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93話 ミドリムシはよその家の家族会議に参加する


 皆が6人に話を聞くと6人がお互いにない部分に惹かれたとの事であった。


 琉璃の父親のフェンは困った顔して口を開く。


「まさかこのような事になるとは・・・・」


「これは俺らも予想外やわ・・・・」


「すっごく意表をつかれたな・・・・」


 凜の父のグリンと珊瑚の父のヒューイもフェンに同意する。


「なにか問題があるん?」


 父親達に凜が質問する。


「もう、ここまできたのだ教えてもいいかのう・・・・ 実は各チームのリーダー達にはずっと受け継がれてきたルールがあったのだ」


「そうや、ご先祖様からの受け継がれたルールは3つのチームで切磋琢磨し、よりチームが強くなるようにすることなんや」


「今の若い者達はすっごく誤解をしてお互い目の敵にしてるみたいだけど・・・・ 私達は見たらわかるようにすっごく中はいいんだよ」


 フェン、グリン、ヒューイはそう言って困った顔をしている。


「では何が問題なのかのう?」「ほんまや」「すっごい不思議です」


 琉璃、凛、珊瑚の3人はそう言って首を傾げる。


「まぁ、6人が結婚するのは良い事なんだが。その3つのチームをどうやって切磋琢磨させるかじゃのう」


「せや、お互いのチームに身内がいるようなったら、お互い遠慮してもうて対抗意識をもてんようになれへんか心配やねん」


「我ら獣人は身内をすっごく大切にする種族、お互い家族がいる相手と本気で切磋琢磨するのは難しいだろう・・・・」


「そんなんやってみなわからへんやん」


「そうじゃのうためさないのはどうかのう」


「すっごく悩むのはやった後でいいと思います」


 3人の娘たちの言葉を聞いても父親達の表情は変わらない。娘たちが父親達を見つめているとフェンがはなし始める。


「実はのう昔このような事が起こった際に3つのチームが大きく弱体化したのだ・・・・」


「そうやねん、過去にも今回のように3つのチームの者達が結婚したことがあってん・・・・」


「その後、やはりすっごくチームの力が弱ましまった」


「「う~む」」


 そんや様子をみていた緑が提案する。


「では4つ目のチームに僕達が立候補しましょうか?」


「「ん?」」


「そういえばそなた達は何者なんだ?」


「そういえばうちらの娘と行動を共にしておるが」


「6人にすっごい気を取られていて忘れていた」


 緑の提案に琉璃、凛、珊瑚は良いことだと思い、同時に悪い顔になる。


「そうだ父様紹介するのだ」「おとん紹介するわ」「お父さん紹介します」


「私達(うちら)の旦那様です(や)」


 そういって3人は魔緑の腕をとる。


「「ほう!?」」


「それは本当か?」「ほんまやったらめでたいことや!」「すっごく良いことだ!」


 3人の父は手放しで喜びお互い握手し始める。その様子に3人の娘は不満そうな顔をしている。


「父様すんなり受け入れるのかのう?」「おとんそれでいいんか?」「よそうとすっごい違います!」


「のう、琉璃やお前達3人が旦那とみとめたのだろう? お前達3人が・・・・」


「そうやお前達は男であれば実力からすれば3チームそれぞれのエースやったはずや。その3人が一夫多妻を認めた旦那に嫁ぐことを我らが認めないわけがない」


「すっごく良い男を捕まえたんだな」


「しかも、その旦那のチームが我らのチームの相手になってくれるなどこの上ない事だのう」


「ほんまやその旦那様のチームのランクは何なのだ?」


「すっごく気になるの」


 父親たちの質問に緑が答える。


「僕達のチーム名は【軍団】(レギオン)と言いますランクはIランクです」


「「何!?」」


 3人の父親は緑の言葉を聞くと態度が豹変する。3人は前のめりになり緑に質問する。


「お主たちがあの【軍団】(レギオン)なのか!?」


「話は聞いているが本当の話には思えへん話しかきいてないわ」


「噂話がすっごく1人歩きしてると思っていたが・・・・」


「「本当(ほんま)の話がききたい!」」


 父親たちの興味が緑達に移った様子をみた琉璃、凛、珊瑚が答える。


「父様噂はほとんど偽りのない真実だと思うのう」


「せやね~ うちらも聞いてた話とかわらない事を短い期間やけどみたからな~」


「すっごいチームです!」


「噂は本当だったのか!? それはめでたい話だのう!」


「ほんまやで! よく捕まえたで!」


「すっごく安心した」


 父親達が喜んでいると3人の娘が怒り始める。


「父様そこは父親として旦那様の実力を確かめる話にはならないのかのう?」


「せや! おとん旦那さまには俺を倒したら結婚をゆるしたるっていってもええねんで!」


「すっごい適当な気がします!」


「「ならその旦那様とやらと我らが戦ってみようか」」


「え!?」


 ここまで成り行きを見守っていた魔緑が声を上げる。それを聞いた琉璃、凛、珊瑚の3には上機嫌になり声を上げる。


「それ良いのう!」「そうやエース3人でまーちゃんに一瞬でまけてたしな」「すっごくいいはなしです!」


 3人の娘は先ほどのギルドの訓練所での話をする。


「ほう! それはますます楽しみにだのう!」


「まじか!? 3対1で一瞬で勝ったんか!?」


「これはすっごく楽しい話になってきた!」


「ではギルドの訓練所に行こうかのう!」


 フェンが立ち上がるとグリンとヒューイも立ち上がり受付に向かう。しかしその進行方向にはギルドマスターが腕組して立っていた。


「ギルドの訓練所は貸さんぞ!」


 その言葉を聞いた父親たちは問いかける。


「なんでなのじゃ?」「なんであかんねん?」「すっごく納得いかない」


「お前達4人が戦ったらギルドだけじゃなく街に被害がでる! やるなら街のそとでやれ!」


 その言葉を聞くと父親達が街の外に行く準備をするのであった。


「本当に街の外で戦うんだな・・・・」


 ここまでほとんど流れに身をまkせていた魔緑がポツリと呟く。


「まーちゃんなら大丈夫だよ!」


 そう言って魔緑の肩を緑が叩くのであった。


「なにを根拠にいってるんだ?」


 そう魔緑が緑にたずねるのであった。



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