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平塚直幸が経営するキッチンカー・ケセラセラは今やSNS上で人気を博し、直幸だけでは対応が追いつかないほど多くのお客さんが来店している。そこで直幸はアルバイトスタッフとして大学生の冨澤ゆあ、赤松悠人、丸山海月の3名を採用した。さらに自身の右腕になってくれる人もいてほしいと考え、正社員の菊村恭志と大岡尚紀も迎えた。こうしてケセラセラは店長の直幸と5名のスタッフで回していくことになる。
「ケセラセラの平塚様でしょうか。私、株式会社ハーモニーリネンサプライの柏崎と申します。今回社内イベントを行うことになりまして、キッチンカーで昼食を提供してくださる企業様を探しているのですが……。どうかご協力いただけませんでしょうか」
直幸の元に、株式会社ハーモニーリネンサプライの柏崎と名乗る男性から電話がかかってきた。ハーモニーリネンサプライはホテルで使用されているシーツやタオルなどを自社工場でクリーニングする会社だそうで、柏崎はそこの工場長だという。今までフリーマーケットなどのイベントでキッチンカーを出したことはあるけれど、企業の社内イベントで出すのは初めてだった。地元企業と地域に貢献できればと思い、直幸はこれを承諾する。
そういうわけで直幸たちはハーモニーリネンサプライでの社内イベントに向けて準備を始めた。ケセラセラのメインメニューであるたこ焼きとたい焼きだけ以外にも、ハーモニーリネンサプライは年配のスタッフが多いとのことなので、年配スタッフ向けのメニューも考えようという話になる。そこでアルバイトの悠人がおにぎりを提案し、ゆあはおにぎりに合うように唐揚げやステーキ串も提案した。
そこでおにぎり、唐揚げ、ステーキ串も用意することになり、当日に向けた仕込みをしていく。おにぎりはごま塩・梅干し・おかか・塩味の4種類を用意し、唐揚げは醤油味と塩味の2種類を用意することになった。ある程度仕込みを完了させたら、後はハーモニーリネンサプライのスタッフに提供するだけだ。ケセラセラのスタッフ一同、ハーモニーリネンサプライでの社内イベントを楽しみにしていた。
イベント当日は6人全員が集合する。ハーモニーリネンサプライでの社内イベントを成功させようと、直幸がスタッフに朝礼を行った。それから6人が輪になり、右腕を前に出す。
「俺たちはー?」
直幸の掛け声にスタッフが「ケセラセラ!」と声を合わせた。それから6人でキッチンカーに乗り、ハーモニーリネンサプライに向かう。




