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残念ですが、2度と起きないんですよ

作者: HasumiChouji

「あの……本当に、この未曾有のパンデミックの中でオリンピックを開催するのですか?」

「当然です。開催国の国家元首や首相が嫌だと言っても開催します」

 インタビューでの、そのIOC役員の口調はあまりにも答が明白な質問……例えば「世界が今日で終るなんて事は有りませんよね?」などと言った……に答える時のようだった。

「そうですね……アルマゲドンが起きない限りは、オリンピックは開催します」

「あの……写真を撮影してもよろしいですか?」

 その時、カメラマンがIOC役員に訊ねた。

「ええ……どうそ」

 そして……フラッシュが焚かれ……。

「あれっ? えっ?」

「もちろん、もう2度とアルマゲドンなんて起きる筈が無いんですけどね……。人間の皆さんが気付いていないだけで……とっくの昔にアルマゲドンは起きていて……我々の勝利で終っていますので」

 撮影された写真に写っている、その役員の影は……人ではなく悪魔のものだった。

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