第五話
翌日ギルドに向かうと――今日は昨日よりも慌ただしい。
そしてギルドの受付が閉鎖されている。
「おはようございます」
「おはようダダン君、今日は鉱山が閉鎖されるわ」
「何があったのですか?」
「魔物が出たのよ! 今警備兵の方達が集められて対応しているんだけど……」
ネネットさんの視線の先で、一人の男性が怒鳴り散らしている。
「何をやっとるか! 魔物如きも対処できんのかこの無能共が!」
ギルドの制服――だと思うのだが、ウエスト部分が広過ぎて皆と同じ制服には見えない。
僕の体が五人分くらいすっぽりと入りそうなお腹のおじさんが、警備兵の皆さんに指示を出しているみたいなのだが……アレは駄目だ。
「さっさと行けと言っておるだろうが!」
「ですがデッパラ副所長、我々警備兵は人数が少ないので、今回出没した魔物だとみんなが集まってから――」
「このたわけが! ワシに逆らうな! ワシが行けと言ったらさっさと行け!」
現場の話を聞かない。
みんなの前で部下を罵る。
大きな声で怒鳴るだけ、か。
何より現場で指揮できるような体ではない。
こういう場合はまず、浮足立っている警備兵の皆さんに具体的な指示を出すべきだと思う。
行けというなら、何故行くのか、行ってどうするのかを説明しなきゃ駄目だ。
魔物の位置と数が既に把握できていて、警備兵の方が待つべきだと判断しているならそれに従うべきだし、まだ把握できていないというのであれば、今の人数で把握だけさせるべきだ。
防御に徹して足止めだけさせて、人数が揃ってから殲滅。
こんなふうに具体的な指示を出せば、警備兵の方も動きやすいと思う――って、僕が考える事じゃないか。
でもあんなのがここの副所長なのか。この組織、駄目なんじゃないのか?
「こういうわけだから、今日は鉱山での採掘の許可は出そうにないわ」
「……お察しします」
ネネットさんもうんざりしているのだろう。
流石に明日は鉱山に入れるようになると思うけど、今日は早く帰った方が良いとギルドを追い出されてしまった。
鉱山に入れないとなると、今日はやることがないぞ? どうしよう。
町をぶらついて時間を潰す、と言ってもぶらつく場所がない小さな町だ。
仕方がないので今日伺う予定だったモルツさんのところに行って時間を潰そう。
朝からお店に顔を出すと、仕上げにもう少し掛かると言われた。
鉱山での出来事を話し、今日はすることがないから見学させてくれとお願いしたら、快く引き受けてくれた。
モルツさんの作業は素早く丁寧で、針もサクサク通していく。
ミシンはないみたいなので全て手縫いだ。
工房には武具以外の様々な加工品が置いてあって、多くの製造途中の机や椅子なんかが工房の隅に寄せられている。
あまり武具は製作していないのだろうか。
「凄く器用ですね」
「ハハハ、ありがとう。こう見えても職人だからね」
手縫い作業を褒めているわけではないのだが、モルツさんが気分よく仕事をしているので良しとしておこう。
世間話をしながら平和な時間を過ごしていると、遂に装備品が完成した。
「この頭を守る装備品はボーンリザードという魔物の鱗を何枚も繋ぎ合わせているんだ。軽いし硬いし。内側には衝撃を吸収する水生生物の革を数枚重ねてあるよ」
「これは軽いですね」
ヘルメットを装着して上からポコポコと叩いてみても、頭皮に衝撃は伝わってこない。
顎紐の部分はマジックテープみたいになっているのだが、ペタッと引っ付く謎の素材が使用されている。
「通気性も良いはずだよ。それと指定通り、この部分にライトを取り付けられるようにしておいたから。これは便利だね」
「ありがとうございます。理想通りです」
地球産のヘルメットみたいに、オデコの部分にポケットサイズのライトを取り付けられるようにしてもらった。
ニッカポッカも通気性のある革製品で、安全靴の中にも衝撃を吸収する水生生物の革が使用されていた。
つま先には鉄板が仕込まれていて、持った場合は少し重く感じるが、履いてみるとこれが異常に軽く感じる。
炭鉱夫スキルの効果が現れてるみたいだ。
「また何か面白いものがあれば相談してくれるかい?」
「はい。その時はよろしくお願いします」
凄くいい仕事をしてくれるみたいなので、何か必要になれば頼らせてもらおう。
しっかりとお礼を言って工房を後にした。
明日鉱山に入れるのであれば、一日でできる限り荒稼ぎしてやろうと考えている。
というのも既にネネットさんには、僕の行動が少しおかしいと思われている感じがするし、同じように考えるマイナー達から嫌がらせを受けたりするかもしれないからだ。
