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『有色』と『  』のA mix  作者: 金木犀
偽りの色
46/53

漆:人の想いはそれぞれで、それぞれが幸せの在り方。――続・肆。

次話投稿しました!!


お付き合いください!!

日時 同日。午後五時前。 場所 第一(だいいち)能力(のうりょく)混在(こんざい)学園(がくえん)特別棟(とくべつとう)二階(にかい)生徒会室(せいとかいしつ)



 傘を差して向かった生徒会室は、天候のせいなのか普段より重々しくダンジョンのラスボスが待ち構える鉄の扉の様にも思えた。

 立派な達筆で『生徒会室』と書かれた木製看板がその存在を強く主張する。別に僕自身に用事が合って来た訳でもないのだが、入るだけでまた反省文を書かされるのではないか。と言った理不尽な不安で少し腹痛を伴った。

 身なりを確認する。ボタンはちゃんと閉まっているし、シャツだって大人しくしている。至って、注意されるような恰好ではない。

「……よし」

 大きく深呼吸をして、鉄の扉ならぬ木の扉を四回ノックした。因みに二回のノックはトイレノックだと言う。

 無機質な長い廊下に微かにノックした音が響き、不自然にも思える間が空いて、

「どうぞ。――――あ、やっぱりダメっ‼」

 中の人の声色が変わった頃には既に生徒会室の扉を開けており、『ダメっ‼』と叫んだであろう人と目が合った。

「……あぁぁ」

 間抜けた声を零した本人は立派な椅子に座りその机には厳かな書類が積んで置いてある。見るからにこの学園に通う生徒の長――生徒会長に違いない。違いないのだが、僕の見間違いなのだろうか、無様な格好で手を伸ばして固まっている姿のその先には、少年漫画や少女漫画、加えては兄と妹との関係を描いたライトノベルなどが書類と並ぶ程積み重なっている。

 見てはいけない学園の裏。そんな何かを目撃してしまったような感覚が僕を襲う。 

 それから僕らは一歩も動けぬまま数秒見つめ合い、相手が先に観念したのか、開き直ったのか、どっぷりと偉そうに椅子に凭れ掛かっては、

「――どうぞ?」

 と、再度入室の許可を下す。

 あまりのことに僕は戸惑いを隠せず、あたふたしていると、

「急いで。そして扉を閉めて」

 張り詰めた声音で僕を威嚇する。その表情は先ほどまでとは違い、まさしく生徒の頂点立つ生徒会長。迫力に負け、言われた通り扉を閉め指をさして座るように促しているソファーに腰を降ろした。

 瞬間、背中に違和感。……何かある?

 僕は大事な書類を――なんて、冷や汗掻きながら取り出した物に冷や汗をかいたのは多分、生徒会長だったのだろう。

「くッ……返せ‼」

 焦ったように椅子から飛び降り、僕に向かって突撃して来た生徒会長をひらりとかわして天高くそれを突き上げた。

「……生徒会長って『オタク』なんですか?」

 そんな僕の言葉に、天高く突き上げられた同人誌を目の前に言い返す言葉もないのだろう。生徒会長は悔しさを噛みしめて少し涙目だ。

 別に『オタク』を責め立てる訳じゃない。僕は素直に謝ってそれを持ち主へと返した。

 受け取った瞬間のふわっとした嬉しそうな顔、しかしすぐに我に返った生徒会長の表情は長が似合う面構えだった。

「ごほん……えっと、君はこの生徒会室に何をしに来たんだ?」

 僕は再びソファーに腰を降ろし、対面するように生徒会長もソファーに腰を降ろす。宝物を隠すかの様、それを背中に敷いて。

 その調子じゃ、この先もこんなことがありそうだ……。僕はそんな未来を想像して目の前にやはり偉そうに座る生徒会長に『政所に用事がある』と伝えた。


最後まで読んでいただきありがとうございます。


コメントにて指摘をいただいたのですが

僕の小説は『読みづらい』とのことです。


書き方や表現力につきましては

僕自身の力不足であり、不快な思いをさせてしまっているかも知れません。

申し訳ありません。


また、

投稿形式ついて

『なろう』にて投稿させて頂いているのですか、

他に投稿している方々とは

違うと思います。

僕の場合、改行がないので。


自分自身、たくさんの文字を読みたい。

そのような思いがありそういった形で投稿させていただいています。

確かに、ネット小説として読みづらいと思いますが

それでもお付き合いしてくださる方が居る限り

投稿は続けたいと思います。


加えて、

『やめたほうがいい』

と厳しいお言葉も頂きました。

投稿自体をやめたほうがいいとおっしゃているのか

そのような投稿形式をやめたほうがおしゃっているのか

分かりませんが、僕は自分の趣味で小説を書き投稿しているので

ご理解いただけると幸いです。


厳しくてもそれはその個人の大切な感想・評価ですので

感謝しています。


これからもこれらを踏まえて僕の趣味にお付き合い頂けましたら

嬉しいです。

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