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後ろから首を
夏休みだと言うのに学校にいる生徒会長から、預かっていたUSBを持ってくるように頼まれた。真面目だなと炎天下の中高校に向かう。涼しい生徒会室に入ると、会長は青ざめた顔で首の後ろを撫でている。「持ってきました」「ありがとう、そこに置いといて」「肩凝ってるんですか? 揉みましょうか」あまりに酷い顔色にそう聞けば、黙って首を振られた。「じゃ、これで」鍵を開けて家に入った瞬間思い出した。あの部屋に冷房はない。
夏休みだと言うのに学校にいる生徒会長から、預かっていたUSBを持ってくるように頼まれた。真面目だなと炎天下の中高校に向かう。涼しい生徒会室に入ると、会長は青ざめた顔で首の後ろを撫でている。「持ってきました」「ありがとう、そこに置いといて」「肩凝ってるんですか? 揉みましょうか」あまりに酷い顔色にそう聞けば、黙って首を振られた。「じゃ、これで」鍵を開けて家に入った瞬間思い出した。あの部屋に冷房はない。
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