面倒くさい事に巻き込まれる前に稼いで、今月の採掘の成績でTOPの座を奪ってやろうと思う。
『エース』の称号が得られれば、様々な優遇措置もあるみたいだし、現在のTOPマイナー達も嫌がらせしにくくなるだろう。
僕が初めてこのカルステッド鉱山にきた時、嫌な眼つきで僕達の事を見ていた連中が居たので、あいつらがTOPマイナー達なのだとしたら、嫌がらせをしてくるに違いない。
よし、明日からの準備をしっかりとして、今日はすぐに宿に戻ろう。
「……ダダン君、その格好はどうしたの?」
「モルツさんに作ってもらった安全第一の装備です。気にしないでください」
ネネットさんに怪しまれながらヘルメット、ニッカポッカ、安全靴姿で受付を済ませる。
「何だアイツ! おかしな格好をしているぞ!」
「ぎゃはは! あのガキ、朝から笑わせてくれるぜ!」
「あのガキはあれだけじゃないぞ? 見てろ、もうすぐ始めるから」
周囲のマイナー達には今まで以上に笑われている。
僕の指差呼称確認を見た事があるマイナーもいるみたいだし、お望み通り見せつけてやる。
「馬鹿だ、あそこに馬鹿が居るぞ!」
今までで一番の声を出せば、指を差されて笑われているし、何ならギルドの職員ですらクスクスと笑っている。
「ヘルメットよーし!」
「顎紐よーし!」
「服装よーし!」
「靴紐よーし!」
「本日もご安全に!」
『指差呼称が発動しました』
今回は装備品もしっかりと確認して指差呼称を行った。
これで炭鉱夫スキルの本領が発揮されているはずだ。
……これは凄いぞ。体が嘘みたいに軽い!
坑道内を駆けているのだが、自分の体じゃないみたいに力強くて、そして速い。
走っていても全然疲れないし、ツルハシを使わなくても、素手で壁を殴れば破壊できてしまう。
防御力というのが試せないのだが、力がこれだけ上がっているのだ。防御力も相当上がっているのだろう。
今朝も買取価格表で相場を確かめてメモしておいたのだが、高値で取り引きされている鉱石で、今日中に沢山採掘できそうなのはアダマンタイトという鉱石だ。
坑道を最奥まで突き進んだこの先を掘り進めれば、そのアダマンタイトを採掘できる場所が三ヵ所程あり、大きな反応が出ているので埋蔵量も多いのだろう。
よし、赤く光る札も掛かっていないし、全部回収してやるぞ。
自分の赤く光る札を坑道の壁にセットして準備は万端だ。
「ッシャ―、行くぞオラ―!」
ツルハシを振ればダイナマイトで破壊するような衝撃で壁が吹き飛び、土煙が舞い上がる。
爆風で飛び散った岩石が体にバシバシ当たっているのだが、全く気にする必要はなさそうだ。
しかしだ、僕は大丈夫でも周囲に人が居たらこの勢いで採掘はできないな。
収納袋の口を広げれば、廃土と一緒に土煙も回収される。
ツルハシを振る、収納袋を広げる、を繰り返す。
ひとツルハシひと収納袋だ。……ってなんだよ。そんな表現方法はないぞ。
「フハハ、テンションが上がっているだけだ! 何も気にする必要はない!」
僕には破壊願望でもあったのだろうか。
壁をぶち壊していると気持ちがスカッとする。前世を含めた四十年以上で溜めたストレスを、ここで一気に解消しているみたいだ。
破壊が凄く楽しい! いや、この感情は危険だというのはわかるが、楽しいのだ。これは仕方がない。
後はどこまで自制できるかどうかだな。
目の前に転がった沢山のアダマンタイトの反応が収納袋に消えていく。
採掘が楽しくても休憩は必要だ。
昨日買い込んだお昼を食べていると、掘り進んできた坑道の入り口、赤く光る札を設置してきた辺りが騒がしい。
マイナー達が集まってきているみたいだが、こちらに向かってくる気配はない。
あれだけド派手な音を立てて採掘していたら、そりゃ人も集まってくるか。
もしかしたら採掘ではなくて崩落していると思われていても不思議ではない。
よく働いて、よく食べたら眠くなる。お昼寝がしたいのだが、今日は駄目だ、採掘が優先だ。
明日からはお昼休憩は昼寝も義務化させようか。……モルツさん、目覚まし時計って作れないかな?
夕方まで破壊――じゃなかった、採掘を続けたところで、周囲のアダマンタイト鉱石を取り尽くしてしまった。
今日の採掘はこれで終了なのだが、一つ確かめておきたいことがある。
この場所から斜め下へと掘り進むと、岩の色が真っ黒に変わった。
巨大なワニガメの甲羅みたいなサイズで、ボコボコとしている。
これが『龍の背中』と呼ばれる岩盤なのだろう。一丁気合を入れて掘ってみるか!
