17/62
揺
PCに向かって作業してたのです。部屋の中でカタカタカタカタと文章を打ち込んでいたのです。虫がチリチリと鳴いている音もしていました。そしたら、耳の手前に落ちている髪が、エアコンの風もないのに、揺れたのです。ゆらゆらっと前後に、まるで意思を持っているかのように揺れたのです。頭皮も頬も別段なにも感じませんでした。他に変わったこともありませんでした。ですから、中断することもなくタカタカタカタと続けました。
PCに向かって作業してたのです。部屋の中でカタカタカタカタと文章を打ち込んでいたのです。虫がチリチリと鳴いている音もしていました。そしたら、耳の手前に落ちている髪が、エアコンの風もないのに、揺れたのです。ゆらゆらっと前後に、まるで意思を持っているかのように揺れたのです。頭皮も頬も別段なにも感じませんでした。他に変わったこともありませんでした。ですから、中断することもなくタカタカタカタと続けました。
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。