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浅間工務店の若は、異世界でツーバイフォー工法を極める  作者: 背徳の魔王
なんや領街に行くと襲われなアカンのかいな
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海は~広いな~恐ろしいな~!




 王都ビーツから、大河の街で船に乗って、海まで7日ゆらりゆられて、釣り三昧でした~。


 いい加減飽きてきよるが仕方ないで~、でもオカズが1品増えることも多いしスキルこそ生えんが、すっかり船乗りのおっちゃん達と仲ようさせてもろうて、

 簡単な操舵や船の扱い、帆の張りかたまで出来るようになってもうたがな!。


 仕舞いにはロープの結び方とかな、まあ~、暇潰しにはなったで、使うか分からんがな!。


ベス「うちの旦那様はどこでも生きてけそうだな~」


 ようやく船酔いに慣れてきたベストリアーネがむくれた顔でなじる。


「なんや、かまってやれへんで悪かったなベス」


 こうして愛称で呼ぶとごっつう喜ぶから、可愛い嫁さんやな、


「まだきついもの食べれへんやろ、パイトウを凍らせて貰ったんの砕いたやつや、これならさっぱり食えるやろ?」


 勇ましいとこのあるうちの嫁さんやが、女の子は甘味が好きやでここのところ暑く感じるんで、冷たい物にしたったわ。魔法使いに金掴ませたけどな~、

 まあ~、嫁さんのためやで。


ベス「ありがとう旦那様・・・」


 潤んだ瞳、見合う二人。


「ごほんごほん。こんなとこで盛るなよ婿殿」


 ハッとしたキイチはごっつう恥ずいやんか、おじいちゃん勘弁してくださいね。


「しかし、あのベストリアーネがな~」


 ニヤニヤ笑うランドールのじいさんは、からかうような眼差しで、孫娘を見ていた。


ベス「そっ、それは言わない約束ですよお祖父様!?」


「まあ~まあ~、僕の嫁さんかろかうのはその辺で、ぼちぼち下流の街に到着する言うてはりましたで」


「おお~、ようやくか、ボートレの街からまた船に乗るのだが、2日程で、我が領地の港町バハヌスに到着するぞ」


 まあ~、行きも帰りも貴族様のお家訪問するんは同じです~。


 この下流の街はボートレ公爵家の領街です~、


 まあ~、今まで二回領街に近づくと盗賊に襲われたんやが、流石に・・・。


船員「海賊だ!、海賊が船団を率いてボートレを襲撃している!」


「そなアホな・・・」


 思わず嫁さん見てもうたがな、ランドール伯爵も渋い顔である。


ランドール伯爵「貴族として見捨てる訳には行くまい」


キイチ「ですよね~」


 諦めモード発動や、僕んとこはアイテムボックスあるさかい、みんなの荷物持ち歩いてます~。


船員「海賊が、こっちに気付いた、こちらを襲う気だ!」


 こらアカンな~。しゃあないか~、僕の奥の手一つだしますで~、


「なあ~、じいさん内緒話があんねん、それ使えば向こうの船沈めたる」


 ピクリ装備整えてる伯爵様は、こちらを睨む。


「承知した」


「ほな、これをみいな」


 何度も見せてきた冒険者ギルドカード『水5』の偽装解いて見せた。


「これは・・・」


「偽装スキルで隠してました」


「はあ~、なるほど、キイチ!、頼んだぞ」


 流石は大貴族様やで~、清濁飲んでくれました。


「任せとき!、ほな嫁さん大人しゅうな今夜、腰が抜ける程抱いたるさかい」


 キイチの真面目で不真面目な物言いに、ベストリアーネは顔を真っ赤にして、


「きっ、気を付けてね旦那様、たっ、楽しみにしてるから」


「うちの嫁さんは可愛いね~」


「ばっ!、馬鹿者・・・」


 羞恥に首まで赤くなってるで、


「ほな、じいさんあんじょう任せい!」


「うむ、この分では曾孫が出来るのも、早そうだなガハハハハハハハ!?」


「おっ、お祖父様!」


 二人を残して甲板に上がった。


船員「おっ、お客さん危険ですぜ、中に戻って下さい


キイチ「まあ~、大丈夫やで~」


 冒険者ギルドカード見せた。


船員「魔法使い様でしたか!、どうか支援お願いします!」


キイチ「まあ~、まあ~、せっかく僕のために仕入れの荷物献上してくれようとしとる海賊様や~、中身と船いただいてこうやないか~!」


船員「なっ・・・」


 絶句した船員、話を聞いてた船員達は唖然とする。


「あの船は僕がもろうてく、でもな金は参加したもんの山分けやで、荷物はこの街におる商会と相談したる。どや小銭稼ぎに手を上げる奴はおるか?」


船員「ごくり・・・、しかし船と海賊が・・・」


「安心しいや、僕は【水操作】で船を動けなくしたるし。その前に間引き毒をぎょうさん込めた水で海賊どもを一度流すで~」


船員「そっ、それは」


 もはやお宝が残るだけになる。


「しかも船に残ってる者にも小銭稼ぐチャンスや、落ちた海賊ども引き上げて、ボートレの役人に渡せば報償金と役人の覚えめでたくなるちゅう訳やで。みんなやるやろ」


 今度こそ、甲板にいた船員はもちろん半狂乱になってた乗客まで頷いていた。

 欲望に目をギラ付かせながら。


ランドール伯爵「あれは天性の謀略家だな~、もしくは詐欺師であろうか、まったくとんでもない婿殿だ」


「・・・・・」


 傍らを見れば、目を潤ませる孫娘に溜め息も深くなろう。


「エエか~、中には誘拐されとるもんもおる筈や、もしもそれが美人さんならなあ~?、あっ、因にうちの嫁さんも似たような出会いしたんやで~」


 キイチは囁く、


すると効果はテキメンだった。



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