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浅間工務店の若は、異世界でツーバイフォー工法を極める  作者: 背徳の魔王
なんや異世界転移転生してもうたがな!
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あまりの美味さに、ワレを忘れてもうたんや




 魂消るなんてことほんまにあるんやな~、


 僕、生まれて初めてや、旨味の余韻に浸るんは、


「こいつはアカン!、危険過ぎるわ。ある意味兵器やな~、こらもうちょい食わな、僕は慣れんなアカンし、しょうがないねん、許して下さい」


 ニマニマ笑ってては、説得力も皆無であった。


「実にけしからん、美味いな~、美味すぎます~」


 しばらく我を忘れて・・・。


「しまった・・・、一塊食うてまったで、なんて恐ろしい・・・、最高の物を作ってもうたんや、僕は自分の才能が怖い、恐すぎるで~!、ガハハハハハハハハ!」


 一人で大爆笑かますキイチだった。


「これはあれやんな~、一生分食べれるくらい作ってもうて、こっそり楽しむんが正解やな~」


 まさに誰もいないから適当なこと言うが、意外とお人好しな部分があるので、


 調子にのるとどうなるかは、いまいち信用は出来ないが、


 本人いたってマジです!。




 程なくして・・・、


最初こそ頑張って干し肉塊作ってたのだが、

 案の定。速攻で飽きたもよう。


「飽きた、テンションだだ下がりです~。もう採取も飽きたし。ここはもうエエねん、はあ~、ほな、行きまひょか~」


 まさに大阪人ならではの我が儘な反応である。


 熱しやすく、冷めやすくて、笑いが無いと飽きっぽいのも、平常運転であった。


「大阪には、美味いもんがあるんやで~♪、たこ焼き、お好み焼き、道楽さんある道頓堀、あっ川は臭いんやで~、たまにカーネルさんも飛び込みなはるし、道路から飛び出しなさる。アカン!、思い出してもうたがな、なんやねん!」


 鼻歌が、いつの間にか歌ってる。たまにあることやね~。


 自分の歌にまで突っ込み入れて怒る。女の人が、昔話で怒るような物です~。


「はあ~、粉もの食いたなったわ~、あっそうや!、ソースや忘れたらアカン!、香辛料見つけたんやから次は僕好みのウイスターソース作るんや!」


※本人は、背に道楽さんのカニが蠢き、通天閣がででんとバックに、太閤さんが高笑いしてるイメージ。


太閤さんは、秀吉さんです~から悪しからず。


 因みに大阪人は太閤さんが大好きです~。


 足軽から天下人になったからやけど、一番はお金儲けが上手くて、派手好き、女にはだらしなく。でも人たらしで人情的に見える、さらにお笑い好き=ここだいじ!。


 言うても豪快さでは信長はんに負けよるが、苦労人が天下人になるんは、男の夢やしの~。基本家康さんはなんか嫌いやねん。まあ~理由は言わへんけどな~。


 それに関して知っとるか!、大阪のおばちゃんキンキラ大好きやねんあれ太閤さんの影響やで。


うちのおかんも速攻で特売品、買い漁るんは意味があんねん、特売シールがキンキラやからや、どや驚いたか?、驚いたやろな~関東やと値引きシール赤いとか微妙に地味やろ?、だから売れ残るんやで~。


 大阪で値引きゆうたら、近所のおばはんみな集まりで~?。


 キンキラのヒョウや猫に虎服着てな、みな肉食やからやな!。






《亜人区域》






 急に獣系モンスターの気配が少なくなってきた。


この森に転移転生させられて、早くも15日は過ぎてるが、森を抜けるんも、どう見ても人がおるような場所でもないしの~



 グギャグギャ、グギャグギャ!


「なんや汚い声やな~」


 キイチが、声を出しても音が多少してても気付かない生き物は、


「異世界の定番はスライム、ウルフとくれば・・・・」


 緑色の肌、いつ洗ったのか臭そうなコシミノ付けて、角の生えとるウサギと格闘していた。


 手に、へったくそな木の棒でタコ殴りしとるが、角ウサギ、


「【鑑定】」


 


『ラージラビット』


 獰猛なウサギ、肉は美味しく、皮も小物、鎧の裏に使われる安い。角はお土産品として彫刻の材料とされる。



『ゴブリン』


 

 臭く、汚い、ゴミ



「うわあ~、ゴミかいな!、やっぱゴブリンはゴブリンやな~、まあ~一匹やし、さくっと殺っとくか」


 この森に入って15日過ぎてから、モンスターを殺すのも慣れて来たものや。


 隠者ハインドしながらゴブリンの背後に回り込み。


「グギャグギャ!」


 ラージラビットの身体を木の棒がヒットして倒れこむ。それを見て万歳したゴブリン。


「シッ!」


 空きだらけの首にショットソード突き立てた。


「・・・・・」


 目を見開いてバタリと倒れるゴブリン、


ラージラビットが弱々しく起き上がろうとしていた。


「美味しく頂きます~」


 ナイフを抜いて、素早く首を落とした。


「ふう~、人型を殺んはちょっと違ごうな~、精神的にくるわ」


 

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