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なはていfck!  作者: モグリキャップ
4/8

純粋に不審者

このシーン、ワンチャン要らなくね?


ー初日の暴露事件からは特に何かが起きることもなく、早くも1週間が過ぎた。


一応変わったことといえば、休み時間などにつるむ仲間がほとんど固定されたことだろうか。


「次やっと武術かぁー!正直武術が1番楽しみだわ…早く試合がしてぇ。」


おそらく授業で棒術にハマったのであろう光は、待ちきれないとばかりに体を動かしている。


「確かに棒を振るのは爽快感があって楽しいよな、どうして不人気なのか未だにわからん。」


「そりゃあお前、地味だからだろ。」


それもそうだと笑いつつ、2人で小体育館へと向かう。

ちなみに他の友人、向井 毅(短髪男)真坂 安(キノコ頭)は別の選択だったため、先に体育館に向かったらしい。


次の授業は四限目、食べ盛り男子達の空腹と運動との戦いが幕を開けたのだった。






ー昼休みになり、友人たち(いつメン)と食堂へ行く。


「だーーーっ!疲れた!」「腹減ったぁー…」


そこそこ大きな声をあげる光と毅。幸い周りが騒がしいせいか注目は集めなかったが、何人かはこちらをちらりと見た。ついでに(ヤス)も2人を睨む。


「食堂で叫ぶなよ…。」


叫びたい気持ちは分かるが周りの目が怖い。


何はともあれ適当なテーブルで揃って昼食を摂り始める。


そしていつも通りにクラスメイトの誰々が可愛いだとか、授業の内容がどうだとかいう男4人のお茶会に興じていると、突然自分のスマホに着信があった。


『まままま 緊急事態発生。至急来たるべし。場所は総合校舎中庭。』


ーぴろん♪


『まままま がスタンプを送信しました。』


今間からのメッセージ。彼女とは『links』交換後から頻繁に『links』を送りあっているが百合関連以外のメッセージが来たのは初めてである。


ーー彼女に何かあったのだろうか。文体から必死さが無いため、おそらく危険はないだろうがとりあえず応じるべきだろう。


「すまん、少し呼ばれたから行ってくるわ。多分遅くなるから先に教室戻っといてくれ。」


「おう、…頑張れよ。」


光が憐憫の情を込めて励ましてくる。


「了解、……お前が呼ばれるってことは例のゴシュジンサマか?」


向井は生暖かい目でこちらを見てくる。


「…ボクも経験あるけどあんまり抵抗しない方がいいと思うよ。」


ヤス、お前はどうした。


全員とんでもない誤解である。

しかしそれは、あの時頑なに『links』の写真を見せなかった理由付けとして、自身の秘密を撮られたという説明をした自分にも責任がある。


そのため、あえて誤解は解かずにその場を去ったのだった。





「ユーリ君、こっちだこっち!」


ー今間さんが中庭のベンチに身を隠すようにして手招きしている。


にべもなくそちらへ向かい、同じように身をかがめてベンチに隠れる。


「……結局緊急事態ってなんだったんですか。」


彼女はチョイチョイと指を動かし、釣られるようにその方向を見る。


「…っ目がっ!」


そこに居たのは今にも輝かんばかりの美少女達。そこから溢れ出る百合オーラに思わず目が眩む。


「…これでわかったかな同志よ?今、我々は伝説を目撃している。」


たかが女子の戯れと侮るなかれ。目の前に広がるのは圧倒的なリアリティを持った『尊さ』である。


ーー今までは2次元専門だったが、この光景を見てしまえば話は変わってくる。


そう思えるほどの光景にしばし言葉を失っていた。


「ーー彼女らの名前はそれぞれ、櫻宮 伊織、荒井 逢、佐藤 羽結、そして那多 心。」


ーー1人だけ見たことがある。


「教室にいるときから荒井さんは可愛いと思っていたがまさかこれ程絵になるとはね…。」


無意識のうちに荒井さんを見てない判定してしまっているが、実際クラスメイトなので普通に出会っている。


ーー荒井さんを除いて1人だけ知っている。…初日に部屋を間違えたときの子。那多 心という名前だったか。まぁこれから話す機会は無いだろうが。


「…そういえば、荒井さんだけがクラスメイトってことはそれぞれクラスバラバラだよな?おそらくクラブにもまだ入ってないだろうし、共通点が見えないんだが。」


ふと思ったことを口にしてみる。


「…ふむ、確かに。所属クラブや元々居た学校なども違うようだし、案外美少女パワーのようなものが働いているのだろうか。」


「…えっ怖っ。そんなことまで調べてるのか?」


普通にドン引きする。


「いやいやいやいや、そんなストーカー紛いのことなんてしないさ。…普通に人に聞いて回っただけさ。あの4人は嫌が応にも目立つからね。」


ーー友達居たのか。そりゃそうか。彼女はルックスも良ければ、話も上手い。…ただ話しかけにくい雰囲気を出しているのが玉に瑕だがそれだけだ。


「なるほどね、確かに目立つのも頷けるなぁ……てぇてぇ。」


「本当にリアルにこの感情を抱くとは思いもしなかったよ。」


にへら、と今間が笑う。

おそらく自分の頬も同様に緩んでいるのだろう。絶対人には見せられない顔をしている自信がある。


そして5分ほど彼女らを鑑賞した後、彼女らが移動し始めたたのを見て2人はそそくさと教室へ撤収するのだった。


Sincere フシンシャー

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