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幻想の万屋  作者: ソルティー
一章:万屋との邂逅
5/8

依頼2件目:僕は名無し ここはパラレル 僕の名は

 こんばんわ。名無しです。

前回は記憶喪失の僕があたふたと記憶と明らかに違う要素の詰まった世界のことを調べて休んでたらデカい熊男、いやクマ人間?いや幻想人種(ファンタズマ)に襲われたところを狐耳の少女に助けられ………?



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


「ん。………大丈夫?」

「あ…………はい。って!まえマエ前!」

「ガァ゛あァア゛あぁああ!!!」


 荒れ狂う熊男。自身の頭を抑えつける狐耳の少女を殴って払おうとするが、少女はとんっと軽やかな動きで後ろに飛び避け、熊男は自身のパンチの勢いで派手に転ぶ。

 転倒仲間だね


「ん。…………アレは幻影化人(ファントム)

「ふぁ?………なに?幻影化人?」

「……………」


 説明なしかい!!

 それに1、2話で設定盛り盛りは読者のウケが悪いのが常識なのにいいのか?既に色々知らない知識出た上に幻影化人とかニュータイプ出して。

 急展開すぎるのも読者が逃げてく要因だぞ!。


「…………ん。幻影化人は」


 説明するんかーい


「………暴走……….理性飛んだ、幻想人種」


 思ったよりすごいシンプルな回答きた。

 というか喋り方ゆっくりだし無表情。いきなり説明してくるのもなんとも。


「……ん……とりあえず。にげ、るよ?」

「え?わぁ?!」


 突然手を握られる。

 記憶喪失歴1日目、恐らく。多分。未体験の童の字の青年…………女の子に手を握られて、ドキッ!!としちゃった。


「………んあ?」


 そしてまた不思議なことが起きた。もうお腹いっぱい。気づいたら、狭い通路のような場所にいた。

 電車の車両くらいの広さのある広いだけの通路に………本当に一瞬で気づいたらいた。


「こ……こは?」

「ん……………」

「………………」

「……………….」

「…………え?せつめi」

「ここは、なんでも屋………の職場?だよ」


 びっくりするほど遅い!

 あとなぜ疑問系


『あとはあたいが説明するから楽にしていいよん』


 廊下にマイク越しの女性の声が響く。よく見ると部屋角にスピーカーがある。


『ほいほい。こっからはあたいがお話ししていゲボァッ!!?カハッ!………ゲホッ……オェっ………』


 スピーカー越しに苦しみ出した件。

目覚めてもうすぐ1日が周る今日この頃。一切話がまとまりません。結局ここはどこ、幻想人種とはなんぞ。

 出てきたくせに速攻退室する貴方は誰?

 さっきの幻影化人ってなんなんだ!


「………ん。君は多分、パラレルワールド……を渡ってきた」

「………パラレルワールド?。というと並行世界………とかの?」


 というか急に話だしたな。

 最初にん。っていう縛りでもあるのか?。


「ん。君の世界と根本は同じだけど、何かの要因で別の歴史や文化、を歩んだ。のが…………この世界」


 根本………日本っていうこととか基本知識、言語が一致するのはその根本の部分か。

 知らない種族とか日本の形が違ったり、月が複数あるのが別の歴史や文化…………いや違いすぎん?いくらなんでもとちゃう?。

 というか記憶ないから個人的にはなるほど!とはいけないのだが。


「というか、なんで僕がパラレルワールド。並行世界の人物って断言を?

 正直今設定盛り盛りすぎて気持ち悪いのだけど」

「ん………それは………同僚が言ってたから。理由、は。知らない」


 スピーカーを指差す


「ああなるほど?じゃああっちに聞くしか」

「ん。むり」

「むり?」


『ゴフッ!ゲフッ!オッ、ウッ!………ボェッ………』


 無理そうだ。瀕死だ


「ん。死ぬほど体、弱い。落ち着くまで話せない。から、質問には出来るだけわたし………が。答える」

「あ、お願いします」


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 ざっくりわかりやすいまとめ

 幻想人種は3つの月のうちの一つ、白い月による影響で現れた………と考えられている。

 実際のところ研究してる機関はあるらしいけど詳細まではわからないとのこと。

 

 時代、パラレルの分岐点は江戸時代くらいで幻想人種と白い月はそのあたりから出現…………と、文献がある。それより前の歴史は知るものと変わりはない。


 島の形に関しては狐耳の少女は専門外すぎてよく理解してないらしい。


 と、こんなところ。

 うーん濃い。詰め込みすぎ。


「ん。で、幻影化人は」


 ぎゅるるるるる〜

 

 と、可愛い(ぎゅるるるる)い見た(ぐぅうう〜)からは想(ぎゅ〜るるる)


「鳴りすぎだろ!」

「ん………お腹すいた………」

「………ふー………なんか作るよ」

「ん!作れるの?」

「多分………知識的にはあるみたいだし。なんかいける気がする」

「ん、じゃあこっち!調理室!」


 さっきまでの無表情と打って変わって、キラキラとした明るい表情に。

 この子…………食いしん坊キャラか


「何作ろうかねえ………材料あれば。

 ………なんでパッと思いつくのが麻婆豆腐なんだ………?」


 記憶無くなる前は麻婆豆腐が好きだったのだろうか。悪くはないけども、他にも色々あるだろうに


「ん。そういえば、名前。は?」

「記憶喪失だから覚えてないんだよ。とりあえずななsi」

「じゃあ、マーボで。ん、決定」

「………名前聞いて食べたくなっただけだよね?」


 こうして僕は、名無し改め………マーボという名前になった。

 

 なんで???

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