事実はラノベよりも奇なり

　魔術は二次元の御伽噺か？　いや違う、魔術は夢だとか希望を与えてくれる素晴らしいモノなんだ――きっと。

　あることを理由に魔術やオカルトの類を全く信じなくなった高校生、卯野原周也はある日魔術オタクの友人、井月伶の魔術実験に冗談半分で付き合った結果、異世界に転送されてしまった。

　そして彼が異世界に転送された本当の目的――それは勇者（肖像画と見た目が似てるだけ）として「どうにかしてこの国を救ってくれ」という滅茶苦茶なものであった。


「こういうのって、ラノベとかアニメではなんか神様からとんでもなく強い力貰えたり、かわいいヒロインが主人公のことを慕うイベントが始まるのがド定番なのだが」
「あはは、あるわけねぇだろそんなもん」

　今、ここに慈悲など何一つ無い異世界生活が幕を開けるのであった――


「異世界がみんなラノベの世界みたいなんて思うなよ」

※カクヨムにて同内容の作品を掲載中です。
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