゃあ、話を続けるよ。だから魔法使いは、基本的には魔法をいっぺんに使えると考えていいの。例えば、自分を強化する魔法を使ってその後すぐに攻撃魔法とかね。」


「じゃあ、アリスの6重詠唱って・・・」


「そう一気に6個の魔法を使えるってこと」


「!」


(そんなのすごすぎだろ!他の魔法使いよりも4つの魔法を使えるってことはそれだけいろんな戦略が立てられんじゃん)


 そんなことを考えているとアリスが少し得意げにこっちを見ていた。


「すごい?」


「はい、すごいです!」


「ふふ、もっと、ほめて」


 こんなやり取りをしていると横からクレアがこっちを見ていった。


「はいはい、また脱線するから。どうスキルについては分かった?」


「はい、大体は」


「良かった。じゃあ、この 【    】の説明をするね。これは☆付きになった人にしか見れないスキルを表してるの。☆がつくたびに前から持っていたスキルも強くなるんだけど、その他にもスキルが増えていく。それがこの 【    】に乗っているの」


「じゃあ、これは僕には見れないんですか?」


「うん、今はねー☆つきにならないと。でも焦らないでいいと思うよ。私も一つしか分からないしね」


 そう寂しくクレアさんは言った。ますます気になってしょうがなくなりそうだ。そんな顔しないでほしいと思う。


 ハルはその気持ちとともにこういった


「クレアさん!」


「う、はい?!!」


「僕たち二人とも頑張ってアリスに追いつきましょう!」


「!ちょ、ハル君!」


「そうすればそんな顔しなくてもよくなります。一緒に強くなりましょう!!」


「!!」


 ハルがそう言うとクレアはびっくりしたような顔した後に


「・・・ありがとう」


 照れてるように笑っていた。


 ハルは少しうれしくなって笑顔になっていると、


「それでね?ハル君?」


「はい?」


 なぜかまだ恥ずかしいという顔をしているクレアさんを不思議に思っていると


「ハル、自分の手」


「・・・自分の手?」


 ハルがアリスに言われて自分の手を見てみるとそこにはクレアの手をしっかりと握っていた。


「ご、ごめんなさい」


「いいい!いいのよ!!!ごめんねこちらこそ!!!」


「い、いえ!そのクレアさんの手きれいでしたし、じゃなくてですね!!?」


「きれい???!そんなことストレートに言われても!!いや・・・ハル君の手もなかなかじゃなくてね」


「・・・二人ともずるい」


「「なにが?!?!?!」


 こんな慌てふためいている状態が5分くらい続いたあとやっと落ち着いた二人であった。



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