全力でツルハシを振り下ろしてみた。
ズパーン!
これまでと同様、発破したみたいに瓦礫と土煙が舞っている。
収納袋を広げて土煙が消えると――掘れている。いや、普通に掘れている。
ララーさんは無理! と言っていたが、普通の岩と同じ感覚で掘れる。
よし、これで今後の活動方針が決まったぞ!
僕は下へ下へと掘り進めよう。
龍の背中の下には他のマイナー達も居ないので、何も気にする必要がなくなる。
真下に掘り進んで、帰る時はどうやって登るのか。
そう、ここはカルステッド鉱山だ。転移魔石でギルドまで戻れば一瞬だ。
そしてネネットさんが説明してくれた転移魔法陣のスクロールを最下層にセットしておけば、次からはそちらに一瞬で向かえるだろう。
縄梯子とかを設置しても戻れるかもしれないのだが、他のマイナー達にいたずらされて、縄を切られる恐れがある。
転移魔石で戻るのが一番確実だろう。
魔石が一つ小金貨一枚らしいので、往復で小金貨二枚。
一度の採掘でそれ以上稼げば何も問題はない。
地下にはミスリル、宝石、魔石、アダマンタイト、そして最高額で買い取ってもらえるオリハルコンという鉱石も採掘できるみたいだ。
早速ギルドに戻って転移魔法陣のスクロールと転移魔石を数個買い溜めしよう。
今日は斜め下に掘り進めたので徒歩で戻れる。転移魔石は使用せずにギルドに戻った。
戻る途中、何人ものマイナー達にジロジロと見られたが、特に何も言われなかった。
まぁ絡まれても容易く撃退出ると思うし、どっちでもいいのだが。
「ダダン君は大丈夫だったの?」
「何がですか?」
「坑道の奥で物凄い音が響いてるって、モンスターでも暴れているんじゃないかって話題になってて、今から警備兵の方達が様子を見に行くところなのよ」
モンスターが暴れているって。まさか周囲からはそんなふうに思われていたとは気付かなかった。
「では警備兵の皆さんに、その場所には何もありませんよって教えてあげてください」
「え……どうしてダダン君が――」
「僕が採掘していただけですから」
警備兵の皆さんが騒がしくしていたので周囲からは気付かれていないのだが、買い取り査定をしているギルド職員の作業員達も大慌てで、ギルド内を駆けまわっている。
ネネットさんから何やら不思議な視線を受ける。僕の事を隅々までチェックしている感じだ。
「……ダダン君、この後一緒にギルド長室にきてくれるかな」
「えっと……」
遂にネネットさんからお偉いさんのところへ呼び出しをくらってしまった。
返事をどうしようかと迷っていたら、査定を終えた男性が硬貨を乗せたトレイを運んできた。
すると背後で受付を待っていたマイナー達や受付中のマイナー達が集まって来て大混乱が起こってしまった。
「何だあの金額は!」
「アレが今日の買い取り額だってのか!」
「馬鹿か、あれが一日の買い取り額なわけがないだろう。きっと貯金を全額引き出しただけだ!」
「でもあの坊主は一昨日まで奴隷だったはずだぞ?」
「坊主、何処で採掘したのか教えてくれ!」
「皆さん落ち着いて! まだダダン君に買い取り額の説明も終わっていませんから!」
ネネットさんがその場を鎮めてくれたので、周囲が落ち着いた。
「これが本日の買い取り額です」
「また初めて見る硬貨です」
「大金貨が一枚、金貨が五枚、小金貨が七枚、大銀貨が四枚。この大金貨は金貨十枚と交換できる硬貨よ。間違いがないか確かめてくれるかしら」
金貨十枚……一千万円くらいか。とすると、今日一日で稼いだ金額は千五百万円くらいになっているのだな。
日給千五百万円か、前世の僕では考えられないな。
周囲に集まっていたマイナー達は、子供が大金貨を稼いだなどとざわついている。
その驚きは連鎖となってギルド中を駆け巡り、ちょっとした騒ぎに発展してしまった。
「あの、このお金で転移魔法陣のスクロールを二つと転移魔石を五つ買いたいので、すぐに用意してもらえますか?」
「それはいいけど……この後はギルド長室へ一緒に行くのよ?」
ネネットさんに念を押されてしまったので、逃げ場はなさそうだ。
カウンターに二本のスクロールと転移魔石が並べられた。
確かスクロールと転移魔石をリンクさせないと、このスクロールへは転移できないと聞いていた。
「これってどうやってリンクさせるのですか?」
「一度しか話していないのによく覚えていたわね。スクロールを開いて魔石を近付けてくれる?」
「こうですか?」
魔法陣の中心まで魔石を近付けると、魔法陣と魔石が一瞬だけお互いに淡い光を放った。
「そう、それでリンクは完了よ。スクロールにリンクさせていない転移魔石は、ギルドの魔法陣にリンクさせてあるから、わざわざあの魔法陣にリンクさせる必要はないわ」
じゃあこちら側にきてね、とカウンターとホールを行き来する為の小さな扉に向かうように指示されてしまった。
仕方がない、じっくりと話し合ってみるかと諦めた時――
「なんだこの騒ぎは!」
ギルドの奥から一人の男が通路の幅を目一杯使いながら歩いてきた。
その男、デッパラ副所長は汗を拭きながら、僕が向かうように指示された扉を抜けて、騒ぎの中心であるこちらに向かってくる。
その途中で一人のマイナーが耳打ちするようにデッパラ副所長に話し掛けると、デッパラ副所長の顔色が変わった。
「ふざけるな! おい貴様、何処で鉱石を盗んできたのだ!」
「いやいや盗んでなどいませんよ、失礼な。ちゃんと鉱山で採掘してきましたよ」
なんて男だ。
初対面でいきなり盗人扱いか。とんでもないヤツだな。
そして汗がダラダラと流れ落ちているのが不快なので、あまり近付いて欲しくない。
「貴様のようなクソガキにそんなに採掘できるわけがないだろ! どんな不正を働いた? 今すぐ白状しろ!」
「いや、だからそんな事してませんって。人の話を聞いていますか? 坑道の一番奥で採掘したのですよ」
駄目だコイツは。会話にならないぞ?
