キイチと嫁さんは女侯爵と謁見しました
━━━四日後
ようやく女侯爵様から謁見の許可がおりました。
昨日ベラース王国から
護衛騎士団が到着したタイミングやから、
木っ端貴族と会うんは、ギリギリの僅かな時間で十分ちゅうことやな~
§§§×§§§
《バセット城》
アーデル・リオール・バセット女侯爵
妾の元に、また下級貴族から謁見の申し込みがあった。
こんな忙しい時に!。
面倒と後に回して、僅かな時間でとした。
屈強な護衛を謁見の間に並ばせた、
ふむこれを見て!、慌てふためけ木っ端貴族が!
官僚「キイチ・アサマ・ポートレール男爵、ベストリアーネ・ロンド婦人ご入場」
アーデル「・・・・・ん??」
ロンドとは武闘派のプランダー伯爵の血縁か?、
スッと目を細め見ると、何処かで見たような・・・、
キイチ「お初にお目見えいたします~、手紙での挨拶では、僕のお土産黄金ロイヤルゼリー喜んで頂けたようで感謝いたします~」
ハッと顔色が変わった。
アーデル「(不味い!、妾としたことが、大失態ではないか、不味い、不味いぞ!)」
キイチと妻のベストリアーネが誰なのかようやく思い出した。
さらにおい打ちが掛かる。
家令「アーデル様、アサマ男爵様から過分な献上品がございました。ごっ、ご確認下さい」
アーデルは真っ青な家令の顔を見て、叫びたくなった嫌じゃ~と。
いくらタイミングが悪かろうと、国印の正式な親書まで出されていた。
家令の言う通り、過分な献上品に、さしもの女帝と呼ばれるアーデルも卒倒しそうになった。
『女王スパイダーシルク生地』×2
『黄金ロイヤルゼリー』×50
頭を抱えて悶えたくなった。
アーデル「・・・・大義でした」
キイチ「おほめの言葉感謝いたします~、それから侯爵様のご都合でよろしけれは、姫様に親書なりお土産なりお届けいたします~、僕はアイテムボックスありますので」
にっこり朗らかに笑うアサマ男爵は、僕は気にしてませんで~。そう伝えて来ていた。
それに家令と安堵の吐息を吐いていた。
キイチ「(これは貸しですよ、女侯爵様)」
頭を下げたキイチの顔は悪徳商人そのものでした。
短い時間の謁見が終わった妾は、冷や汗を拭う為。着替えに向かった。
アーデル「はあ~、妾の失態じやな、今回のは貸しであろう」
木っ端貴族と侮って、調べなかった妾の落ち度である。
アーデル「まあ~よい。手土産にしては高価な品よ。豪気よの~」
あのキイチとか言う男爵は、水魔法の使い手とも知られておる。
ポートレ公爵が討伐した。大海賊ドレイク捕縛に活躍したと聞いておる。
しかも冒険者としたな、つくづく変な貴族ではあるが、
気の回る男よ。
控え室に入ると。メイド長が真剣な顔で待っていた。
その手には、見事な生地があった。
メイド長「お嬢様、これで是非とも衣装を作りましょう!」
アーデル「お前が言うほどの物か?、確かに見事ではあるな」
メイド長「お嬢様、お耳を」
アーデル「なっ!、なんじゃと!」
『女王の生地』
この生地で作られた服を着れば【毒無効】【魔法反射】【自動回復】
なんと!、マジックアイテムになるそうだ。しかも効果は凄まじい。
しかも二着は作れる生地を献上品としてきたのだ。
ムムムム、やるではないかあの木っ端貴族めが!、
アーデル女侯爵にしては、嬉しげな笑みを浮かべ、使用人達を驚かせた。
§§§×§§§
「まあ~まあ~、流石は旦那様ですわ~、見事な采配でしてね、ウフフフ♪」
どうよら嫁さんも女侯爵様の失態に気付いてたようやな~。
だからご機嫌なんやろ、
キイチ「ほな、明日には出るさかい、護衛してくれたルーデンスさん達に挨拶しとこうやないか~」
ベストリアーネ「ウフフフ♪、あらあら旦那様たら、引き抜きの下準備ですわね~」
キイチ「こらこら嫁さんや、人聞きの悪いこと言ったらアカンで~、せっかく使える人材捨ててるんや、拾ったらエエやん」
にっこりきれいな笑顔で笑うてくれた嫁さんは、実に楽しげでしたわ~。
まあ~、僕の従者にならんか一言声掛けて、じいさんに紹介状を三枚ばかり書いとけば、ただで騎士と兵士が手に入る。
かも知れんだけです~。




