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高校三年の夏休み。友人がお化けが出ると言う。夜に手が二本、彼女の身体を撫で回していくそうだ。毎日、電話越しに「えー何それ怖い」と悲鳴で応えた。ある日通話の後、スクールカウンセラーをしている姉が連日連夜あまりにも根を詰めているので差し入れを持っていった。部屋に散らばった「児童虐待」「子どもの性被害」そんな文字が目についた。姉との会話は覚えていない。それ以降、彼女と話せないまま高校を卒業してしまった。

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