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足音
疲れていた。鍵を開けて家に入ると、後ろ手にドアと鍵を閉めて、敷いたままの布団に倒れ込んだ。明日は燃えるゴミの日となんとなく思いながら、眠りに落ちかけた。足音がする。身体の周りをぐるぐるとまわっている。最初は子どもの足音だと思った。でも、一人じゃない。パタパタと駆け回る軽い音のあとを、子どもを見守るようにもっと落ち着いた足音が追いかけている。だんだん音が大きく、増えていく。ずっと、周りを回っている。
疲れていた。鍵を開けて家に入ると、後ろ手にドアと鍵を閉めて、敷いたままの布団に倒れ込んだ。明日は燃えるゴミの日となんとなく思いながら、眠りに落ちかけた。足音がする。身体の周りをぐるぐるとまわっている。最初は子どもの足音だと思った。でも、一人じゃない。パタパタと駆け回る軽い音のあとを、子どもを見守るようにもっと落ち着いた足音が追いかけている。だんだん音が大きく、増えていく。ずっと、周りを回っている。
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