風を追い越す心
最終エピソード掲載日:2026/02/13
風は、いつも彼の背中を押していた。
それは追い風のときもあれば、向かい風のときもあったが、朝倉湊は立ち止まることを許されなかった。走ることが、選ばれた者の条件だったからだ。
サッカー部のエース。将来を約束された才能。誰もが羨む立場。
だが、彼の胸の奥には、誰にも見せない、誰にも触れさせない感情があった。
好きになるということ。
それが、自分にとって許されない形をしていると気づいたとき、湊は初めて、ゴールのない場所を走り始めたのだった。
それは追い風のときもあれば、向かい風のときもあったが、朝倉湊は立ち止まることを許されなかった。走ることが、選ばれた者の条件だったからだ。
サッカー部のエース。将来を約束された才能。誰もが羨む立場。
だが、彼の胸の奥には、誰にも見せない、誰にも触れさせない感情があった。
好きになるということ。
それが、自分にとって許されない形をしていると気づいたとき、湊は初めて、ゴールのない場所を走り始めたのだった。
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