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雪の日には  作者: 白波
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後編

 キツネが飛び出して行ってからしばらくして、キツネはたくさんの動物たちを連れて戻ってきました。


 そこからは、たくさんの動物たちによるお茶会の始まりです。


 ミクちゃんはカップをたくさん出して紅茶を用意します。


 タヌキにも手伝ってもらいながらそれを並び終えるころにはキツネは紅茶に砂糖を入れ終えていました。


「それじゃお茶会を始めましょう」


 ミクちゃんがそういうと、みんなは“はーい”と元気良く返事をして紅茶を飲み始めます。

 クッキーも出して楽しいお茶会が始まりました。


「この紅茶おいしい!」


 クマさんがそういうとタヌキさんも紅茶を飲みます。


「ほんとだよね。すごくおいしい!」


 部屋中に散らかっていたおもちゃはいつも間にか片付いていて、代わりにおいてあるいくつかの机に動物たちがどんどんと集まってきます。


 気づけば、家中がたくさんの動物であふれていました。


「わーいつのまに……」

「うん。ちょっとした魔法みたいなものだと思ってもいいよ」


 ミクちゃんの疑問にアライグマさんが答えます。

 ミクちゃんはとってもとっても不思議でしたが、他の誰に聞いても似たような答えしか返ってきません。


「そういえば、みんなは普段どこに住んでいるの?」


 ミクちゃんは最初にやってきたタヌキさんに聞きました。

 タヌキさんは一瞬、びっくりしたような表情を浮かべましたが、すぐに元の顔に戻ります。


「私たちは普段遠くに見える山に住んでいるの。ちょっと、町に出てきたら迷子になって天気もひどくなったから偶然、見かけたこの家に来たの」

「ふーん。そうなんだ」


 そんな風に話をしながら、時計を見るといつの間にかミクちゃんのお母さんが帰ってくる時間になってしまいました。


「まぁ大変! お母さんが帰ってきちゃうわ!」


 もしも、お母さんがいない間に勝手に動物たちを家に入れていたことがばれたら大変です。


 動物たちに帰るようにお願いしようと時計から目を離すと動物たちはいつの間にかいなくなっていて、部屋はたくさんのおもちゃがひろがっていました。


「あれ?」


 ミクちゃんが首をかしげていると……


「ただいまー!」


 玄関からお母さんの声が聞こえてきました。


「あっおかえり!」


 ミクちゃんは玄関に向かって走り出します。


 ミクちゃんが出て行ったあとの部屋にはたくさんのおもちゃと一緒にたくさんのぬいぐるみも置いてありました。

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