「最奥、だと? ……フフン、そうかそうか、それは残念だったな。あの場所は『エース』のバーラルが採掘していたはずだ。やはり盗んできたのか」
「そのバーラルさんがどなたかは知りませんが、僕が採掘した場所には赤く光る札も掛かっていませんでしたよ。これでも盗んだ事になると?」
「うるさい! そ、そんな事は関係ないわい! 奴隷の分際でワシに口ごたえをするな!」
「関係あるに決まっているでしょう。そもそも僕はもう奴隷ではありませんよ」
「貴様のような平民のクソガキが、そんな態度で……そんな金を手にしていいはずがないだろ! 全額没収だ、おい! コイツを取り押さえろ!」
デッパラ副所長の取り巻きのようなマイナー達が、僕の周囲をぐるりと囲んだ。
周囲に集まっていたマイナー達は、騒動に巻き込まれるのを嫌ったのか、はたまたデッパラ副所長に関わりたくないのか、距離を取っている。
「お待ちください副所長! 彼は何も悪い事はしていませんよ!」
「やかましいクソ女! ワシに逆らうな、クビにするぞ!」
カウンター越しのネネットさんが急いでこちらに向かおうとするが、取り巻きのマイナー達に行く手を阻まれている。
「大人しく観念しろ、クソガキ」
マイナーの男性が頭を掴もうとしたので、逆にその手首を掴んで引きずり倒し、そのまま取り囲んでいる男達に投げつけた。
指差呼称は十二時間効果がある。パワーもスピードも人間離れしているので、指差呼称を行っていないマイナー達に負けるわけがない。
「新品のヘルメットなので、汚い手で触らないでください」
「「「や、野郎ー!」」」
今度は数人のマイナー達が飛び掛かってきたので、明日の採掘作業に支障が出ない程度に痛めつけてやった。
岩壁を破壊するくらいの力があるので、加減するのが難しい。少しずつ攻撃するしかないのだ。
よし、手や足が変な方向に曲がっている奴はいないな。
取り囲んでいたデッパラ副所長の取り巻き達を全て叩きのめした時――
「どうした、何の騒ぎだ?」
ギルドの奥から別の男性が現れた。
バリトンボイスで落ち着きのある男性は、視線を動かして騒動の様子を確認している。
「ネネット君、状況の報告をお願いします」
すぐに状況確認に入った。
話し方からすると、この男性がギルド長なのかもしれない。
少し疲れた様子が見て取れる男性で、痩せ型で背が高く、短い茶髪の中に白い物が混ざっている。
そんな男性はネネットさんからの報告を聞きながら、怪我人の手当てなどの指示を出している。
なるほど、副所長が異常なだけでこの人は普通なのだな。
「副所長は何処だ?」
「それが……少し前にギルドを出て行きました」
アレ、いつの間に? 言われてみると見失うはずのない巨体が見当たらない。
「……ダダン君が執拗に男性の背中を踏みつけている間に出て行ったのよ」
デッパラ副所長を探していたらネネットさんがこっそり教えてくれた。
執拗に踏みつけていた? そんな事していたかな? 力加減が分からなくて何回か攻撃した事は覚えているが……。
「僕はここのギルド長兼カルステッド鉱山長をしているダリムだ。キミがダダン君だね。話が聞きたいからちょっと奥の部屋まできてくれるかな?」
ギルド長兼鉱山長のダリムさんとネネットさんに背中を押され、ギルド長室へと向かった。