歩こ~、歩こ~、護衛は元気~
第五騎士団の殆どは歩兵です。僕は伝令を出して次の町で10頭の馬を買ってあります~。
これは輸送馬がヨボヨボのじいさん馬で歩いた方が早いちゅう大問題が起きたからです~。
先に、レウス子爵様には、行ってもらいまして失礼やが、馬の確認お願い致しました。
僕は、休憩しとる間にルーデンス隊長にそれを伝えるとまた泣きそうな顔で、感謝された。
でもな~、これはぶっちゃけると自分の為です!。
荷馬車と馬は僕が手配したので元気やで~、
だからみんなで歩いてもうてます~。
なんやみんな元気に笑ってどないしたんや?、
アマリリス「旦那様はバカで、お人好し、です」
それだけ言うとアマリリスが操る馬車は去ってた。
僕も兵士と歩いてるだけですがなんでや?。
よう分かりません、荷物を全部アイテムボックスにしまったらこれやで、
ほな歩いて行きましょか~。
§§§×§§§
俺の名前はルーデンス・ケノービ29
元は従者の出でな~、剣の腕に自信があって、兵士に志願した。
そこから色々と功績を上げ、騎士爵なんてものもらったのは、人生最高の日だった。
そうだ・・・、
あれからろくやことがない・・・、
騎士になると小隊長扱いとなり、10~30名の部下が付けられる。
しかし俺には150名の雑兵が付けられ、第五騎士団って大層な名前の、いや名前だけの部隊に配属された。
隊長は俺を入れて三人いる何れも苦労人である。
それから数年なんとか頑張って見たが、ろくな武器も与えられず。
騎士なのに従者も雇えず。
馬も買えない。これで貴族と言えるのか?、
下手したら兵士の方がいい暮らししてるぞ!。
しかも第五騎士団の給料は外の騎士団の1/3というひどい物だ。
みんな食べれるから在籍してるどうしょうもない落伍者扱いである。
こんなのあんまりだ・・・。
あれから五年も経てば諦めもつく、糞の官僚が、新しい命令を下したのはこの時だ。
よりにもよって外交官護衛をこんなごろつき紛いの騎士団に命じるとはな、この国は終わってるぜ!
それから3日ばかり過ぎた頃、あのアサマ男爵様が来られた。
俺は所詮は貴族様だ。うろんな目を向けていた筈だ。
キイチ「なんやここは、これで騎士団は無いわ~」
会って最初の一言がこれだ。
キイチ「自分等きちんと食えてるのか?」
ルーデンス「・・・・」
困惑する俺をや雑兵どもに向かって、
キイチ「挨拶変わりに、腹がはち切れるほどの飯と、吐くほどの酒を飲ましたるは!」
そう宣言されてから、一刻もせず。
沢山の荷馬車が運ばれてきて、第五騎士団全員でたらふく食べても余るほどの御馳走が用意され。
大量の酒樽を開けて飲み、食った。
我々三人は、涙ながら風変わりの男爵様に感謝した。
だが、驚きはそれだけでさ無かった。我々の窮状を知ると。
翌日、大量の武器を持って来られた。
キイチ「これは捨てる物です~、売るんでも使うんでも好きにしたらええ、処分をお願い致します~」
※キイチとルーデンス隊長との記憶ではこうなってるようです。
ああ~、この方は・・・、
俺は初めて信頼出来る貴族様と出会った。
それから俺達第五騎士団は変わった。
アサマ男爵様が、定期的に食料を運ぶ契約をして下さり、俺達は空腹に寝る以外出来なかった日から助け出された。
そして今日も、男爵様は俺達と歩いてる。
可笑しな貴族様だ。
ああ~、こんな貴族様の元なら幸せなんだろうな~。
ふと俺は考えた。そう言えばアサマ男爵は武官の従者を連れていないな、
・・・もしも、もしも許されるなら、
§§§×§§§
その日の夕方には無事に宿場町に到着した。
輸送馬車の馬を交換したので、明日から楽になるだろうな。
ベストリアーネ「旦那様、お疲れ様です」
にこやかな笑みで出迎えられた。
リース「おはよう~、ご飯たべる」
アマリリス「このお人好しのバカな旦那様!、お湯の用意してやがります。其の汗臭いの流しやがれ、です」
ツンデレか?、デレはない、ツンツンだけやがな!。
こうして、不穏な始まりの使節団は最初の宿場町に無事到着した。




