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浅間工務店の若は、異世界でツーバイフォー工法を極める  作者: 背徳の魔王
僕と嫁さんは隣国ベラースで悠々自適な生活してます~
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閑話・とある伯爵家の狂想曲




§§§×§§§




ランドール・ロンド・プランダー伯爵



《領街ロンド》




 一連の騒ぎが収まり。婿殿と孫娘ベストリアーネがそろそろ戻ってくるのではと、

 妻のソーニャと話していたのだが・・・、


 婿殿の予期せぬ活躍によって、宮廷雀の頭の一つが物理的に首を落とした。


 婿殿も不本意であったろうが、我々南部貴族にとって、大きな追い風になっていた。


 何せ婿殿は八隻ある船の内。七隻もの船をワシに託してくれたのだ。


ワシ等南部貴族の盟主たる。


 ゴートガス侯爵家のディオング・ルセン・ゴートガス様を中心に、海洋貿易に投資した。


 すると二度の貿易にて、莫大な利益をだしたのだった。

 これにて前回の戦で消耗していた幾つかの貴族家が持ち直した。


ランドール伯爵「ゴートガス侯爵様は、また貿易を望んでいるようだが・・・」


 婿殿が言うには、三度目の貿易は止めた方が良いそうだ。

 これ以上利益を追うよりも、商人に貸して、長期的に利益を得るようにと言われていたので断っていた。

 それにこれ以上は国が、いや雀が嘴を挟むと。


ゴートガス侯爵様にも釘を刺すと、渋い顔をしていたが、ポートレ侯爵家の事があったので渋々諦めてくれたわい。


 そんな時、王印の押された勅書が、婿殿にだされた。

 どうやら宮廷雀どもが、嘴を挟み国内から出したかったようだ。


 婿殿はポートレ侯爵様ににそれとなく王宮で何かが起こる可能性を示唆していたと伝えて来た。



後日、婿殿からの知らせがとどいた。

 どうやら王命は、ベラース王国に赴き、ユーリア王女の側仕えをすることになったと。


ランドール伯爵「婿殿も波乱万丈であるな」


ソーニャ夫人「あら、あなた楽しそうですわね」


 妻のソーニャが朗らかに執務室に入ってきた。

 来年には引退する身ではあるが、妻とのんびり旅をするのもよいと考えておった。


 案外丁度よいであろうか?、


 悪くない考えのように思えた。


ランドール伯爵「ソーニャ、婿殿とベスがベラース王国にユーリア王女は側仕えに選ばれたそうだ」


ソーニャ夫人「あらあら、婿殿も忙しないことね。ウフフフフ」


 愉しげに笑う妻は、本当によく笑うようになったな。これも婿殿の影響であろうか?。


ランドール伯爵「ワシは丁度良いと思うておる」


ソーニャ夫人「あなた?」


 強面の武人であったワシを愛してくれた妻、もうこれからわワシ等の為に生きても良いだろう。


ランドール伯爵「年が明けたら、トーマスが戻るだろう?、直ぐにも爵位を譲る胸は国王陛下からも了承を得ている。お前知っておろう?」


 ソーニャは静かに頷いた。


ランドール伯爵「これを機に、旅に出ぬかソーニャ」


ソーニャ夫人「あらまあ~、ウフフ楽しそうですわね~」


ランドール伯爵「最初の行き先は婿殿の元だがな、ガハハハハハ!?」


ソーニャ夫人「まあ~、ウフフ♪、婿殿もきっと驚いて喜びますわね~」



 この日の愉しげな笑い声は、屋敷の中で働く使用人も聞いていた。




━━━年明けに。



 

 トーマス・ロンド・プランダー新伯爵として、就任する。


 南部貴族家が集まり盛大に祝われたのは言うまい。




 プランダー伯爵家も新しい当主と交代で若返りを図り。幾人か使用人が職を辞して、新しい者と入れ替わる。


 そんな最中のこと。


 使節団が帰国したことが、領街ロンドまで伝わって来た。



 さらに数日後。



使節団筆頭であった。レウス子爵から手紙が届いた。


 手紙には婿殿からの手紙か添えられており、


ランドール「トーマス!、トーマス!」


 ランドール元伯爵の顔に気色が浮かぶ。大騒ぎする大旦那様に使用人も困惑した。


 新当主のトーマス伯爵も同じであった。


トーマス伯爵「どうしたのです父上」


 困惑したトーマスだが、セレスティーナ夫人も伴っていた。


ランドール「おお~、セレスティーナも一緒であったか!、二人とも喜ぶがよい!、ベストリアーネが懐妊した」


 二人は一瞬、何を言われたか理解出来なかった。

 しかしランドールの満面の笑みを見ていてようやくストンと、言葉が府に落ちた。


セレスティーナ「まあまあまあ・・・、あの子がですか」


 両手で顔を隠し信じられないと嗚咽を漏らす。


 それもそうであろう、トーマスとセレスティーナの間にベストリアーネしか子はいない。

 トーマスには第二夫人に子供が生まれたが、夫人と共に死産であったため。トーマスの次代に悩んでいたのだ。


 これでベストリアーネに男児が生まれたら、取り敢えずの控えが出来るとの貴族としての安堵と。

 実子に子供を懐妊したとの喜ばしい話であったからだ。


ランドール「トーマスよ、ワシ等は予定通りベラース王国に行くぞ!?」


トーマス「父上、三人をお願い致します!」


 うむ、力強く頷き。ソーニャ夫人と笑いあっていた。


 こうして狂想曲は始まりの序曲を奏で始めた。




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