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浅間工務店の若は、異世界でツーバイフォー工法を極める  作者: 背徳の魔王
なんや領街に行くと襲われなアカンのかいな
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海賊は、船をくれる優しい人たちやな~




「ほな、行くで『ウォーター』『ウォーター』『ウォーター』『ウォーター』『ウォーター』『ウォーター』【水操作】」


 ぎょうさん麻痺毒のお薬込めたったで、何時もの1、5倍や、たんとお飲みよ海賊さん!



 大量の水が海賊船を洗うしかも、甲板にいた海賊どもをまとめて海に落としてだ。


「野郎ども!、仕入れの時間やで」


『『『おおお~!?』』』


 もはやどっちが海賊か分かったもんじゃない光景だった。


「これはなんとも凄まじいな」


「凄い!、旦那様凄いです!」


 あっちゅうまに海賊船を奪取しただけでなく、海賊のほとんどを捕らえた。


キイチ「どや、簡単なお仕事やろ、ついでにもう一隻行っとく?」


『『『おおお~!?』』』


 その後、三隻もの海賊船を拿捕した手腕に舌を巻くやらなにやら、


船員「提督!、捕虜になっていた女、子供は無事に助けました」


キイチ「ご苦労様やったな~、ほな、凱旋しようやないか~」


 大阪で生きてたら一生気付かない才能が、開花した瞬間だった。


突然三隻も失った海賊船団は、泡をくって逃げたした。


 その後を客船を先頭に悠々と元海賊船を率いてボートレの港に入港した光景を、唖然と見ていた街の領民と兵士達だったが、


「出迎えご苦労様やったな~、僕はアサマ男爵と言います。こっちに来た海賊船は僕が彼らを雇って拿捕しました、海賊どももほとんど捕らえてます~、拐われた者もこっちに来た船にいたんは救出してあります~、海賊の受け渡しますよって、あんじょうお願いいたします」


兵士長「はっ!、感謝いたします男爵様」


 その場にいた兵士達は、揃って敬礼してきたわ。


「ほな、海賊どもの金は手伝った者への給金にしたんで、了承を、荷物は商会と相談と言うことでお願いいたします」


「重ね重ねご配慮感謝いたします!」


「ほな、海賊船を襲撃組はこっちに並び、海賊を引き上げてた組はこっちや、お祖父様お願いします~」


 ランドール伯爵に多額の金貨を渡した。


 海賊船を襲撃組ばかり金を貰うのを見るのは辛いところである。


 しかし船に乗船していた貴族から海賊の引き上げて作業してた物に報償金を渡せば、ランドール伯爵の面子も上がり、後日ボートレ公爵からと言っとけば、公爵の面子も保てる。


 こうした嗅覚は天然のようだが、


 現金の現物を持ってる商人ならではでおろうか、


「任せよ婿殿、ワシはランドール・ロンド・プランダー伯爵である。この金はボートレ公爵からの報償金である。金貨二枚ずつもの出されるそうだ。 心して受け取れ」


『『『おおお~!?』』』


『ありがとうございます』

『公爵様に感謝を』


「ご苦労だった」


 一言声をかけるだけで、顔を真っ赤にして、宝物貰ったように皆が喜ぶ、さらに拐われた女、子供達を助けた船乗り達も実に和やかな笑顔があった。


 後日、派閥こそ違えどランドール伯爵の行いに、大層感謝の意を伝えたボートレ公爵だった。


 拿捕した海賊船の一隻はキイチが貰い、一隻をランドールに、一隻をボートレ公爵に寄付した。


 かなりレストアしなくてはならないようだったが、

ただで船を手に入れたのである。

 キイチに文句はなかった。


 ましてや襲撃受けたボートレ公爵にも依存はなかったようだ。


 なにせ元海賊船だが、中古の大型船は、白金貨500枚もする高価な物だ。


 それをポンと手土産代わりと言う名目であるが、公爵家にとって、被害よりも黒字になったことは、内緒にした。


ランドール伯爵「あれで良かったのかキイチよ」


キイチ「かまへんかまへんで、僕の国に損して特をとると言う言葉かあります~。見た目こそ損してますやろ?」


ランドール伯爵「そうだな、婿殿が金を出して船員達を動かしたから、海賊船を三隻も拿捕出来たのだから」


「確かにそうや、でもな~、儲けたんが僕一人やったら、それは恨みに変わりませんか?」


 ランドール伯爵は胸を衝かれた気がした。


キイチ「儲けたら、働いた人に報いなアカン、今回の場合やったら海賊どもを捕まえてくれた者がいた。だから皆の前で報償金を渡したし、約束した船員達に海賊どもの金を山分けしたんやで~」


ランドール伯爵「なるほどな~、ボートレ公爵家に船を贈ったのは」


キイチ「たんなる挨拶やで、いくら高価でもただで手に入れたんや、そのまま渡すだけで、二隻の船の世話をしてくれるし恩も売れた筈やからな」


 なんとも明け透けであるが、強かだ。しかもいやな強かさではない。


 貴族とて恩を受ければ恩義を感じる。


 派閥は違えど貴族が面子を守ってくれた恩義は、実に重い。


 ようやくランドール伯爵は、キイチの考えを理解してよくやった!?、と叫びそうになった。


 マイヤー伯爵家でも、実は船を所有するか迷っていたのだ。


 それがただ同然で手に入るこれは大きな利益となる。


ソーニャ婦人「あら楽しそうな会話ですこと、あなた良かったですわね」


ランドール伯爵「うむ。よい婿殿を得たな」


 老夫婦は朗らかに笑っていた。




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