始まりの話 ~元の世界への帰還~
初投稿なので至らないところもありますが楽しんでいただけたらと思います。
なるべくわくわくできるような作品にしたいと思っているのでよろしくお願いします。
この世界に魔法と言う物は存在するが、いたって不便なものである。
手から“火”を出そうものならそれのもとになる“火”が必要なのだ。
分かり易く言うと無から有、0から1は生み出せない。ただ、マッチ棒を擦って火をつけ、それを巨大にし、操ることを可能にするだけである。
“水”なんかもっと不便だ。
増やせない、操りにくい、使うには魔力量がいる。
そんなことを言っているうちに魔法と言う物は忘れ去られ、存在しなくなったのは何百年も前。その代わりに科学が発達し、進みすぎた世界があり、その世界があまりにも知能が神に近づいた為にそれを良しとせず、恐れた神が利用し、破壊し、支配しようとする。
そしてもって俺は、それを防ごうとする神様に契約をさせられ、肉体労働に加え、身勝手に巻き込まれたのである。
当時の俺は、中二病になりかけていた。「あんな力があったらいいなぁ」とか「こんな世界があったらなぁ」などと不思議なものに憧れを抱いていた。
そんな時である。余った時間を妄想に使っていた俺に目の前に「私は、神様だ」と今になっては、おかしい人が現れた。たった今、後悔しているのは魔法に憧れを抱いていたことただ一つ。俺は、「契約してくれれば、願いを一つ叶えましょう」などと軽い口車に乗せられて、真っ先にお願いした。
「魔法が使えるようになりたい!」
ただ最初にあった魔法とはまったく違うものである。まぁ、そこの所は配慮してくれたらしい。でも修行が要るとかなんかで、いろんな世界を旅した。
最初の―――俺のいた世界からたぶん数百年は、経っていると思う。もう親のいない俺には、関係の無い話だが・・・。
それらの修行を終えた俺は、やっと自分の世界に戻って来れた。
「・・・神様。本当に俺のいた世界?」
『あれから、ん~、三百年くらい経ってるからね~』
「仕方ないか・・・」
実際、俺は怖かったのだ。
時の流れと言うものに。本来は、もう俺は死んでいる世界である。絶対に俺の知る人はいない。世界での孤立。
『さてさて、この世界の異物を排除しましょうか』
「いやいや、待ってくれ。右も左も分からないんじゃぁ動きようが無い。前の世界だっていきなり牢にぶち込まれたろ?」
でも本当のことだ。それにしても変わりすぎである。無駄に高いビルがずらっと並んで、人が行き来している。俺が立っているのはものすっごく大きな交差点で、あっけとられてぼ~っと突っ立ていた。
『危ない!!』
何か言われた気がするが強い衝撃と耳を劈くような音、おまけに意識が飛んだせいで、うまく聞き取れなかった。
まだまだ続くよー。




