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67話 ミドリムシの家族の自己紹介(魔緑編)


「私は、フェンリルの琉璃だ、この姿が本来の姿だが人の姿でいるほうが何かと都合がいいのでな」


 そう言うと琉璃は人に変わり1歩下がる。


 人型の琉璃は170㎝程の身長で髪は真っ白で美しく腰ほどまで伸びておりモデルの様の様な体形をしている。


「では次はうちやな」


 そう言って、言葉になまりのある女性が一歩前に出る。


「初めましてうちは、グリフォンの凛いいます」


 彼女も琉璃と同じように本来の姿を見せる。3mほどの美しい羽をもったグリフォンに変わる。


「こちらが本来の姿なんで、よろしくお願いします」


 凜は言いい終わると人の姿になり1歩下がる。


 人型の凛は150㎝程の身長で髪は肩ほどまであり明るい茶色の癖毛で、見た目は中学生ほどの女の子。


「最後はわたしですね。はじめまして、私はヒュドラの珊瑚と言います」


 珊瑚も本来の姿に変わり始めるが途中で食堂から慌てて外に飛び出した。


「わわ、すっごい失敗しました。」


 慌てて外に出た理由は珊瑚の本来の姿は頭を複数もつ大きなな海蛇であった。


「あ、珊瑚また体の大きさの調整失敗してもうたな」


「まぁ、珊瑚は一番若いからからしょうがない」


 凜と琉璃が珊瑚を見て話し始める。


「お2人も本来の姿はもっと大っきいんですか?」


 緑が2人の会話を聞き質問する。


「姿は先ほど見せたものだが大きさはもう少し大きいのう」


「せやね、うちらの中でも珊瑚は特別大っきいからな~体の大きさの調整もむずかしいちゃうかな?」


 3人が会話をしている間に珊瑚は人の姿に変わる。


 人型の珊瑚は160㎝程の身長。髪は黒色で1本にまとめており肩甲骨ほどまで伸びている。見た目はナイスバディのOL風であった。


「へへへへ、すっごい失敗しちゃいました。建物を壊さなくてよかったです」


「直すのは簡単ですけど、壊さないのが1番いいので外に出てもらって助かりました」


「みーちゃんはやさしいね」


 そう言って珊瑚は緑の頭を撫でる。


 撫でられた緑は顔を真っ赤にしていた。


「じゃ、じゃあ皆さん戻りましょうか」


「「照れた(のう)」」


 3人は緑の態度を見て声をそろえる。


 その後、食堂に戻ると緑の家族、流、ゴードン、人魚達と自己紹介をしていく。




 自己紹介が終わるとそのまま皆で少しの間談笑していた。


「じゃあ、そろそろお風呂に入ろうかな」


 食後の休憩をとり終えると緑が呟く。


「おい! ここには風呂があるのか!?」


 魔緑は風呂と聞き驚き緑につめよる。


「ダンジョンに大量の魔力を注ぎ込んで作ったんだ。しかも露天風呂もあるよ」


 そんな魔緑の食いつきに緑が喜びながら答える。


「なあ…… 俺達も入っていいか?」


「もちろんだよ、まーちゃん」


 その後、男性陣と女性陣に別れ露天風呂にはいる。




「やはり、風呂はいいな。しかもこんな旅館の露天風呂様な風呂に毎日入れるのは羨ましいな……」


「ねぇ、まーちゃん」


「ん? なんだ?」


「まーちゃん達はこれからどうするの?」


「そうだなー ついこないだまではエルフの国に居たが世界樹の件で居ずらくなったしどこか他の国にでも行くかー」


「特に行くあてがないならしばらくうちのダンジョンに住んだら?」


「ここなら広いし、僕が行ったことのある街には扉をおいてあるから直ぐにいけるし。どこかの街で冒険者の登録をして3人でチームを作ればいいんじゃない? もしくは僕達のチームに入るか……」


 緑は自分達のチームに入って欲しいが無理時はできないと声が小さくなる。


「冒険者かモンスターを倒して金を稼げるならありがたいな。うん、そうすることにするぜ…… 悪いが少しの間ダンジョンに住まわせてくれ」


「悪い事なんて全然ないよ、僕のほうからそう言ったんだし。まーちゃんが住んでくれるとうれしいな♪」


「ありがとう、よろしく頼む」


「こちらこそ、よろしくお願いします」


「魔の旦那! よろしくっす!」


「まーしゃん、よろしくおねがいしましゅー」


「よろしくのう」


 緑と魔緑が今後の事を決め改めて挨拶をすると一緒に入っていた兜、流、胡蝶も加わる。


 風呂を出ると全員が集まり魔緑が今後の話をする。




「私もそのほうが良いと思う」「うちも賛成!」「すっごい、良い案だと思います!」


 魔緑の家族の3人も魔緑の方針に賛成する。


 今後の事を話した後、緑はこの世界に来てから魔緑に合うまでの事を話す。


「っともうこんな時間だねそろそろ寝ようか」


「まだ俺の話をしていないが良いのか?」


「これから時間はあるし慌てなくてもいいんじゃない?」


「それもそうだな」


「そうだ、珊瑚さんうちのダンジョン海もありますけど珊瑚さんはどうします? みんなと同じベットでいいですか? それとも海でねます?」


「海があるんですか!? それは、すっごく嬉しいですね。でも今日はみんなと同じベッドでねたいです。

しばらくお世話になりますので違う日に海にはいりたいです」


「わかりました! ではまーちゃん達のお部屋をご用意します」


「助かる」「感謝する」「ありがとうやでー」「すっごくありがたいです」


 魔緑の家族は緑に感謝の言葉を伝える。


「ううう、お前はこんな良いベットでねていたのか……」


「おお、このベッドかなり品質がよい」


「ほんまやめっちゃきもちええわー」


「すっごい寝心地がいいです」


 魔緑達は一室に案内され、用意されたベットの感触を楽しんでいた。


「気に言ってもらえて嬉しいです。若干まーちゃんが涙目になっている理由が気になりますがそれは今度聞きます。それではおやすみなさ~い」


 そう言って緑は部屋からでた。




 翌朝、緑達が日課の鍛錬に向かうおうとしていると魔緑達もそれに参加したいとの事で皆で朝の鍛錬に向かう。


 武術の鍛錬、模擬線それぞれに魔緑達も参加する。


「はあ、はあ、はあ、お前達はいつもこんなハードな訓練をしているのか?」


 地面に仰向けに寝ている魔緑が緑に尋ねる。


「うーん、そうだねいつもこれくらいはしているかな?」


 緑が魔緑と話している琉璃、凛、珊瑚が歩いてくる。


「いい汗をかいた」「模擬線は面白いな。みーちゃんの家族も全員強いなー」「すっごく勉強できたです」


「お前達は馴染みすぎだ」


 3人は魔緑と比べてまだ余裕があり魔緑の言葉を聞き話始める、


「まぁ、まーちゃんが私たちの中で一番よわいからのう」


「そうそう、辛いのはしかたないよ」

 

「でもまーちゃんもすっごい早さで成長しているよ」


「弱い、弱いうるせー!」


 そう言いながらも魔緑は起き上がることができなかった。


「僕達はお風呂に行くけどまーちゃんはまだ休んでる?」


 それを聞いた魔緑はすぐさま立ち上がる。


「よし! 風呂に行くぞ」


「「復活した」」


 その様をみた緑達は笑うのを堪えながら風呂に向かうのであった。


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