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霊能力者

高校時代の友人が事件を起こして精神病院に入院した。そう人伝に聞いて、彼の家を訪ねた。「霊感のある人なんているはずがない」なんて理論派を気取っていたよね。オカルト部だったのに。だいぶん歳をとった彼の母親と少し話せた。どうせ、君は適当な文化部に入ったんだろうね。僕は、仲間がいるかもなんて淡い期待を抱いて入部したのに。仲間が欲しかったんだ。だから、毎日毎日祈ってたんだ。よかった、君も仲間になってくれて。

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