精霊集めたったww
その刹那ユウトの頭に一つの案が浮かんだ。その案とは最後の精霊無だし、もとから持ってて今気づいた設定にすればいいんじゃね?というものだった
「ククク・・・我ながら天才だ。こんな近道があったとは」元からやらなければ良いだけの話である。
「よし・・・とりあえずそれっぽいセリフでっと」ゴホン
そう言うと一息ついて急な真剣な顔になりユウトは呟きはじめた。
「クソッ!最後の無の精霊バハムートはいったいどこにいるんだ!5大精霊を見つけられなければこの世界は救えない!クッ・・・俺に皆を見殺しにしろというのか!大精霊マクスヴェルよ!!」
(よしよしここまではそれっぽいな、じゃあ見つけたことにしようっと)
そのときユウトの頭をこれまで精霊を見つけた風景がよぎる。
「今までの精霊はどうやって見つけた、ヒントはあったか、はっきりとした姿は見えたか、否!彼らは皆姿を持たなかった!すなわち無の精霊バハムートとはこの世の理、目に見えぬもの全てだったんだ!」
とりあえずそれっぽい事を言って無の精霊バハムートを手にしたユウト。さっそく大精霊を召喚する儀式に入る。
「っと、まずはノームの土を敷いてその上にシルフの風をかけてーっと。そんで持ってバハムートは最初から部屋全体に居る設定だから、イフリートの火をっと・・・」
しかしココで問題が。イフリート(100円ライターの火)を召喚(火を付ける)続けるには何かに日を写す必要がある。そこでユウトは学校でもらったプリントを千切り、そんなに燃え上がらない程度でノームの土の上に乗せて火をつけることにした。
「うぉww燃えたwwよしイフリート召喚したから、最後にウンディーネをっと・・・」
袋に入った水道水をその上にかけた。ジュッ・・・
------【速報】イフリート死亡------
「ま、まぁこれで大精霊マクスヴェルを召喚できる・・・姿を現せ!マクスヴェルよおおおお!」
ニュースキャスター「などと証言しており、放火の疑いで逮捕された男「ユウト」は依然容疑を認めようとせず、調査は難航しています。」