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作者:

空中。


これは訓練ではない。雲を上から眺められるほど上空、2機の戦闘機が並んで飛んでいる。


ある程度場慣れしている戦闘員が2名、それぞれの戦闘機を操縦している。


1人で操縦する戦闘機、つまり小型の戦闘機のコックピット内には厚めの戦闘着、ヘルメットに小型のマイクを装着した戦闘員が乗っていた。


速度は平常、雨を知らない晴天を真っ直ぐ進んでいた。



「あれを見ろ」


進行方向右側に位置する戦闘機の戦闘員がマイクに手をかざし左側の戦闘員に呼びかける。


前方には小さく3機の戦闘機が視認できた。


敵の戦闘機である。


「敵機3機を発見、戦闘許可願います。」


戦闘員は指令室に許可を仰ぐ。


——敵方も戦闘態勢に入ったようで、3機の戦闘機はそれぞれの距離を空け、真っ直ぐこちらへ飛んでくる。


こちら側2機の戦闘機は3機の戦闘機より上空に位置出来るように斜め上へ高度を上げながら飛んだ。


小さく見えていた戦闘機がはっきりと見える、中々の近距離まで近づいたところで2機は同時に3機の戦闘機に向かって小型のミサイルを放った。


散弾型のミサイルは3機に命中する。


黒煙が戦闘機の周りを覆い、3機の姿が隠れる。


黒煙の上を通り過ぎながら、戦闘員はその中を眺める。


1、2、遅れて3機目が黒煙を纏い飛び出して来た。


戦闘機の速度で煙が撒かれる。


飛び出すと同時に並列に配列を組んだ戦闘機2機が急旋回しこちら側を向く。


後ろに着かれる形となった。


ターゲットはこの戦闘機、1機に絞ったようだ。


少し緊張感が身体を支配する。


2機の戦闘機は速度を上げ一発ずつミサイルを放ってきた。


打つと同時にV字を描く様にその場から離れていく。


機体を回転させて何とか避ける事ができた。


「危ない!」


無線を通して振動する音が耳に入る。


遅れて飛び出していた一機が前方に位置していた。


散弾型のミサイルがこちらに放たれる。


くっ…まずいっ…


気持ちと連動して身体が仰反る。ミサイル発射のレバーを素早く倒し、下方向へ急激に加速させた。


連続してのしかかる重力を感じながら進んだ。


少し上の方でミサイル同士が相殺される爆発音が聞こえた。


相機が滑り込む様に並んできた。


無線が入る音がして撤退が命じられる。


戦闘能力ではこちらが上、ただし、3対2で数では劣る。


——「危なかったぜ」


少し速い速度で2機の戦闘機はその場を離れていった。




すぐに読み終えれる小説が書きたいなと思って書きました。

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