キイチは~異世界で~、初めて~ご飯を~食べた~
《虫の区域?》
いや~楽しかったで~、集めても集めてもぎょうさん落ちとるやんか!、
それに蜘蛛も、一匹倒してから【鑑定】しまくりながら解体したんやが、
素材がぎょうさんとれるんやで?
ほんまモンスターさん、ありがとうございます!。
言うてもうたがな~、がはははは、これがほんまの笑いが止まりまへんな~。
蜘蛛の足が、食用だと分かった途端に、餓えた関西人にジョブチェンジしたキイチは、
見渡せる範囲の蜘蛛を狩りに狩っていた。
お陰さまで、巣のひとつが壊滅していた。
さてここは黄昏の魔の森である。
虫の区域と呼ばれていて、さらには獰猛としられてるハエとり蜘蛛の巣を壊滅させた。
因みに冒険者がランク付けしてるハエとり蜘蛛はEであるが、
巣となるとDとなる。100を越える巣となれば女王となるハエとり蜘蛛もいた筈で、
「ほ~う~、これは立派やな~」
『女王蜘蛛の糸巻き』×30
『女王蜘蛛の毒腺』×1
『女王蜘蛛の足』×1セット
『女王蜘蛛の甲羅』
『女王蜘蛛の牙・大』
『蜘蛛の足肉・麻痺毒』
「こら色々作れそうやな~【鑑定】」
『蜘蛛の甲羅』
女王蜘蛛の甲羅、軽くて丈夫な防具素材となる
『女王蜘蛛の糸巻き』
炎以外の魔法攻撃を半減させる効果がある。これで作られた服は、防斬、防刺効果があり、鉄の武器では切り裂けない。
『女王蜘蛛の足』
丈夫で、軽くてしなやか、加工もしやすく。
魔法を防ぐ防御としても優秀のため、貴族のご令息、ご令嬢に求められ高価である。
『蜘蛛の足肉・麻痺毒』
猛毒、一口食べただけで心臓を止めて、血液が凝固してしまう、ただモンスターにとって極上の香りがする。
「なんや食えんのかいな、でも何かに使えるかもしれんし~、ま~取っとくか」
残念ながら普通のハエとり蜘蛛と違い女王の足肉は麻痺毒があって食えないようだ。
「まあ~しゃあないか~、テンションさがるなぁ~、でもまあ~、なんかの役にはたつかもしれへんし。一応とっとくか」
関西人にとっていらん物でもついつい取っといてまう、おばちゃん気質が普通に装備されていた。
だからついつい勿体ないねん、と、要らんものぎょうさん貯める習性が大阪人にあった。
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キイチは適当な木をユニークスキル【ツーバイフォー工法】を使って、ショットソード二本素材にノコギリに作り替えた。
「いや~ユニークスキル様々やな~、こない簡単に道具がこさえれる。職人冥利に尽きるわ~」
さっきまでのテンション駄々下がりから、急上昇したキイチ、関西人にはよくあることだ。
キイチは休憩がてら、蜘蛛の糸巻きの幾つかをよって糸にした。
「これだけ丈夫ならテグスとして使えるやろ、それに・・・、いい加減腹減ってきたしの~」
幾つか気になることも出てきた。
「このユニークスキルってのは、異世界転移やと大概ぶっ壊れスキルの筈や、ステータスオープン&【鑑定】」
【ツーバイフォー工法】
スキルツリー
レベル1
◆『道具作り』
◆『小屋作り』
の2つで、鑑定で見てみたんやが・・・、
◆『道具作り』
家作りに必要な道具の加工が出来る。必要な材料を入れて下さい。
「へえ~、もしかしてアイテムボックスから直接投入出来るとかないかな~、おっ、意外といけるもんやないやな~、これならアイテムボックスに纏めて入れとけば自由に道具が出来るとか、楽でええやんか!、ほな早速━━━」
『鉄製品』=ショットソード11本
『木材』=真っ直ぐな枝、薪
『皮』=なし
投入した毎になるようで、
【作れる道具一覧】
《ノミ》
《金槌》
《釘》個数?
《カンナ》
《ノコギリ》サイズ?
《オノ》
《彫刻刀》
「なんやレベル1やからか、最低限の物しか道具も作れんのかいな~、ユニークスキルのレベルなんて、そうそう上がるもんやないやろ、難儀やな~」
喜びもぬか喜びで終わりのようや。
「ほな先に飯にしようか~」