11話
Aが彼女に告白するかもしれないといわれ落ち着くことのできなかったゴールデンウィークをあけると、クラスの雰囲気はがらりと変わる。中間考査間近だから!!!
そんななか僕はというと、授業を聞きながら、別のことを考えていた。
Aが彼女と二人きりで遊んだ??そうだ。
えっ、そんな、僕でさえ誘ったことないのに。こんな時に自分のコミュ力がないことを残念に思う。
どこ行ったかまではさすがに教えてもらえなかった。そのおかげでゴールデンウィーク中ずっとモヤモヤしていたのである。
どうせ、僕みたいなヘタレじゃなくて、Aみたいな奴が好みなんだろう。
思わずためいきが漏れる。
そんなこと考えても仕方ないって分かってるのに。
ペンを回す。カラカラと音を立てた。癖。
窓の外から、サッカーの授業をしているだろう男女の声が聞こえる。耳を澄ますとかすかに鶯が鳴いていた。少しだけ心が澄み渡る。すっと風が吹いたかのようだ。
無意識に溜息が漏れる。
Aは告白したのだろうか。彼女はその告白にたいしてどう答えたのだろう。
ゴールデンウィークが明けてから、聞くのも野暮かとおもって、Aに効くことをしていない。が、正直気になりすぎる。
僕はこの恋の終止符をどうやってつければいいかよくわからないこともあるから。Aと彼女がもし付き合っていたとしたら、僕は心から祝うことができるのか・・?
もやっとする感覚。恋してからずっと曇り空かもしれない。
そんなことより、テスト勉強に集中しないとまずい。
顔をしっかりと黒板のほうを向け僕は授業へと集中するのだった。




